スマホカメラと大型センサー搭載ハイエンドコンデジor小型ミラーレスは両方あった方が良い

スマホカメラと大型センサー搭載ハイエンドコンデジor小型ミラーレスは両方あった方が良い

エントリークラスのコンパクトデジタルカメラはスマホカメラの進化によりあっというまに駆逐されてしまいました。筆者が使っているiPhone 13 Pro MaxのカメラはDxOMark.com のサイトでも高評価であり実際使っていて満足度は高いです。ではコンデジは不要かというとそうは思いません。大型センサー搭載のハイエンドコンデジはスマホカメラを寄せ付けない描画性能がありますし、小型のミラーレス一眼も同様に非常に大きな存在感があると思います。

三者のアドバンデージとディスアドバンテージ

それぞれのいいところ(アドバンテージ)とよろしくないところ(ディスアドバンテージ)をざっくりと独断と偏見でみてみます。

スマホカメラの優位点と劣勢点

皆さん、日常的にお使いですからお分かりかとは思います。

アドバンテージ1:

・SNSなどにシェアするにもってこい。撮ってすぐネットにアップできる。
・ハイエンドスマホなら画質もかなり良いし、AIによる処理でカメラの知識がなくても想像以上に綺麗に撮れることが多い。
・荷物にならない。今時スマホなしで出かける人もレアでしょう、ならば余計な荷物が増えないスマホは持ち物を増やさないという点でこれ以上有利なものはありません。旅行の際の充電器だってカメラ用を別に持つ必要もありません。
・一般論としてはポケットから出してカメラアプリを起動するほうが、バッグからカメラを出して電源を入れて撮るよりは多分早い。すなわちスクープのチャンスを逃さない。「視聴者撮影」なんて字幕と共に出るのは皆スマホ撮影。

ディスアドバンテージ:

・画素数は増えているがレンズとセンサーが小さいのでやはり画質には限界がある。それをカバーするためにSoCが超頑張って処理して綺麗に見える写真を吐き出している。
・構図や光を考えてじっくり撮るのには不向きである。そもそも平べったくて上手く構えられないことも多い。
・センサーや画像処理(SoCも含む)は進化してもどうにもならないのがレンズであり、レンズと全体のバランスというところがスマホカメラの限界点。

ハイエンドコンデジの優位点と劣勢点

価格的に十万円あたりが中心ラインとなります。センサーサイズは1インチかAPS-Cという大型で、レンズ径もスマホとは比べ物にならないため描写という点で非常に有利です。スマホ同様にレンズ一体型なのでその意味で最適化できます。

アドバンテージ:

・センサーサイズとレンズ径がスマホに比べると大きいため画質の面で絶対有利。
・機種にもよるが、スマホとハイエンドコンデジを手に持っている状態では、撮影可能になるまでには大抵の場合ハイエンドコンデジの方が速射力に優れている。特にRICOH GR IIIやGR IIIxのような固定焦点ではズームを調整する必要がないので、抜群のスナップシューターとなる。
・スマホと別バッテリーなのでスマホの電池残量が厳しくなっても写真は撮れる。
・スマホと違ってじっくり構えて構図や光を考えて撮るのにこのいかにもカメラでござい!の形状が向いている。

ディスアドバンテージ:

・純粋に荷物が増える。
・機種によるがポケットに入ったとしてもスマホより嵩張ること間違いない。
・バッテリー残量・充電しなければならないものが増える。
・SNSにとってその場で即UPできない・

小型ミラーレスの優位点と劣勢点

小型ミラーレスとは、筆者の場合はマイクロフォーサーズ派ですから、ボディ重量が300g前後の小型のもの(機種によってはファインダーがない)をさします。せいぜい400gちょいあたりまででしょう。劣勢点のほうはハイエンドコンデジとほぼ同じ。

アドバンテージ:

・小型であっても一眼なのでレンズ交換ができる。
・センサーサイズはAPS-Cやマイクロフォーサーズと大きくなりレンズ径も大きくなるので画質面で格段に有利である。
・単焦点のパンケーキレンズを使えば、RICOH GRシリーズ同様に速射性に優れたカメラとなる。
・カメラらしいカメラの形状のものが多くなり、構えてじっくり撮るのに向いている。たとえ小型ミラーレスであっても撮りやすさはスマホの比ではない。
・スマホと別バッテリーなのでスマホの電池残量が厳しくなっても写真は撮れる。

ディスアドバンテージ:

・純粋に荷物が増えて嵩張る。
・バッテリー残量・充電しなければならないものが増える。
・SNSにとってその場で即UPできない
・スマホやハイエンドコンデジよりは速射性に劣るケースが増えてくる。



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スマホと一緒にもつハイエンドコンデジや小型ミラーレスは何が良い?

ちょっとしたスナップや家族旅行の記念写真ならまあハイエンドスマホの綺麗な写真で十分かと思います。この手軽さには代え難いものがあります。

一方でじっくり撮りたい、特に筆者のように一人旅や出かけた先でじっくり撮りたい場合があるときにはスマホだけでは経験的に不十分です。やはりスマホカメラはスマホカメラなので、ハイエンドコンデジか小型ミラーレスが欲しくなります。

まずスマホは普及モデルではなくカメラ性能の高いハイエンドスマホをすすめます。iPhone 13/14 Pro/ProMax、Google Pixel 6 Pro/7 Proなどです。

これらは超広角、24mm前後、70〜80mm前後をカバーします(その間はデジタルズームであることに注意)ので、特に超広角や広角は任せれば良いと思います。

スマホとの組み合わせのおすすめ

スマホと一緒に持つなら筆者であればやはり単焦点を使いたいところで、ハイエンドコンデジならGR III(28mm)かGR IIIx(40mm)、筆者愛用のマイクロフォーサーズであれば現行生産機種ではOM SYSTEMのE-P7あたりに17mm、20mm、25mm(それぞれ換算では35mm、40mm、50mm相当)が軽くておすすめです。E-P7はプラでちゃちいという人もいますが、工業用プラは下手な金属より軽くて丈夫です。実際、E-P7の本体重量は289gで、2020年以降に発売されたミラーレスの一眼ボディとしては最軽量となります。

ちなみにRICOH GR IIIの重量(こちらはレンズ込み)が257gなので軽量なパンケーキレンズならばE-P7でも十分軽いといえます。

中型以上のノーマルサイズミラーレスの場合

こうなると急激に荷物が嵩張るようになるので撮影旅行以外ではちょっと逡巡してしまうところがあります。

それを厭わないのであれば、おすすめなんかありません、好きなものを使いましょう。

筆者であれば、OM-D E-M1 mark IIかLUMIX DC-GH6でが重く嵩張るので旅行では決心が必要ですが….。



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