ZV-1のオプションには「ワイヤレスリモートコマンダー機能付シューティンググリップ GP-VPT2BT」があり、Bluetooth接続で写真撮影、ズーム、動画撮影スタート/ストップ、C1機能ボタンの操作をグリップから行うことができます。これも含めて本体操作以外で撮影の操作ができる方法は?
GP-VPT2BTについて
ソニーのデジタルカメラαシリーズのオプションなのですが、VLOGCAM ZV-1やRX100VIIでも使うことができます。
ZV-1に装着するとこんなふうになります。
ZV-1装着時の総重量は512gと、ソニーのビデオカメラ HANDYCAM FDR-AX45とほぼ同じ重量です。
このGP-VPT2Bは、ZV-1本体(あるいはαでも)とBluetoothで接続されます。Bluetooth接続なので電池の消費も少なく、GP-VPT2Bのほうはボタン電池CR2032一個で半年くらいもつそうであります。
当然、ZV-1側のバッテリーへの負荷もそれだけ小さいわけですね。
リモコンで撮影する方法
方法1:Imaging Edge Mobileを使う
このBluetooth接続を使って、同程度の単機能リモコン機能をスマートフォンから使えないのでしょうか?
ソニーの純正アプリ「Imaging Edge Mobile」というのがありまして、これはWifiでZV-1やα、RX100シリーズと接続して、静止画や動画撮影でスマホで画像を見ながら種々のコントロールを出来るという多機能なもの。
それはいいのですが、こいつはスマートフォンとカメラをWifi Directで接続するため、スマートフォン側ではインターネットが使えなくなりますし、何よりWifiなのでカメラバッテリーへの負荷が高くなります。
ただでさえ長くないバッテリーによる動画撮影時間がなお短くなります。スペック上は実動画撮影時間は45分とされていますが、それがWifi接続があるとどれくらい短くなるのか正式な情報はありません。
方法2:リモートコマンダーを使う
ソニーの製品としては他に「リモートコマンダー RMT-P1BT」というのがあります。
機能はGP-VPT2BTと似たようなものですが、フォーカスも調整できるようです。
基本はGP-VPT2BTと同じですが、手の届く距離にいなくても撮影操作ができるのがメリットです。
手の届く距離にいないということは撮影画面もろくに見えないのでどの程度役に立つのか疑問といえば疑問。
テーブルの上に置いて、食事シーンなどを撮る時にZV-1やGP-VPT2BTでは録画スタート・ストップに手を伸ばさないといけないけど、RMT-P1BTがあれば手元でできるというそれだけ。
ここで思ったのですが、スマホでGP-VPT2BTと同程度のことがBluetooth接続で出来るかんたんなリモコンアプリがあればGP-VPT2BTとか要らないじゃないですか。
で、探したけど見当たりませんでした。
意味ないから作らないのか?
ならばRMT-P1BTも意味がないのでは?
方法3:GP-VPT2BTを離して使う
「ワイヤレスリモートコマンダー機能付シューティンググリップ GP-VPT2BT」は三脚にもなるシューティンググリップなので、ZV-1本体にネジ止めして使うもの。
それはそのとおり。
しかしBluetooth接続なので別にZV-1本体にくっつなくてもOKなんです、当たり前ですが。
すなわちこういう使い方です。
考えてみれば、当たり前のことですが、これならフォーカス機能以外はRMT-P1BTとほぼ同じなのです。
ま、どれだけ意味があるかは疑問ですが。
Imaging Edge Mobileでバッテリー節約して使う
スマートフォンではバッテリーを一番使うのはディスプレイです。
ZV-1でも動画撮影時にディスプレイを消せばバッテリーの持ちは良くなるでしょう。
それじゃ画面が見えないってことで、やはりImaging Edge Mobileを使いましょう。
Imaging Edge Mobileを使うなら本体画面は節電のために消すのが吉。
ZV-1はバリアングル液晶なのでディスプレイの表示面をカメラ側にまわして閉じれば画面は消えます(設定で画面を閉じたときに電源OFFしないようにしておく必要があります)。
画面は消せますが、Imaging Edge Mobileを使うためにWifiが必要になります。Wifiオンとオフでどれくらい変わるのかデータがありません。
SONY アクションカム HDR-AS300もアプリは同じImaging Edge Mobileです。
HDR-AS300の仕様を見てみました。
・Wifiオンで「ライブビューリモコン/スマートフォン接続状態」したときに約115分
・Wifiオフで撮影したときに約135分。
HDR-AS300の場合ですが、Wifiオンにしたら半分くらいいなるかと思ったらそこまではいかないのです。
この延長で行くと100%想像ですが、ZV-1でディスプレイを閉じて消した状態にしてImaging Edge Mobileで動画撮影れば、ディスプレイを消した分Wifiで消費するので悪くてトントンの45分、うまくけば50分くらいいきませんかね?
もっとも、ZV-1はUSB給電しながら使えるので、熱問題さえなければかなり長時間撮影できるでしょう。
4Kだと加熱しそうですが、フルHD撮影なら大した問題にはならないと推測します。
まとめ
「ワイヤレスリモートコマンダー機能付シューティンググリップ GP-VPT2BT」を素直にシューティンググリップとして使う。
「Imaging Edge Mobile」をスマートフォンからリモート接続して使う。その際本体のディスプレイは裏返して消えるようにしておくとバッテリーの無駄な消費が防げる。
当たり前の話ばかりですが、モニターを裏返して消すというのをマニュアルを眺めていて思いついたというオチでした。