世界最小Felica搭載端末 Jelly 2 のWALKMAN的使い方のススメ

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Felica搭載スマートフォンとしてフットプリントで世界最小かつ実用性能を誇るUnihertz Jelly 2です。そのコンパクトさとミドルレンジスペックによりWALKMAN的使い方は本家WALKMANを凌駕するものになります。

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Unihertz Jelly 2とは

当ブログでも何度も取り上げていますが、Kickstarterでバッカーを募集し製造された小型スマートフォンで、以下のような特徴をもちます。

・CPUはミドルレンジのHelio P60採用(antutuスコア18万前後)
RAM 6GB / ROM 128GB とミドルレンジを超えるメモリ
・小型3型ディスプレイ(854×480ドット)
Felica搭載(すなわちSuica対応)
FMチューナー載(FM補完放送対応のワイドバンド)
・大きさは49.4×95×16.5mm
・重さは110g
・バッテリーは2,000mAh
・赤外線リモート搭載
・microSDカード対応
・加速度センサー/電子コンパス/ジャイロセンサー/近接センサー/照度センサ
・GPS(GPS + Beidou + Glonass)

これにより、Rakuten Miniの非力なCPUにRAM3GB/ROM32GBというロースペックで決済端末+メールやSNSなどに限らざるを得なかった使い方が、Jelly 2では一般のミドルレンジスマホと同じレベルにまで用途が広がり、画面が小さいこと以外はミドルレンジスマホとしてごく普通の使い方が可能になります。センサー類も手抜かりはありません。

指紋認証は背面にセンサーがありますが、ソフトウェアがちょっとまずいのか認識率は非常によろしくありません。これは今後のアップデートでの改善を期待したいところ。顔認証は3Dではなく平面なので信頼度は他の一般顔認証同様高くないので常用セキュリティ対策としておすすめできません。

今はほとんど搭載するスマホのない赤外線ポートを搭載しており、よく使うテレビやエアコンも手元のJelly 2で操作が可能です。もっとも我が家のリビングにはAmazon ECHO(Alexa)があるので「アレクサ、テレビをつけて」で事足りしまいますが(笑)。

唯一無二の多機能ミニスマホをさらに活用できるのが、WALKMAN的使い方、平たく言えば音楽プレーヤーであります。

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WALKMAN的な使い方

繰り返しになりますが、Jelly 2にはワイドバンドFMラジオが搭載されています。

災害発生時や大規模停電(千葉県で2019年に発生しました)時には携帯基地局も停波する可能性があるので、情報収集手段としてはやはりラジオが一番です。

手のひらサイズのJelly 2があれば、あとは有線イヤホンさえあればラジオを聞くことができます。

音質はどうかというと、流石にデジタルアンプ搭載の本家WALKMANほどの解像度や音の伸びはありませんが、それでも使うイヤホンを選べば(Jelly 2とイヤホン、イヤホンと利用者の相性はかなりあります)普通に問題ないレベルです。逆にその差が気になるような静かな自室などの環境ではわざわざJelly 2で音楽を聞かないと思います。

さらに本家WALKMANでは不可能なのが電子決済です。LTE通信を内蔵しているFelica搭載スマホですので、普通におサイフケータイ(Suica)が使えますし、利用時に通信必須のQRコード決済も全く問題なく使えます。

プレーヤーアプリは?

いろいろありますが、筆者のおすすめはPowerampです。

イコライザももちろん搭載しており、曲ごとにイコライザを設定することも可能です。

イコライザのプリセットも結構多種類あります。

バランスなども調整可能。

リバーブとかディレイまで設定できちゃいます。
あまり出番はないとは思いますが….

HI-RESは?

最近あまり聞かなくなった気がしますがHI-RESは?

PowerampはHI-RES対応アプリですので、HI-RES音源があれば対応します。

Jelly 2本体はHI-RES非対応ですので、USB TYPE-C接続の外付けDACが必要です。

試しにELECOM AD-C35SDというUSB TYPE-Cと3.5mm4極ジャック(リモコン付き)の変換ケーブルにDACを内蔵したものを使ってみました。

AndroidでHI-RESプレーヤーはONKO HF PLAYERとかNEUTRON MUSIC PLAYERがありますが、これらは外付けDACにハードウェアボリュームがあることを前提にしていますので、AD-C35SDを接続するといきない最大ボリュームになって耳が死にそうになるかイヤホンが死にそうになりますのでおすすめいたしかねます。

安全な選択は通常音源でもHI-RES音源でも、イヤホン接続でもAD-C35SDというDAC内蔵ケーブル接続でもPoweramp一択だと思います。

ラジオも聞ける

本家WALKMANでもFMラジオ内蔵機種はごくわずかです。

しかし、前述のとおり災害多発国日本ではラジオは非常に重要であることは、東日本大震災のときに十分に感じました。

普段は使わなくてもいざというときにラジオは絶対必要です。

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どれくらい電池を食うのか?

便利とはいえ小型で手のひらサイズなのでバッテリーは2000mAhなのでそうそう長時間駆動を誇ることはできません。

いったいどれくらい電池を食うのか?「Ampare」で見てみました。値を見るときにAmpareアプリは画面表示をしていますのでその分は画面オフより食っているはずですのでご承知おきください。音はすべてイヤホン(SONY MDR-XB55AP)で聞いています。

Ampareアプリを利用しての電流計測:
・前面で動いているアプリなし(Ampareを除く)で120~130mA。
・FMラジオでラジオを聞いていると150~160mA。
・Wifi接続下でradikoを聞いていると170~180mA。
・LTE接続(Wifiオフ)でradikoを聞いていると140~150mA。
・PowerampでHI-RES音源で音楽を聞いていると150mA。
・PowerampでAD-C35SDを接続してHI-RES音源で音楽を聞いていると220mA。
・Powerampで通常音源で音楽を聞いていると130mA。
・Wifi接続でSpotifyにてストリーミング音楽を聞いていると140mA
・LTE接続でSpotifyにてストリーミング音楽を聞いていると140mA

radikoを除きあまり差がでないのは予想外でした。

ちなみに何もしてないときでJelly 2は120~130mAですが、HUAWEI Mate 20 Proは300mAです。画面が高解像度で大きいのがもろに響いていますね。

radikoとかSpotifyとかもっと電流が多いかと思いましたが意外にFMラジオと同程度。ただし、理由は不明ですがWifi接続でradikoを聞いたときだけは何度測っても明らかに他より多かったですね。

無茶を承知で恐ろしく簡素化した計算をするならば、2,000mAhのバッテリーで150mA流し続けると13時間、つまりは音楽でもFMラジオでも単純計算では13時間程度は聞くことができることになります。上記は画面オンの場合ですので、画面オフにするともっと長持ちすると推測します。

さすがに外付けの変換ケーブル型DAC(電源はスマホより供給するタイプ)を使うと220mAほどと数十mA増えます。

AD-C35SDとMDR-XB55APと、MDR-XB55APを直接イヤホンジャックにつないでも極端な差はあまり感じないので、通常はイヤホンジャックで十分かと思います。HI-RES音源になるとMDR-XB55APでも流石に差が出ますが…..。

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まとめ

Unihertz Jelly 2は、Rakuten Miniとは違ってミドルレンジスマホとしての性能・機能を普通に使えるFelica搭載の世界最小フットプリントのスマホである。

ミッドレンジスマホとして普通の性能を持っているので、Powerampアプリをつかうことで通常音源とHI-RES音源に対応したWALKMAN的使い方もイケる。DACにはELECOM AD-C35SDなどの変換ケーブル型のものが手のひらサイズJelly 2には適している。

本家WALKMANでもレアになったFMラジオを内蔵しているので、災害多発国日本では非常に好ましい機能を持っている。

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