2014年からいろいろなスマートウォッチやスマートバンドを6年半にわたりとっかえひっかえ使ってきた筆者です。その経験から筆者が勧めるのは高機能・多機能なものではなく、シンプルで基本が充実しているタイプです。高機能なスマートウォッチは時間の浪費に繋がります。いったいどういうことなのか?
スマートウォッチ(バンド・時計)の使用歴
いままでどんなデバイスを使ってきたのか振り返ります。
購入年月 | メーカー | デバイス | タイプ |
2014年9月 | NIKE | NIKE+FUELBAND SE | バンド |
2015年3月 | Garmin | vivosmart J | バンド |
2015年10月 | Garmin | vivoactive J | 時計 |
2016年8月 | Garmin | vivosmart HR J | バンド |
2016年8月 | Fitbit | Alta | バンド |
2016年11月 | Apple | Apple Watch 2 Nike+ | 時計 |
2017年7月 | Garmin | vivosmart J HR+ | バンド |
2017年10月 | Apple | Apple Watch Series 3 Nike+ | 時計 |
2018年2月 | Garmin | vivofit | バンド |
2019年9月 | Garmin | Instinct | 時計 |
2019年10月 | Apple | Apple Watch Nike+ Seires 5 | 時計 |
2020年1月 | Xiaomi | Mi Smart Band 4 | バンド(今は妻が使用) |
2020年4月 | Huawei | Watch GT 2e | 時計 |
2020年5月 | Huawei | Watch GT 2 | 時計 |
2020年5月 | Fitbit | Charge 4 | バンド |
2020年5月 | Huawei | HONOR Band 5 | バンド |
2020年12月 | Garmin | Inspire Dual Power | 時計 |
2021年3月 | Huami | Amazfit Band 5 | バンド |
2021年4月 | Fitbit | Inspire 2 | バンド |
2021年5月 | Huami | Amazfit GTS 2 mini | 時計 |
青太字が執筆時点で現有のものです(それ以外は全部売っぱらっています)。
こうしていろいろ使ってきた経験から導かれるのが「スマートウォッチはシンプルなもので良い」ということです。
スマートフォン連携はシンプルが良い
スマートウォッチに振り回されない使い方をするには、スマートウォッチそのものがシンプルなほうが良いと思います。
多機能なものは最初はおもしろいのですが、実は必要な機能はごくわずかで、それ以外は無用の長物なのです。
通知が時間を浪費する
Apple Watchを使っていたころはその便利さに感動したものです。
・エクササイズのトラッキング
・Macの画面ロック自動解除
・手首のSuica
・iPhoneとの親和性の高さ
今、Apple Watchを使っている人は多分このあたりが便利でやめられないと感じているのではないでしょうか。
特にiPhoneとの親和性の高さでは相当優秀でありまして、通知などは大抵のスマートウォッチよりはるかに良くできています。さらにメッセージへの簡単な通知ならApple Watchでできちゃう!わけです。
他のスマートウォッチを使ったときは、通知の貧弱さに不満がつのった時期がありました。
でも考えてみてください。
あなたはスマートフォンやスマートウォッチの通知に振り回されていませんか?
それは本当に必要な通知ですか?
ウェアラブルに限らずスマートフォンの通知もそうです。スマートフォンの通知を絞り込むことで、おのずからスマートウォッチへの通知も絞り込まれます。
以下、筆者の場合。
本当に必要な通知:
電話の着信通知(さすがにこれは通知がないとこまります)
重要なアカウントのメール着信通知(メールは複数アカウントを重要度で使い分ける)
SMSの着信通知
SNSの個人宛メッセージ(TwitterのDMやfacebookのMessenger)の通知
LINEは家族やよく連絡を取る友人、よく利用する店でLINEで頻繁にクーポンがくる店だけを通知
なくても良い通知(自分の時間があるときに見に行けば良い):
SNSの書き込みなどの通知全般(不要通知・時間浪費通知の典型)
アプリの通知全般(プロモーションとかばかり)
重要でないメールアカウントの着信通知(時間があるときに見れば良い)
その他アプリの通知(なくても全く不自由しない)
LINEのお友達の通知(前述のもの以外は即時性は必要ない)
人にもよるし業務にも使うかどうかで変わりますが、筆者は純粋にプライベート用途ですので、こんな感じに絞っています。
昔はfacebookの通知をONにしていましたが、結構頻繁に通知が来てつい見てしまい時間を浪費することがあって、今はホーム画面アイコンの通知バッチだけにしています。
TwitterなどはDM以外は通知無しです。付き合っていたら切りがないです、まさに限られた人生の時間の無駄。気が向いたときだけチェックする、それも重要なアカウントはリストにしておいてそれだけ見れば良い。タイムラインとかハッキリ言ってどーでもいい。
重要でない通知は、ホーム画面のアイコンにバッチが出るだけで良いはずです。TwitterとかDM以外はバッチすらだしません。鬱陶しい!ウザい!
通知の残し方:
どの通知を残すか?ですが、迷ったら一旦すべての通知をオフにしてください。それでしばらく過ごして、どうしてもないと困るものだけを一つずつオンにしましょう。
多機能が時間を浪費する
多機能であるがゆえにスマートフォン側の設定も色々必要だったり、うまく行かなくてあれこれトライ&エラーしたり解決策をGoogle検索したり….多機能な設定に費やす時間の浪費。
スマートウォッチで音楽を聞く必要がありますか?バッテリーの無駄ですよね、スマートウォッチに音楽を転送するのが無駄ですよね。
音声アシスタントをスマートウォッチで使う必要がありますか?自宅にいればAmazon EchoやGoogle Homeのほうが圧倒的に便利で高機能で賢いです。そとで人前で音声アシスタントは使わないでしょう?
スマートウォッチの小さな画面で地図なんかみますか?特殊な状況でない限りスマートフォンで地図を見たほうが遥かに実用的です。
何十種類ものアクティビティを必要としますか?あなたが行う運動は何がありますか?それが測定できればいいだけでしょ?泳がないのにスイムトラッキングなんかできても無意味ですし、日本のジムではプールにウォッチは持ち込めないところがほとんど。
あげれば切りがないのですが、そういうことです。
多機能がお金を浪費する
これは簡単。
多機能=価格が高い
メーカーとしては付加価値的にいろいろつけて価格をあげて利益を稼ぐわけです。
使いもしない機能にお金を使うのは….。
筆者のようにガジェヲタを自認して、ガジェットを買ってみて試すことに生きがいを見出している変人は別です(笑)。
良識ある一般の方は、こんなアホなことにお金を使ってはいけません。
必要とするシンプルな機能に絞って投資すべきです。
オススメのスマートウォッチ選び
時計型スマートウォッチは高機能で高い!
スマートウォッチはAppleやHuaweiなどのようにPCやスマートフォンメーカー系統のものと、GarminやFitbitのようにアクティビティトラッカーに源がある系統があります。
時計側は従来の腕時計の代わりに使うのが原則です。
一般にPCやスマートフォンメーカー系統は、多機能かつ高機能なものが多いです。
これのディメリットは「高い」「多機能な割にはまともに使える機能が少ない(広く浅い)」「モデルチェンジが早い」「特定のスマートフォン依存(Apple WatchとiPhone)するものがある」「時計としてデザインはいまいちなものが多くオシャレじゃない」ことです。
メリットは「スマートフォンとの親和性が高い」ことくらいです。
正直なところ、効果な割にメリットがないのが実態です。ウリにしていることの多くはそもそもスマートフォンでできちゃうことなのであり、わざわざ時計でできる必要がないでしょう。
一方でアクティビティトラッカーに源がある系統は少し状況が違います。
Garminは機種により得意なアクティビティが異なるモデルを用意しています。
ゴルフに最適化したApproachシリーズ、ランニングに適したForeAthleteシリーズ、スイミングにてきしたGarmin Swim、ダイビングに適したDescentシリーズ、トレイルランニングに適したEndruoなどがそれです。
これらはモデルによりApple Watchより効果ですが、その特化性能に高くても存在価値があります。唯一無二といってもいいかもしれません。
FItbitはGarminのように各種アクティビティに特化したモデルはなく、日常のウェルネスに配慮したものが多いですが、かなり深いものです。睡眠中の呼吸数、睡眠中の心拍変動などは他のスマートウォッチや対応アプリにはなかなか見られないものです。
特に睡眠トラッキングについてFitbitは優秀だと言えます。
いずれも、スマートフォンの機能のサブセットのような多機能性ではありません。スマートフォンで出来ない各種トラッキングに特化しているのです。時計型を選ぶならこのタイプです。
オススメはリストバンド型スマートウォッチ
スマートバンドとも言います。
メリット:
時計型より価格が安い。
機能はある程度絞り込んでいる。
スマートウォッチでないお気に入りの時計と併用できる。
ディメリット:
表示部が小さく見づらい。
操作がしにくい。
シンプルなものが多いのですが、機種によっては最近流行?のSpO2測定もできますし、バッテリーだって1週間程度持つのが普通でして、Apple Watchの1日半とはわけが違います。
なにより、普通の時計と併用できますので、お気に入りのG-SHOCKでもグランドセイコーでもG-SHOCKみたいにしか見えないフェイスのスマートウォッチを普通に手首につけて、反対側の手首にリストバンド型スマートウォッチをつければ良いです。
まとめ
スマートフォンの通知、それと連携するスマートウォッチの通知に振り回せれたり依存症一歩手前になっていないか?スマートウォッチの通知は一度すべてオフにしてみるのが良い。
時計型よりリストバンド型のほうが機能が絞られており、普通の時計と併用が出るのでオススメ。