2020年11月17日にAppleがMac専用に開発したというSoC「M1」を搭載したMac3機種が発売されて二週間ほど経過し、いろいろなレビューがWebに出るようになりました。それらをみて驚くのはその性能です。今はメインをWindowsに移行している筆者でも、現有のMac mini (Late 2014/Core i7 3.0GHz/16GBメモリ/2TB Fusion Drive)に代えてこれが欲しくなります。
M1 Mac
発売されたM1搭載MacはMacBook Air、MacBook Pro。MacBook miniの3モデルです。
MacBook Air with M1
CTOによるメモリとストレージの選択範囲と価格
メモリ | 8GB/16GB |
ストレージ(SSD) | 256GB/512GB/1TB/2TB |
価格(税込) | 115,280円~ 225,280円 |
MacBook Pro 13インチ with M1
CTOによるメモリとストレージの選択範囲と価格
メモリ | 8GB/16GB |
ストレージ(SSD) | 256GB/512GB/1TB/2TB |
価格(税込) | 148,280円~ 258,280円 |
Mac mini with M1
CTOによるメモリとストレージの選択範囲と価格
メモリ | 8GB/16GB |
ストレージ(SSD) | 256GB/512GB/1TB/2TB |
価格(税込) | 80,080円~ 190,080円 |
3モデル比較
Mac miniはデスクトップなのでMacBook AirやMacBook Proとはおのずから使い方も違ってきますが、メモリやストレージの構成は3モデル全て共通になっているのが今回の特徴です。
プロセッサは全て共通なので違うのは周辺ということになります。
以下では主に違いがある部分だけ比較してみます。
Air | Pro | mini | |
Touch Bar | X | ○ | N/A |
Touch ID | ○ | ○ | N/A |
ディスプレイ | 2,560 x 1,600, Retina | 2,560 x 1,600, Retina | N/A |
輝度 | 400ニト | 500ニト | N/A |
サイズ (cm) | 30.41 x 21.24 x 0.41~1.61 | 30.41 x 21.24 x 1.56 | 19.7 x 19.7 x 3.6 |
重さ | 1.29 | 1.4 | 1.2 |
カメラ | 720p FaceTime HDカメラ | 720p FaceTime HDカメラ | N/A |
ポート | Thunderbolt / USB 4 x 2ポート | Thunderbolt / USB 4 x 2ポート | Thunderbolt / USB 4 x 2ポート USB-Aポート x 2 HDMI 2.0ポート ギガビットEthernet |
バッテリー | 49.9Wh | 58.2Wh | N/A |
ACアダプタ | 30W USB-C | 61W USB-C | N/A |
冷却ファン | なし | あり | あり |
Geekbench 5の結果を見てみましょう。
データの出典
https://www.geekbench.com/
Air M1 | Pro M1 | mini M1 | Pro 16-inch Late 2019 | Air Early 2020 | |
CPU | M1 | M1 | M1 | Core i9-9980HK | Core i5-1030NG7 |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB | 64GB | 8GB |
Single-Core | 1748 | 1738 | 1753 | 1178 | 1182 |
Multi-Core | 7676 | 7602 | 7693 | 7144 | 2986 |
OpenCL | 19122 | 21591 | 21734 | 31261 | 2925 |
価格(税込) | 115,280円 | 148,280円 | 80,080円 | 426,800円 |
これは驚きです。
GeekBench 5のスコアではOpenCLを除きLate-2019のProのCore i9 64GBメモリを凌駕しています。
miniはAirやProとは使い方が違ってきますのでここでAirとProに絞ってみましょう。
こうなるとAirとProの差が気になります。
冷却ファン非搭載なAirでは長時間高負荷をかけるとあっちっちになるんじゃ?
テストされている動画がありました。
確かにAirのほうがやや温度は高め(上記動画では5℃ほど)ですが、それほどの差ではないようです。
こちらの動画は結構ハードなテストをしています。
8GBのProと16GB Proを並べています。
ちょっと眺めの動画ですが、大きな違いは複数の重いアプリを動かしたときの切り替え(スイッチ)が随分違いますね。やはり8GBのほうは16GBに比べるとワンテンポかツーテンポおくれます。
8GBと16GBの価格差ならば、16GBにしたほうが長く使えるのは間違いありません。
8GBと16GBの価格差は税別20,000円。同じメモリなら512GBと1TBのSSDの価格差は同じ2万円。
価格差が同じならば、絶対メモリに投資すべきだと筆者は思います。
メモリはユニファイドメモリでCPUチップの中にメモリも内蔵されていますので、より高速動作ができるので従来のMacBook AirやProで16GBは必要だった処理でも、8GBでいけちゃうと種々Webでは評価されているようです。
8GBでも余裕でいけるけど、2万円追加できるならSSDの容量は512GB程度にしておいて、メモリ16GBにしたほうが将来も幸せになりそうです。
Windows PC (ThinkPad T14s …詳細不明)と比較した動画もあります。
この動画は面白いですね。
M1搭載Macは、「Macは良さそうだけど高い!」という従来の認識を完全に覆し、WindowsPCよりずっと安くて高性能という新しい上司謂を作り出したといえます。
まとめ
M1チップ搭載のMac3機種はどれも同じCPUを搭載しており、メモリとSSDの選べる組み合わせも同じである。
M1搭載MacBook Airは従来のAirのイメージを遥かに凌駕している性能を叩き出しているが、価格はリーズナブル。
ノートなら狙い目はMacBook Airでメモリ16GBモデル。ストレージは512GBくらいが手頃。←これ筆者がほしい!