スマートウォッチの出荷台数は2020年度は263.5万台の見込み(MM総研)だそうです。最近人気が出てきているのがHUAWEI Watch。ではApple Watchとどちらが良いのか?両方を使った経験のある筆者が比較してみます。
スマートウォッチはスマートフォンで決まる
どういうことかというと、iPhoneユーザーであればAndroid系のスマートウォッチは相性がよろしくないか使えないので、選択肢はもちろんApple Watchか、さもなければどちらにも中立なGARMINやFitbitなどになります。
一方、Androidユーザーであれば逆立ちしてもApple Watchは使えないので、HUAWEI WatchやXIAMIなどの中華製かGARMINやFitbitになります。
筆者のようにAndroidとiPhoneの間を渡り歩く人はあまり多くないはずで、大抵はどちらか一方を使っているはずです。
価格.comで「ウェアラブル端末・スマートウォッチ」カテゴリで以下の機能で絞ってみましょう。
・腕時計型
・充電式
・移動距離計測機能
・睡眠モニター
・歩数計
・心拍センサー
・メール通知
・着信通知
・防水
売れ筋は、Apple、GARMIN、Fitbit、HUAWEIといったところがメジャーのようです。
GARMINやFitbitはスマートウォッチというよりは、アクティビティトラッカーがから来ており、それにスマートフォンとの連携機能を強化したというもので、基本的にはiOS/Androidの両方で同じように使えます。
スポーツでのトラッキング機能を重視するアクティブな人であれば、まずはGARMINがファーストチョイスでしょう。
スポーツもするけどいろいろデータをとるほど入れ込んでいない、むしろスマホ連携機能が強いのが好ましいというなら、iPhoneユーザーならApple Watch、AndroidならHUAWEIです。
というわけで、前置きが長くなりましたが、今回はApple WatchとHUAWEIをむちゃを承知で比較してみます。そもそもこれらで迷う人ってのは、iPhone/Android両刀使いしかいないのでレアなんですが….
Apple Watch vs HUAWEI Watch
簡単に機能比較してみます。
Apple Watch | HUAWI Watch | |
パートナー | iPhoneのみ | 基本的にはAndroid |
電子決済 | Suicaはフル対応、iDやQUICKPayもApple Pay経由で対応。PayPayにも対応 | 不可 |
LTE通信 | Cellularモデルなら可 | 不可 |
常時表示 | Series 6/5は可能。 | 可能(バッテリー駆動は半分になる) |
通知 | ○ | ○(通知するアプリを選択可能) |
メール通知内容 | メール本文も読める | タイトルのみ |
血中酸素濃度測定 | Series 6で可能 | 不可 |
心拍センサー | ○ | ○ |
電子コンパス | ○ | ○ |
睡眠モニター | 自動記録や分析機能はない。(AutoSleepアプリを使えば詳細な分析可能) | ○(レム睡眠、深い睡眠、浅い睡眠、起床状態を自動判別) |
転倒検出 | ○ | 不可 |
緊急SOS | ○ | 不可 |
海外における | Series 6, SEで可 | 不可 |
バッテリー駆動時間 | 最大18時間 | 約2週間(常時表示OFF, 心拍モニターON) |
挙げていない機能はたくさんありますが、それらについては大同小異と思って良いと思います。
血中酸素濃度(SpO2)測定機能はひどく興味を引きますが、筆者の使っているバンドタイプのHUAWEI HONOR Band 5は数千円でその機能がついています。測るたびに値はちがいますがほぼ95~99であり、そのうち使わなくなります。ってか、飽きる!のでSpO2測定機能は不要です。どうしても取る必要ができたら、医療機器認証を受けたパルスオキシメーターが一万円以下で買えますのでそれを使いましょう。
血中酸素濃度(SpO2)測定機能目当てにApple Watch Series 6を選ぶべきではありません。
冒頭にiPhoneユーザーならApple Watch、AndroidユーザーならHUAWEI Watchと書きました。
それがわかっていてもこの比較をみてやはり悩ましいです。
iPhoneユーザーの立場
機能的には文句ないんだよな!
睡眠だってiPhoneでAuto Sleepアプリ使えばなんとかなる。(実際、筆者はApple Watchユーザー時代にはこれのお世話になっていましたがとても優れたアプリです)
転倒検出とか緊急SOSとかいざって時にはすごく役立ちそう。特にシニアな筆者は必要になるかもしれん。
メール通知とか本文だって読めちゃうんだぜ。なんてこたぁないと思うでしょうけど、使っていくとこれが相当便利なのさ。
実際、Apple WatchからHUAWEI Watchに乗り換えてそう思います。
地味に便利なんですよ、メール本文がスマートウォッチで読めるのは。
最大の難点は18時間というバッテリー駆動(常時表示を切ればSeries 5でも1日半程度は持ちます)だよな。
これが他のスマートウォッチに比べて桁違いに短いのが最大かつ唯一の欠点。
Androidユーザーの立場
HUAWEI Watchは良いぞ、Apple Watchに負けない画面の綺麗さで文句なし。
睡眠モニターは細かいしHUAWEI HEALTHアプリでの睡眠分析コメントは地味に役立つぞ。
メール通知は本文が読めないんだよね、タイトルだけ。ま、いいか。
転倒検出、緊急SOSとかいらね。(負け惜しみ)
なんといっても二週間、普通に使っても一週間は充電不要なんだぜ、そんなことApple Watchにはできねぇだろ。
二泊ぐらいの旅行なら充電の心配不要なんだから。
もしApple Watchのバッテリーが2週間持つようになったらメインスマホをiPhoneに乗り換えても良いかも(筆者感想)。
結論
スポーツトラッキング重視派はGARMINが一番。
それ以外の普通の人は使っているスマホで決めるべし。
機能的にはApple Watch (SEもしくはSeries 6)のほうが優れている点が多い。
Apple Watchがスペック上18時間、もっても1日半というのは時計として問題ありすぎる。その点HAUWEI Watchは普通に使って1週間は持つ。
もしApple Watchのバッテリーが2週間もつようになったら、iPhoneに乗り換える….かも。
スマホ連携や電子決済を重視しないなら、GARMINあたりが心の平和を保てる。