データロストの悲劇を防ぐために! NASキットのススメ

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当ブログでは、データ保護の手段としてクラウドストレージとNASの併用をおすすめしてきました。クラウドはGoogleかOneDriveのビジネス契約(個人契約可能)がおすすめですが、それではNASのおすすめは何でしょうか?

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完成品とキット

家庭用(個人利用)NASにはハードディスクを組み込み済みですぐにつかえる完成品と、ハードディスクは任意容量のものを自分で用意して組み込んで使えるようにするキットの二種類があります。

完成品

完成品とは、文字通りNASの完成品であり最低限の設定ですぐに使えるものです。

メリット:
・別途ハードディスクを用意することなくすぐに使える。
ディメリット:
・容量単価が割高になる。
・ハードディスク故障時には修理扱いになる。
・NASがによっては単なる差し替えではなくハードディスク内のファームのコピーが必要など交換の敷居が高い。
・機能的には基本的なものに限られる場合が多く単機能のファイルサーバーとしてしか使えない物も多い。

キット

筐体だけを売っていてハードディスクは自分で用意するものです。

メリット:
・容量単価は完成品より割安。
・必要な容量に応じたハードディスクを買える。
・内蔵アプリケーションも機能が豊富であり、ローカルpodcast機能や他のストレージへのバックアップなども内蔵アプリで簡単にできちゃうものも多い。
・ハードディスクが故障しても、キットなので(データリカバリーを別にすれば)ユーザーがハードディスク交換するのはメーカーの想定範囲内。
ディメリット:
・ディスクを別途用意するのが面倒。
・ディスクの組み込みが必要。

どちらがよいか?

どちらも一長一短ではありますが、筆者が強く推奨するのはキットのほうです。

ハードディスクは必ず・間違いなく・いずれは壊れます
そのときの対応がいかに簡単なのかがポイントになります。

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ミラーリングによる冗長性

ハードディスクが1台しかないNASがだとディスクが壊れたら全てが終わります。

ハードディスクは必ず壊れるものです。
壊れてデータが飛んでからではもう遅いのです。
必要なのは冗長性。

冗長性を確保するためのRAIDにはいろいろな種類がありますが、家庭利用(個人利用)レベルでコスト的に見合うのはRAID1(ミラーリング)だと思います。

これはNAS内のRAIDコントローラーの機能で、2台のディスクに同時に同じ内容を書き込むものですが、外から見たら1台のディスクに見えます。

ディスクの片方が壊れても、もう一つが生きていればそのまま利用を継続でき、可及的速やかに交換用ディスクを買ってきて、壊れたほうを新しいものに交換して、ミラーリングの再構成をすれば、元通り冗長性のあるRAID1に復活します。

ディスクは必ず壊れる

壊れた時の交換品の手配や復旧が容易

完成品よりキットが有利

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おすすめのNASキットとハードディスク

NAS

筆者のおすすめNASキットはSynology社のJ シリーズです。

その中の、RAID1構成がとれる2ベイ以上のもので、お手頃なのは2ベイのものでしょう。

筆者はこれの前任モデルDS216Jを使用しています。

ハードディスク

ハードディスク選びは注意が必要です。

NAS用には24時間365日稼働を前提としたものを選び、デスクトップ用のものは使わないこと

耐久性の問題です。

デスクトップ用のものは24時間365日駆動を前提に設計されていません。
NASは電源を入れたらずーっと入れっぱなしです。

おすすめはWestern DgitalのRedラベル以上のグレードです。

4TBあたりが手頃でしょうか。もちろん2TBや3TBでもOKですが、ミラーリングしますので2本買うことをお忘れなく。
物理的には4TBx2本なので8TBですが、ミラーリングで2本のハードディスクに同じ内容を書き込みますので、使用可能な容量は4TBになります。
つまり物理容量の1/2です。

Redでも4年~5年前後でエラーが出始めたり故障したりします。

くりかえしますが、ハードディスクは必ず壊れます。
NASキットならハードディスクを自分でつけるので外すのも簡単ですし、完成品のように勝手にディスク交換して保証がなくなるなんてこともありません。

ミラー用のハードディスクは同じスペックを違う店で買う

ついついAmazonなどで、NASキットとミラー用の2本のハードディスクをまとめ買いしがちです。

しかし、可能なら同じ型番のハードディスク2本は別々の店で買いましょう。

ロット単位の不良等があった場合に2本がまとめてヒットする可能性を小さくするため。

以外に知られてないかもしれませんが、仕入れる単位で大抵の場合は同じロットになるでしょう。
同じ店で2本のハードディスクを買うと、同じ製造ロットになる可能性が高いです。
しかし、違う店で買えばロットが異なるものである可能性が高くなります。

一つを通販、一つをリアル店舗などにすると完璧かもしれません。

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さらにもう一台NASを入れる

さらなるバックアップでもう一台バックアップのNAを入れることをススメます。

2台目もミラーリングが理想ですが、シングルディスクでOKです。

上記のDS220Jのシングルディスク版のDiskStation DS120jとかで全然問題ないと思います。
機能的にはミラーリング構成できる以外はほぼ同じ。

SynologyのDisk Stationならば、NAS内で動くアプリのHyper Backupを使って自動的に他のストレージ(外付けUSBドライブだったりNASだったり)にバックアップすることができます。

もう一台NASである理由は、電気的にできるだけ2台のNASを分離することです。
家庭内なので流石に別コンセントとは言いませんが、USBドライブバックアップだと、本体のハード不具合がUSBドライブの故障を招きかねません。その点つながっているのがNetworkだとそのリスクも少なくなります。

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まとめ

ハードディスクは必ず壊れるので、大事なデータや写真のバックアップにはNAS導入を推奨。

NASの完成品とキットでは多少手間がかかってもあとあと楽なキットをおすすめ。

推奨はSynology製品で家庭・個人向けでミラー構成のDSD220J。

ハードディスクは必ずNAS用で24時間365日稼働を前提としたものを選ぶこと。(Western DigitalのRedラベルシリーズなど)

ミラー用の2台のハードディスクは2台ともロット不良に当たるのをさけるために、同じ型番を別々の店で買うと良い。特にリアル店舗と通販とかにわけると完璧。

NASはさらに冗長性を保つために、独立したNAS(シングルドライブで良い)をもう一台導入し自動バックアップする。

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