ウェアラブルで最初からとっかえひっかえ使い続けているのがGarminです。GarminはGPSメーカーだけあってGarminデバイスのGPSはかなり正確(大抵の場合スマホより正確です)だし、アクティビティのトラッキングにしてもそれぞれのアクティビティに特化したモデルが用意してあります。とりあえずスマートウォッチを使ってみようという人には敷居が高いですが、格安でとりあえず何でもできちゃいそうな(データの精度は別にして)モデルを卒業した人向けです。
Garminのウェアラブルの概況
流石に老舗かつ本家だけあってウェアラブルデバイスの種類は非常に充実しており、各アクティビティに特化したデバイスについてはAppleを含む他社の追従を許しません。
Garminのサイトを見ても一体何種類あるのかよくわからないので、価格.comでのGarminで腕時計型・リストバンド型を検索しました。
これによれば全部で「80製品」(うち2製品はバンドのみ)がリストアップされました。
びっくりですよ!
価格.comのウエアラブルの検索で腕時計型・リストバンド型だけで検索すると450製品出てくるので「製品数の17%をGarmin一社で占めている」わけです。
メーカー数だと36社もあるのですが、36社のうちの1社だけで全体の17%を占めています。
IDCの「2020年第3四半期 世界/国内ウェアラブルデバイス市場規模を発表」の記事によれば、世界シェアでは残念ながらベスト5に入っていません。
- Apple (33.1%)
- Xiaomi (13.6%)
- Huawei (11.0%)
- Samsung (9.0%)
- Fitbit, BoAt(2.6%で同率5位)
国内ではベスト5入りしております。
- Apple (72.6%)
- SONY (4.7%)
- Fitbit (6.2%)
- Garmin (6.1%)
- Huawei (5.7%)
Apple Watchのシェアが異常だといえますが、日本国内ではスマートフォンのシェアでは同じ2020年第3四半期でAppleが43.7%を占めていることからもApple Watchがトップになるのはやむなしです。
それにしてもスマートウォッチを着けている10人のうち7人が皆同じApple Watchだってのはある意味気持ち悪いともいえます。別に右に倣えしているわけではないでしょうが、iPhoneを盛っていてスマートウォッチを買うとなると、半ば自動的にApple Watchなのでしょう。
実際、ウェアラブルデバイスとスマートフォンの相性の良さではiPhone+Apple Watchの右に出る組み合わせは存在しません。そりゃそうですよね、両方のハードウェアからソフトウェアまで自社開発なのですから、これで相性が悪かったらアホです。自慢するほどのことではなく出来て当たり前のことをAppleはやっているだけ。
お断りしますけれど、筆者はアンチアップルではない(実際、この稿もMacBook Air M1で書いています)ですが、過去3世代のApple Watchを使った結果、バッテリーの持ちの悪さに辟易してやめちゃいまして同時にメインスマートフォンもAndroidに乗り換えました。
閑話休題。
ともあれ、Garminは専門領域に特化したウェアラブルデバイスを数多く出しています。
Garminのウェアラブルの種類
Garminのウェアラブルは大別すると以下のようなものになります。
これ、全部じゃないです、入っていないものもありますが、この際ご容赦。
シリーズ | 用途 |
MARQ, fenix, ForeAthlete, Instinct | マルチスポーツ用(ランニング、スイミング、サイクリング、ゴルフ、登山、スキー、筋トレなど) |
Approach | ゴルフ用 |
Descent | ダイビング用 |
Garmin Swim | スイミング用 |
vívo, Venu | ライルフログ用 |
出典:Wikipedia 「Garmin」の項より
価格.comで価格ゾーンを見ると9,009円(vivofit 4)から363,000円(MARQ Driver)まで非常に幅が広いです。特にMARQシリーズは、DRIVER(自動車レース)、AVIATOR(パイロット)、CAPTAIN(ボート・ヨット)、ADVENTURER(登山)、ATHLETE(ランニングなどのアスリート)などとなっています。
このMARQシリーズはMARQ Collection正規取扱店舗(店頭販売のみ)およびGarmin直営オンラインショップのみの取扱いで、お値段も20万円台から30万円台とそこいらの時計よりずっと高いです。
そういう特殊なシリーズを除けば、一般的には以下のような区分けになりますので、自分がどのアクティビティをメインでトラッキングしたいのかによって選びましょう。
ライフログ一般 | vivoシリーズ、Venu |
マルチスポーツ | fenixシリーズ |
アウトドア | Instinctシリーズ |
スイミング特化 | SWIMシリーズ |
ダイビング特化 | Descentシリーズ |
ゴルフ特化 | Approachシリーズ |
ランニング特化 | ForeAthleteシリーズ |
スイミングのSwim、ダイビングのDescent、ゴルフのApproachを除けば、一般向けにはvivoシリーズ、VENU、fenixシリーズ、ForeAthleteシリーズでしょうか。
血中酸素レベル(SpO2)の測定機能が希望であれば先日の記事をご参照ください。
とにかく種類が多いのがGarmin。
選ぶポイント:
・腕時計型かブレスレット型か
・Suica対応有無
・表示デバイスがAMOLEDなどの自己発色系か、常時表示可能なMIPか
・タッチ操作かボタン操作か
・SpO2測定機能の有無
・SpO2の終日(24時間)測定機能の有無
・あなたがアスリートであるか否か
このあたりについて、自分の希望のYES/NOをはっきりさせれば一つか二つに絞られてくると思います。
本当はGarminのサイトで選ぶツールとかあると便利なんですが….
バンドは非ブラックも要検討
スマートウォッチのバンドといえば無難な「黒」を選びがちで、猫も杓子も黒みたいな感じになります。
が、しかし、筆者の独断と偏見ではあえて黒以外を選ぶほうが、いいかと思います。
黒はオフィシャルなカラーなので(それが故に欧米では黒マスクをしている政治家が多い)どんなシーンでも無難ですが、逆にこれからの季節で黒だと、手首の黒だけ目立ってしまいます。
筆者も、最初は黒を買っていましたが最近は黒は買いません。
筆者のInstinct Dual Powerとvivosmart 4はこんな色です。
左側のInstinct Dual Powerの色は、会社で複数の女子社員に「いい色ですね」とお褒めを頂いた色です。別におべっかを言われるような関係ではないので、単なる社交辞令である可能性もありますが、家人もいい色だと言ってくれます。
コツは鮮やかな原色系は避けること。
原色系はどうしても洋服との相性が出てしまいますし、ウォッチだけ目立ちすぎます。
アクセントの域を超えてしまいますし、ばっちりスーツで決めるべきオフィシャルな場では好ましくない場合も多々あります。
無難はダークな色ですが、それ以外であれば逆薄い色。しかし、なかなか見かけない色がいいかしれません。
まとめ
Garminを選ぶなら特定のアクティティ特化モデル以外であれば、vivoシリーズ、VENU、fenixシリーズ、ForeAthleteシリーズから選ぶと良い。
バンドは黒以外を選んだほうが良い。黒は当たり前すぎて没個性。原色系は相性が難しいので淡色系の静かで明るめを選ぶといろいろ合わせやすい。