アウトドアではなくタウンユース向けなApple Watch Ultra、本気アウトドアはGarmin一択

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先日、店頭でApple Watch Ultraをじっくり触ってきました。価格は別として買う価値があるか?と聞かれたら、普通のSeries 8で良いと即座に答えます。

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Series 7/8と比べて

筆者が現在愛用しているのはSeries 7でウォッチフェイスは「インフォグラフ」を使っています。

[公式] Apple Watchの文字盤と機能
https://support.apple.com/ja-jp/guide/watch/apde9218b440/watchos

店員さんの許可をいただいて、使用中のウォッチフェイスと同じコンプリケーションをセットしてみました。

店内なので写真は撮りませんでしたが、許可をいただいて写真を撮ったほうがよかった….と後悔。

Series 7 (45mm, GPS)

Series 8 (45mm, GPS)

Ultra

ディスプレイ

396 x 484ピクセル

396 x 484ピクセル

502 x 410ピクセル

ケースサイズ

45 x 38 x 10.7mm

45 x 38 x 10.7mm

49 x 44 x 14.4mm

本体重量

38.8g(アルミニウム/GPS)
51.5g(ステンレス)

38.8g(アルミニウム/GPS)
51.5g(ステンレス)

61.3g

図体はめちゃデカく感じます。縦方向が5cm近くあるわけで、ごついアメリカ人男性の手首ならいいですが、筆者のように細い手首では見た目も45mmの通常モデルが限界で、装着してみると腕にデカイApple Watch Ultraが乗っている感じ。格好いいかどうかというと微妙だと感じます。

少々大げさに言えば子供が大人の腕時計をしている感じといっても過言ではありません。

G-Shockのような無骨なかっこよさもなければ、通常モデルのようなスマートさも感じません。

見慣れないこともあると思いますが、筆者のファーストインプレッションは「中途半端」でした。

タウンユースでアウトドアっぽい荒々しさを演出したいならば荒々しさが不十分です。これから通常モデルのG-Shocck風のケースでも付けたほうがよほどそれらしくなります。価格的にもそのほうが安いですし。

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本気アウトドア向けと言えない理由

アウトドアといってもスキューバダイビングから冬山登山までさまざまです。

この中にApple Watch Ultraのビデオがあり、冬山登山やトレッキングをしているシーンもあります。

バッテリー問題

たかが36時間のバッテリーでヘビーなアウトドアとははっきり言って臍が茶を沸かします。

Appleのビデオのように冬山登山をするのに時計のバッテリーとかかまっていらないのでは?

ではアウトドアスマートウォッチでは世界的に定評があるGARMINを見てみましょう。

モデルの種類が非常に多いのですが、「fenix 7X Sapphire Dual Power」を見てみます。

GARMINの代表的なソーラーパワー併用のアウトドアスマートウォッチで価格も137,500円とApple Watch Ultraより高いです。

こちらはスマートウォッチモードで28日間+9日間(50,000ルクスの条件で1日3時間屋外で終日着用した場合)となっており、そもそも桁違いのバッテリーの持ち方です。これならばソーラー併用もあるので、充電を気にしなくて済みます。

雪山でスマートウォッチのバッテリーがローなんて洒落になりません。低温環境下ではリチウムイオン電池のパフォーマンスは落ちますので稼働時間はなお短くなります。

ディスプレイ

Garmin Fenix 7X Sapphire Dual Powerのディスプレイは280 x 280ピクセルと解像度は落ちますが、MIP(半透過メモリインピクセル)を使っており、クリアさ・鮮明さには劣りますが、半透過なので晴天下でもガッツリ見やすくなりますし、バッテリーをくわずに常時表示が可能です。

タウンユースでは間違いなくApple WatchのRetinaディスプレイはとても美しくみやすいです。

並べればGarmin Fenix 7X Sapphire Dual Powerのディスプレイは見劣りするでしょう。

タウンユースであればGarmin Fenix 7X Sapphire Dual Powerはちょっとオーバースペックかもしれません。

本質的に本気アウトドアに必要な仕様とタウンユースに便利な仕様は異なるのです。

操作

Apple Watch Ultraの操作は通常版と同じくほとんどがタッチ操作のみです。

しかしGarmin Fenix 7X Sapphire Dual Powerはタッチ操作も可能(タッチ操作を無効にもできる)ですが、多くのアウトドアウォッチ同様に左側に3つ、右側に2つあるボタンで操作が可能です。

これは手袋をしている場合や水中などで非常に有用でありますし、細かな操作が不可能なランニング中でも画面をみることなくラップ取得したり一時停止したりが簡単です。これは同じ仕組みを使っているGARMIN Instinct Dual Powerを使っていたときから感じていました。

試しに普通のApple Watchでランニングしてペースを緩めることなく画面を見ることなくラップ操作などをしてみてください。多分無理か誤操作があると思います。

Apple Watch Ultraでは従来モデルにはないアクションボタン(左側面)がありますが十分とは言えないと思います。

本気アクティビティ中にちまちまとタッチパネル操作なんざしていられませんって。

冒頭で紹介したApple Watch Ultraの公式サイトのビデオは非現実的だと思います。

ま、一般受けはするプロモーションビデオではありますが。

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タウンユースでは大型画面が生きる

502 x 410ピクセルの液晶は、Siriによる音声認識と組み合わせてiPhoneを操作しなくてもメール確認やLINEの確認・返信などがSeries 7/8よりもやりやすくなります。

41mmフェイス(352 x 430ピクセル)のApple Watchでは細かい操作は厳しいです。しかしAnker 写真撮影Ultraならば35%解像度が高く大きくなっており表示内容も多くなりますので、Apple Watchならでは使い方により適しているといえます。

Apple Watch Ultraのタフネス性は少し丈夫になった程度に考えて、むしろディスプレイの大きさと2倍になったバッテリー寿命は日常のタウンユースに好適だといえます。

ただ、それがために価格2倍がペイするかどうかは人それぞれなので熟考しどころであります。

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まとめ

本気アウトドアに使うためにApple Watch Ultraを買おうとしているならば、一歩立ち止まって考え直しましょう。例えばGarmin Fenix 7X Sapphire Dual PowerなどGARMINのアウトドアスマートウォッチでソーラーパワー対応のものをお勧めします。

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