先日、当ブログでRX100M5Aの記事で引き合いに出したSONY VLOGCAM ZV-1ですが、RX100M5Aを下取りに出して手に入れました。すでにレビューは沢山ありますので、これを選んだ理由とRX100Vとの比較を中心に記事をまとめました。
SONY VLOGCAM ZV-1とRX100V(RX100M5A)
前回の記事での比較表に手を加えたものを再掲します。ここに書いていませんが、RX100Vにはグリップはついていません(別売りで接着式のものはあります)が、VLOGCAMにはグリップがあります。
質感でいえばRX100Vは金属らしい手触りですが、VLOGCAMは樹脂製ですのでひやりとした金属感ではありません。どちらが良いということはなく単純に好みです。
仕様を見る限り、RX100Vから失ったのはフラッシュとファインダーだけ….のように見えます。
なぜVLOGCAM?
話は簡単です。
そこそこ綺麗な写真とそこそこ綺麗な動画を最小限の装備で撮りたいから。
世の中にはジンバル+スマホで動画を撮っておられる方は非常に多いです。
しかし、筆者の場合スマホではメモをガシガシとりメモに合わせてメモ写真も入れたりする(Evernote利用)ので、スマホをジンバルに固定してしまうのは論外です。
一度試したことがありますが、すぐ挫折しました。
ではスチルの綺麗なカメラとビデオカメラかアクションカメラの組み合わせは?
これもいちいちもちかえたりバッグに出したり入れたりして結局動画を撮らずじまいになったりしますのでこれまた一度で挫折。
結局、ミラーレスかなぁ、でも邪魔だし!というところでVLOGCAMです。
これは愛用していたRX100Vに動画機能を大幅強化したようなモデルなので、上のPOINTに書いたように動画と写真を一台で簡単に扱えるのです。
筆者はブログが主なので写真メインですが、そうはいっても動画で取ってYouTubeチャンネルとかにあげたいことがあるのですが、結局先のような理由で写真優先になり実現できていません。
どんな小さなアクションカメラでも1人でデジタルカメラと動画カメラ(ビデオカメラ)を使いこなすのは無理があるのです。
VLOGCAMはこの悩みを解決してくれそうなので買った次第!
VLOGCAM実機の感想
タッチ操作は中途半端すぎる
RX100Vと比べての特徴の一つがタッチパネル対応です。
VLOGCAMはモニター上でフォーカスしたい被写体にタッチすることでフォーカスをその被写体に合わせ続けます。
被写体が人であれば瞳にピントをあわせ続けてくれるので非常に便利なのです。
モニター上で目的の被写体を指定するのに十字ボタンなんてアホな話はないのでそこはタッチ操作です。
しかしタッチ操作でできるのはこのあたりが限度のようです(まだ知らないだけもしれませんが)。
バリアングルで自撮りにしたときに、幾つか操作をしたくても背面のボタンを操作しなくてはいけません(RX100Vから進歩なし)
モード切替ダイヤル無し
RX100Vではモードダイヤル方式でしたが、VLOGCAMはMODEボタンを押してジョグダイヤルで選んで切り替えます。
そんなに頻繁にモード切り替えをすることはないのであまり問題になりません。
むしろモードダイヤルのロック機能が無くて、バッグやポーチの出し入れでモードダイヤルが動いてしまっているのに気づかないという事故が防げます。
バリアングル液晶は良い
動画でも静止画でも自撮りはあまりしないのでチルト液晶でも問題ないといえばないですが、やはりバリアングルのほうが融通が効きます。
ただ、先々ジンバルに装着したときにバリアングルの開閉はバランスを崩してしまいそうなので、バランス取り直しになる可能性が高くかならずしもバリアングルが良いとは限りません。
まあ大した問題ではありません。
全体的にはバリアングルのほうが融通が効きます。
一人旅の食事シーンで自分は写さずに料理とそれを食べる(箸をつける)ところなどを撮るにはバリアングルじゃないとうまく取れないことが多いです。
マイクロフォンが良い!
RX100Vから大きく進歩したのが内蔵マイクロフォン。
RX100Vは普通のステレオマイクで風防(ウィンドスクリーン)もないため、屋外動画だと風との戦いになりました。一応「風音低減:という設定はあるのですが、基本的にマイクを風が撫でていくのでそれをカットしない限りは大した効果は得られませんでした。
VLOGCAMは動画撮影を考えているだけあって、マイクユニットにかぶせるもふもふ(ウインドスクリーン)が付いています。
VLOGCAMは指向性3カプセルマイクで左右の音に加えて前方に向いたユニットがあり、VLOGで自撮りしながらしゃべる声をきちんと拾ってくれるようです(まだ試していない)。
そのマイクユニット全体にかぶさるようなもふもふ、実はアクセサリーシューに取り付けます。
アクセサリーシューになにかつけるとウィンドウスクリーン(もふもふ)はつかないことに注意が必要です。
2種類のシューティンググリップ
購入したのはシューティンググリップとのセットのZV-1Gです。
下の写真はセットのワイヤレスリモートコマンダー機能付シューティンググリップ GP-VPT2BTに取り付けたところ。
筆者はRX100シリーズのときに、有線接続の小型シューティンググリップを買っています。
下の写真は三脚機能付きシューティンググリップ GP-VPT1Cに取り付けたところ。
GP-VPT2BTはそれっぽい雰囲気ですが、GP-VPT1Cはかなり漫画チックです(笑)。
手で握るとその差は歴然。
GP-VPT1Cのほうが小さくて手のひらサイズです。
GP-VPT1Cのほうが小型で楽ちんそうですが、軽すぎてカメラが重くて頭でっかちになりかえって持ちにくいのです。
GP-VPT2BTはそれ自身は重くなりますが、カメラとのバランスは良くなり安定します。
重量くらべ(カメラ+シューティンググリップ)をすると、GP-VPT2BTは512g。
GP-VPT1C+ZV-1だと313gなので119gの差があります。
SONYの空間手ブレ補正内蔵のビデオカメラ ハンディカム FDR-AX45が510gなので、GP-VPT2BTにつけるとAX45とほぼ同重量ということです。
どちらのグリップを装着しても、写真・動画スタート/ストップ・ズーム操作は有線・無線の違いはありますが特に問題なく操作できます。
GP-VPT2BTにはGP-VPT1CにはないC1ボタンが有り、ZV-1本体のC1機能ボタンとおなじです。
C1ボタンは出荷時設定では1プッシュで背景ボケ(絞り開放にして適切なシャッター速度にする)ができるものです。
C1は設定でかなりいろいろな機能から選んで割当られるので、自分が使ってみて便利なものを選ぶものですね。
何が自分に適したC1設定なのかは使い込まないとわかりません(笑)
まだ買ったばかりですので今日のところはこれくらいが限界です。
まとめ
VLOGCAM ZV-1はタッチ操作対応だが、フォーカス指定くらいしか使えなくて、バリアングルで自撮りしたときにはRX100Vと変わらず背面ボタン操作が必要で不便。
シューティンググリップはGP-VPT2BTは多少思いがバランスはGP-VPT1Cよりよい。
GP-VPT2BT装着ではハンディカムAX-45とほぼ同じ500g強。