iPhoneのバッテリーについてー劣化なんざ気にせずガンガン使おう!

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iPhoneのWeb記事やブログにjは「バッテリー劣化を少なくする使い方」という趣旨の記事が氾濫しております。筆者としては「バッテリー劣化なんか気にせずガンガン使おう!」をお薦めしたいと思います。

なんでもかんでもガンガン使っても大丈夫のわけはないので、ガンガン使うための前提となる知識を3項目知っておきましょう。

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知識1:バッテリー寿命と充電サイクル回数

バッテリー寿命に関して公式情報を紹介しておきます。

iPhoneでは、

[設定] → [バッテリー] → [バッテリーの状態] → [最大容量]

が80%を下回った時がバッテリー交換の目安です。

Appleによれば、フル充電サイクルを500回繰り返しても80%を維持するように設計されているということです。

0%→100%で1サイクル、50%→100%を2回行うと1サイクル、90%→100%を10回行うと1サイクルです。500回充電器に繋いだらそれで寿命というのは間違いです!

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知識2:バッテリー寿命を短くする要因

どんな状態でも500充電サイクルで80%以上をキープできるわけではありません。

温度

リチウムイオン電池で寿命に大きく影響するのが温度です。

こちらも公式情報を紹介します。

iPhoneに適切な温度範囲は0℃〜35℃、保管温度は-20°C〜45°Cとなっています。

氷点下になる冬の屋外や真夏の炎天下などは寿命を縮めるわけです。

過放電とフル充電放置

普段使っている場合は問題になりませんが、予備機などで保管しておくときに気を付けるべきことです。

リチウムイオン電池が機能を失ってしまう可能性が高くなるのは「過放電」です。

使い切った状態で放置すると、内部放電でさらに電池が減り過放電となり再起不能な状態に陥ります。

では100%充電保管がいいかというとこれもだめで、フル充電状態で長時間放置すると寿命を縮めます。

iPhone予備機などで保管するときは50%前後の残量を維持するのが理想であり、保管が長期になるときは時々電源を入れてバッテリー状態をチェックし50%〜70%を維持できるように少し充電すると良い。

高いCPU負荷をかけながらの充電

CPUの負荷が高くなると温度が上がり、その温度はバッテリーにも影響し上記の35℃を超えるのは間違いないところでしょう。

またバッテリーは充電すると多少熱を持ちます。

つまりバッテリー消費が高いこと(=3Dグリグリのゲームとか)をガンガンやりながら充電するというのは、明らかにバッテリー寿命を縮めることに直結します。

CPU負荷の高いゲームなどを電源に接続しながらPLAYするのはやめた方が無難です。

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知識3:寝ている間の充電はバッテリーに悪影響というのは都市伝説

「夜寝る前にiPhoneを充電器につなぎっぱなしで寝るのは過充電になるから絶対やめた方が良い!」というのを聞いたことがありませんか?

他のスマホは知りませんが、iPhoneに関しては一晩充電器につなぎっぱなしにしたからといって過充電なんかになりません。充電が完了すると内部の保護回路により充電が停止されます。

気にしなければいけないとしたら、上に書いたように「100%充電での長期放置」になることを避ける必要がありますので、充電器につないだまま長期放置するのは好ましくないということです。

もっとも、バッテリーやスマホを充電器に繋いだまま長期放置するのは、そもそも安全上問題がありますのでちゃんとコンセントから充電器を抜くべきです。バッテリー寿命以前の問題です。

ただし、iPhoneには以下のような設定がありますので、これはONにしておきましょう。

[設定] → [バッテリー] → [バッテリーの状態] → [バッテリー状態の最適化] → [ON]にする

こちらもAppleの正規の解説リンクを掲載しましょう。

機械学習により、例えば夜間には充電器に繋がれているようだということになれば、80%までは高速充電し、いつも充電器から外される時間ごろに100%になるように充電量を調節するということ。

「バッテリー状態の最適化」の狙いは「iPhone がフル充電されたままの時間を極力短くして、バッテリーの劣化を軽減し、寿命を延ばすこと」です。

これはフル充電状態が長時間維持されると寿命が短くなるということによります。

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気にせずガンガン使うのが幸せ

知識1〜3をよく理解した上でバッテリー寿命とか気にせずガンガン使いましょう。

ちまちまどうでも良いことを気にしていてもバッテリー寿命が2倍とか3倍とかになるわけではありません。

・リチウムイオンには継ぎ足し充電は関係ありません。
・充電500サイクルが寿命目安というのは充電器に繋いだ回数ではありません。
・寝ている間に充電器に繋ぐのは問題なしです。

出かける前にはいつも100%にして出かけて、万一の災害(地震など)でバッテリー残り10%なんてことにならないようにしましょう。

そちらのほうがバッテリーなんぞよりはるかにクリティカルであり時に命に関わります。

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そうは言ってもバッテリー交換は?

前述の「最大容量」が80%を切ったらバッテリー交換の目安になるわけです。

AppleCare+ for iPhoneに加入している場合は、この最大容量が80%を切っていると正規サービスプロバイダにて無償でバッテリー交換サービスを受けられます。

AppleCare+ for iPhoneに加入していない場合は、この最大容量が80%を切ると正規サービスプロバイダにて有償でバッテリー交換サービスを受けられます。その場合の費用(Apple Storeの場合)は以下の通りです。

iPhone X以降(iPhone SE第2世代を除く)の世代8,140 円
iPhone 8以前の世代とiPhone SE第2世代5,940 円

「正規サービスプロバイダでは上記の料金と異なる場合があります」とありますが、筆者が知る範囲において上記と同じ金額のようです。

正規サービスプロバイダでの作業以来は飛び込みはダメで事前予約が必要です。

即日交換かどうかはお店によると思いますが、筆者が依頼しているキタムラの某店舗では1時間ほどの待ち時間で完了しました。

重大な警告:
バッテリー交換は必ずAppleの正規サービスプロバイダで行ってもらってください。正規のパーツ以外を使ってのバッテリー交換は、発煙・発火・火災の原因になる場合があります。バッテリー交換代をケチって自宅丸焼け近所も巻き込んでの火災は貴方の一生を台無しにするかもしれません。

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おまけ:自分のiPhoneのバッテリー充電サイクル回数を知る方法

最後に、冒頭に書いた充電サイクルを知る方法についてお知らせします。(iPhone 15.3.1の例)

まず以下の設定をONにして最低1日以上は待ちましょう。

[設定] → [プライバシー] → [解析および改善] → [iPhoneとWatch解析を共有] → [ON]

2〜3日ほど待ったら以下の内容を見ます。

[設定] → [プライバシー] → [解析および改善] → [解析データ]

以下のスクリーンショットのようにわけのわからないものが出てきますが、解析データのタイトルみたいなものでアルファベット順に並んでいます。

スクロールして「log-aggregated-YYYY-MM-DD-HHMMSS」になっているもので一番新しいものを選びます(YYYY-MM-DDは日付、HHMMSSは時分秒)のでタップして開きます。

XML形式のログが出ますので、ここから「BatteryCycleCount」を探します。

このままiPhoneの画面で目をさらにして探してもいいですが、右上の共有アイコンをタップして自分宛にメール送信してPCのテキストエディタ等で検索するほうが圧倒的に早いです。

問題の箇所はこちらです。

こちらは筆者のiPhone 13 mini(2021年9月下旬から使用、5ヶ月少々経過)の例ですが、充電サイクルカウントは46回です。ちなみにバッテリー最大容量は96%となっています。

筆者のiPhone 13 miniの充電スタイル:
・購入から5ヶ月少々経過。
・毎晩寝る前に充電器に接続し朝外し100%で出勤。
・仕事の時は会社でちょくちょく頻繁にQi充電し、退社前には必ず100%にする。
・休日も自宅にいるときは昼間に電源に接続したMagSafeバッテリーパックの上に乗せてMagSafe充電(食事する時など)。
・ゲームの類は一切しない
・スマホでネットを使う主役はGalaxy S21 Ultra 5GでありiPhoneを使うことはさほど多くない。

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