JAL・ANA 第1四半期 赤字幅は改善!

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日本航空とANAホールディングス株式会社が2022年度3月期第1四半期決算短信が発表されました。前年同期比で赤字幅は縮小しています。

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ANA

2022年3月期第1四半期の連結業績(2021年4月1日~2021年6月30日)を決算短信から見てみます。

売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
親会社株主に帰属する
四半期純利益(百万円)
2022年3月期第1四半期198,911△64,612△51,159
2021年3月期第1四半期121,608△159,065△108,819

4月から6月の第1四半期の売上は、昨年が約1千210億円に対し今年は約1千980億円と大幅増加。

赤字は昨年の第1四半期が約1千億円に対し、今年は約510億円と半分にまで圧縮できました。

現金及び預金に有価証券を加えた手元流動性は2021年3月末は9,657億円に対し、6月末は9,062億円となっています。

しかし有利子負債も16,548億円にのぼります。2020年3月末の有利子負債は8,428億円でしたので倍増していることになります。

倒産してはもともことないですが、コロナ前に国際線拡充のために借り入れ、さらに予期せぬコロナで借り入れて膨れ上がった負債が今後大きな荷物になることは容易に想像できます。

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JAL

2022年3月期第1四半期の連結業績(2021年4月1日~2021年6月30日)を決算短信から見てみます。

売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
親会社株主に帰属する
四半期純利益(百万円)
2022年3月期第1四半期133,032△82,645△57,919
2021年3月期第1四半期76,391△131,010△93,707

4月から6月の第1四半期の売上は、昨年が約760億円に対し今年は約1千330億円と大幅増加。

赤字は昨年の第1四半期が約937億円に対し、今年は約579億円と6割程度にまで圧縮できました。

売上はANAの66%程度ですが赤字額はANAを上回っています。

国際線旅客数はコロナ前の2019年の同期間比率では10%にも及びません。

国内線旅客数は同じく2019年比で3割にも達しておらず依然厳しい状況が続いています。

手元流動性に関しては、2021年3月末には手元資金4,083億円(コミットメントラインは別途3,000億円)ですが、2021年6月末では手元資金は3,570億円に減少(コミットメントラインは変わらず)となっており、コミットメントラインをあわせた手元流動性は6,500億円をKEEPしています。

有利子負債は2020年3月末(ほぼコロナ前)で1,917億円で6月末で5,732億円とANAの1/3。一度破綻していますのでANAより少ないのは当たり前です。

今後はポストコロナを見据えてZIPAIR、春秋航空、JetStarなどフルサービスキャリアではなくLCC系を中心としたネットワーク整備を狙っているようです。

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JALファン、ANAファン、JCG会員、SFC会員としてはやはり両者を応援したいところです。

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まとめ

いずれにせよ、JALもANAも2020年度第1四半期に比べると赤字はほぼ半分近くまで圧縮できています。

これが2021年度末(2022年3月)にプラスにもっていけるかどうか。

コロナの山は落ち着いては高くなるの繰り返しですが、ワクチン接種も進んでおります。

海外でも一定条件の元に入国後の隔離免除をするところも出てきています。今後、このような国と日本との間で相互に隔離免除が行われるようになれば、ドル箱の国際線収入が上がるとは思いますが、本格改善はやはり2022年度後半でしょうか。

JALファンの方、ANAファンの方、応援しましょう。

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