スマートウォッチとスマートバンドの長期使用レビュー:HUAWEIを2種、GARMINを2種半年使った!

スマートウォッチとスマートバンドの長期使用レビュー:HUAWEIを2種、GARMINを2種半年使った!

現在筆者が持っているスマートウォッチは、GARMIN vivomove StyleとHUAWEI Watch GT2eで、スマートバンドはGARMIN vivosmart 4とHUAWEI HONOR Band 5(日本未発売)です。それらを交互に半年ほど使ってみてのレビューとなります。購入を考える方の参考になればと思います。

各機種概要と長所・短所

GARMIN vivosmart 4(リストバンド型)

タイプリストバンド
ディスプレイOLED、6.6 mm x 17.7 mm、48 x 128ピクセル
防水スイム
バッテリー寿命最大7日間
内蔵メモリアクティビティデータ:7日間、ライフログデータ:14日間
センサー心拍計、気圧高度計、加速度計、環境光センサー
スマートフォン連携機能各種通知、天気情報、ミュージックコントロール、スマートフォン探索、デバイス探索機能
ライフログ機能ステップ数、ムーブバー、自動ゴール設定、睡眠モニター、消費カロリー、上昇階数、移動距離、MoveIQ、Body Battery、ストレスレベル計測
心拍計心拍ゾーン、HRアラート、HRカロリー、最大心拍%
フィットネストラッキングランニング、ウォーキング、水泳、サイクリング、エリプティカルトレーニング

GARMINはリストバンド型にはあまり熱心ではありません。vivosmart 4も発売されたのは2年前の2018年10月です。

正直言って古めかしい感じがしなくもありませんが、充電時以外の入浴時・ジムでのトレーニング時・ジムでのスパ(入浴)時・睡眠時などほぼ24時間装着していますが、装着していることを感じさせない軽さとコンパクトさ、それでいてGARMINとして一通りのトラッキング機能を備えています。

長所:

・リストバンドタイプで存在感を感じにくい。
・表示は小型で最小限だが、OLEDで真っ暗でも光るので見える。
・睡眠トラッキングやフィットネストラッキングは通常のGARMINレベルなので信頼性が高い(と思う)。
・バッテリーは経験的に数日は充電無しでOK(通知頻度や表示頻度による)。
・GARMIN独自のBody Batteryは疲労度や疲労回復度を客観的な数字で把握できる。
・バンドはしなやかな割に腰がありフィット性が良い。
・バンドはアトピー肌の筆者でも装着部分には全く刺激がなく勿論赤くなったりしない。

欠点:

・ディスプレイが小さいので表示内容が限定的。
・スマートフォンアプリのGARMIN Conect Mobileと同期しないと睡眠トラッキング結果がわからない。
・睡眠トラッキングは入眠2時間前以上には装着していないと正確に入眠が把握できないときがある。

GARMIN vivomove Style(腕時計型)

タイプ腕時計
ディスプレイAMOLED、24.1 mm x 18.7 mm、240 x 240 ピクセル
防水5 ATM
バッテリー寿命Smartモード:最大4日間、時計モード:最大7日間
内蔵メモリ14日間のアクティビティトラッキングデータ
センサー心拍計、気圧高度計(フロア昇降階数測定用)、加速度計、環境光センサー
スマートフォン連携機能各種通知、天気情報、ミュージックコントロール、スマートフォン探索、デバイス探索機能
ライフログ機能ステップ数、ムーブバー、自動ゴール設定、睡眠モニター、消費カロリー、上昇階数、移動距離、MoveIQ、Body Battery、ストレスレベル計測、生理周期トラッキング、水分補給トラッキング
心拍計心拍ゾーン、HRアラート、HRカロリー、心拍%Max、呼吸数(全日および睡眠中)
フィットネストラッキングランニング、ウォーキング、水泳、サイクリング、エリプティカルトレーニング、筋トレ、ヨガ、ステアステッパー

Suica対応で惹かれて買いましたが、実際には定期券とグリーン兼不可であり、紛失時再発行や機種変更などが一切できない入れたら使い切るしかないSuicaです。もしSuicaに惹かれてこの機種を含めGARMINのSuica対応を買う人がいたら、Suicaで判断するのはやめないといいます。

見た目は普通の時計であり、オン・オフどんなときでも不自然でなく使えますし、アナログ時計なので常時表示もへったくれもなくチラ見で時刻が確認できます。一方でディスプレイは小さく表示内容もプアーで速度も遅く、通知メッセージ表示操作はえらく時間がかかります。

長所:

・見た目は普通のシンプルなアナログ時計なのでどんなシーンにも合う
・アナログ時計で時針・分針があり、チラ見で時刻が把握できる。
・Suica対応(Garmin Pay)
・バッテリーは経験的に3日~4日程度は充電無しでOK(通知頻度や表示頻度による)。
・GARMIN独自のBody Batteryは疲労度や疲労回復度を客観的な数字で把握できる。
・心拍センサーしかないのに、呼吸数まで把握できるのは運動中の状況を知るのに都合が良い。

欠点:

・アナログ時計には照明がないのでくらいとアナログ時計では時間がわからない(普通の時計と同じ)。
・Suicaは再発行や機種変更による引継ぎは不可
Suica定期券やSuicaグリーン券は使えない
・Apple Watchに比べるとバッテリーは十分長いが、GARMINの中ではやや短め。
・メッセージの通知(メールなど)機能はありますが動作が極めてスロー。タッチが効いているのか効いていないのかわからないのでイラつくし、メッセージ削除などはかなりコツを必要とします。
・モノクロディスプレイは十分明るいとはいえない(暗いところでも支障なく見えるレベル)
・表示できるコンプリケーション(パーツみたいなもの)の組み合わせが限定的で複数のものから2種類(上段と下段)を選ぶだけであり、最低限の必要情報が表示できない。

HUAWEI HONOR Band 5

 

タイプリストバンド
ディスプレイOLED、21.6mm×10.8mm、240 x 120 ピクセル
防水5 ATM
バッテリー寿命最大14日間
内蔵メモリROM 4GB、RAM 16MB
センサー加速度、ジャイロ、磁気、光学式心拍、環境光、気圧、装着検知、GPS
スマートフォン連携機能各種通知、天気情報、ミュージックコントロール、スマートフォン探索、カメラコントロール(HUAWEIスマホ限定)
ライフログ機能ステップ数、睡眠モニター、消費カロリー、上昇階数、移動距離、ストレスレベル計測
心拍計VO2MAX、有酸素・無酸素運動効果、回復時間、トレーニング強度、パーソナルフィットトレーナー
フィットネストラッキングクライミング、ウォーキング、ランニング、トライアスロン、サイクリング、ハイキング、エリプティカル、水泳、ロウイング、トレイルラン

今の所筆者が一番気に入っているものです。

 

最大の特徴は、経皮的動脈血酸素飽和度 (SpO2)を測定できます。医療機器認証は取得していないのであくまで趣味ではなく参考値になりますが、健康な状態でSpO2を測定する機会は普通はないので興味深いところです。正式に日本で発売されていないのですが通販で購入可能です。モノによりSpO2測定機能が殺されているものがあるそうなので、グローバル版というかSpO2測定が有効になっているものを買う必要があるようです。

SpO2測定はApple Watch 6でも実装されましたが、心拍ほど変動がないので正直なところ何度か使うと飽きてしまいます。

SpO2測定は時間がかかり、最初の測定値表示までに10秒、その後継続測定して精度をあげて値が確定するには測定開始から60秒かかります。

SpO2の正常値は96~99%とされていますが、経皮的な測定では一酸化炭素ヘモグロビン酸素化ヘモグロビンの識別ができないため、仮に一酸化炭素中毒状態だとしてもSpO2値は高い場合があるそうです。これは医療用で正規のパルスオキシメーターでも同様です。
参考:「パルスオキシメータで一酸化炭素中毒を見抜けない理由」  http://igs-kankan.com/article/2013/03/000723/

SpO2ってコロナで急に注目された気がしなくもないですが、あくまで参考データ。
実際、つかってみてそんなに変動するものではないですし、たまに95%なんてときもあれば99%という場合もあります。

安いのでSpO2目当てに買っても、他の機能は充実していますので日本語表示ができないことを除けば後悔は無いと思います。

長所:

・なんと言っても安い!(Amazonで数千円程度)
・参考データとはいえ血中酸素飽和度(SpO2)が測定できる。
・電池は経験的に一週間程度は持つ
・ディスプレイは明るくて鮮やかでクリアな表示。

欠点:

日本語版がないので日本語表示されない(通知メッセージなど)
・SpO2測定機能はあくまで参考値(Apple Watch 6も同様)
・経皮的SpO2測定では一酸化炭素中毒は見抜けない
・バンドのO環が少し緩めで一つしかないために、装着しているうちにO環がずれてバンドの端の遊びが大きくなったりする(腕から外れたりはしない)
・GARMIN vivosmart 4ほどには小さくはなく、リストバンドとしてはちょっとだけ目立つかも(色による)

HUAWEI Watch GT2e

タイプ腕時計型
ディスプレイAMOLED、1.39インチ、454 x 454 ピクセル
防水5 ATM
バッテリー寿命最大14日間
ディスプレイ常時表示モードでは半分程度になる。
内蔵メモリ1
センサー6軸IMUセンサー(加速度センサー、ジャイロスコープセンサー)、光学心拍センサー、経皮的動脈血酸素飽和度 (SpO2)センサー
スマートフォン連携機能各種通知、天気情報、ミュージックコントロール、スマートフォン探索、カメラコントロール(HUAWEIスマホ限定)、リモートシャッター(HUAWEIスマートフォン限定)
ライフログ機能ステップ数、睡眠モニター、消費カロリー、上昇階数、移動距離、ストレスレベル計測
心拍計心拍数アラート
フィットネストラッキングランニング、ウォーキング、水泳、サイクリング、エリプティカルトレーニング、ロウイング

今の所、筆者が一番気に入っているスマートウォッチです。


HUAWEI製ですが、米国の制裁対象外(Androidのソフトは使っていない)ですし、連携先はAndroidでもiPhoneでもOKです。

非常に明るくてクリアかつ高精細なディスプレイはApple Watchと同じレベルです。Apple Watchでは持っても1日半程度のバッテリーが最長14日、経験的にも14日は持ちますので二泊三日程度の旅行なら充電アダプタ不要です。フィットネストラッキングの種類も豊富で普通の人ならこれで十分じゃないでしょうか。

長所:

・Apple Watchと対抗できる大きくて明るくて見やすいディスプレイ
・フェイスの種類は無償・有償合わせるとかなりの数に上り、どんどん増えている。
・電池は経験的に一週間はもつ。
常時表示可能である(その場合はバッテリー持ち時間は半分程度になる)
・必要十分なライフログ・フィットネストラッキング・スマートフォン連携
・タッチ操作に対する反応は機敏でディレイなど感じない。

欠点:

バイブレーションが弱くて通知に気づかないことが多々ある。



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総括(まとめ)

スマートウォッチを選ぶには、リストバンドか腕時計を常時使うか否かによって別れます。腕時計併用ならリストバンド一択となります。

Apple Watch以外でのSuica機能は非常に限定的なので惑わされないほうが良いでしょう。SuicaはApple Payかおサイフケータイで使うのが一番良いと思います。

GARMINのスマートウォッチは機種が多く、ランニング特化型やゴルフ特化型がありますのでそれらが必要な人にはファーストチョイスとなりますが、一般的なエクササイズであればどれでもOKでしょう。

GARMINのスマートウォッチは本記事2機種に限らず、全体的ディスプレイに魅力がありません。どれをとっても暗めで鮮やかさに欠けます。その点HUAWEIの特にGT2eは表示密度・ピクセル数ともにApple Watchに対抗できますし、円形の形状は時計として非常にナチュラルです。

HUAWEI Watch GT2eは、iPhone/Androidの両方で使えて多機能、表示は明るくてクリアで高精細、バッテリー持ちも公称14日、実質でも1週間は持つので当ブログは強くおすすめ。



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