SHARP AQUOS sense7（SH-M24）使用開始レポート：向いている使い方と向いていない使い方

AQUOS sense7を約1週間使ってのレポートの最終回です。どういう使い方がむいていて、どういう使い方が向いていないかを筆者視点で書いてみました。

AQUOS sense7の良い所と悪い所

メーカーWebサイトの引用ではありません。筆者なりに感じた点です。

良い所

・高さ160mm未満と2022年以降発売されたSIMフリーAndroidでは最も小型。
・重さ160g未満と2022年以降発売されたSIMフリーAndroidでは最も軽量。
・バッテリーライフが長くストンバイ時のバッテリー消費が少なく、筆者の使い方では２日は軽く3日もOK。これは使い方によりますが、バッテリーを食う派手なゲームはCPUがついていきません。
・カメラのAFが速い。
・顔認識が高速であり、試した範囲では写真（27インチモニター目一杯に映した顔写真）では何度やっても認識されなかった。
・最大充電量を90%に抑えてバッテリーをいたわることができる。
・手に取って持ち上げるとオンになる設定と顔認証併用で素早く使える。
・Android 13へのアップデートがリリースされており、OSアップデートは二世代保証なのでAndroid 14まではいける。
・この大きさと重さでおサイフケータイが使えて、メール処理やSNS処理もスイスイできるのは大変便利。この使い方においては筆者のiPhone 13 miniよりバッテリー持ちが良い分適しているかもしれません。
・ハイエンドには無くなったmucroSDスロットがある。
・今時珍しくイヤホンジャックがある。

悪い点

・カメラのオートでは全体的に露出過多になり白っぽくのっぺりした画になりがち。
・マクロが無いので寄れないので花の撮影とかには向かない。
・ディスプレイが暗めで晴天下屋外での撮影は時として厳しい。
・光学手ぶれ補正がないので、デジタルズーム8倍手持ちだと晴天屋外でも結構ブレる。
・メインカメラの50MP（ピクセルピニングで12.5MP）に対して超広角8MPは画質差がありすぎる。
・動画性能はミッドレンジとしてはまあこんなもんという割り切りが必要。
・スピーカーがモノラルで結構しょぼい。

悪いところはほぼカメラ関係です。

超広角と同語はおまけ程度に考えて、メインカメラはオートに任せすぎずマニュアルで露出補正とかが必要。

メインカメラは希望小売価格5万円台（筆者はIIJmioのMNPキャンペーンで29,000円で入手）であることを考慮すれば、妥協できると思います。

カメラはあくまでおまけとして、撮影用にPixel 7 ProとかiPhone 14 Pro/Pro Max、あるいはデジカメを用意するのが無難です。カメラ狙いで買うと間違いなく後悔する機種だと思います。

とは言えこのクラスではメインカメラはかなり頑張っています。露出オーバーと手ぶれに気をつければそこそこ使えますが、旅カメとしてこれ一台は絶対やめた方が良いと思います。

お勧めできる使い方

小型軽量で肌身離さず持ち歩けますので、生活必須端末的使い方が向いています。

・Suicaなどの交通系ICカード利用。iD、VISAワイヤレスといったのタッチ決済。QRコード決済。これらのような決済端末としての使い方。
・メール処理する端末。
・SNS対応する端末。
・電車移動中のニュースなどの情報収集端末。
・Spotifyなどのストリーミング音楽やradiko利用。

お勧めできない使い方

カメラをメインとする使い方です。

AFは高速ですがオートの露出がオーバー気味になり、色合いもよく言えば自然ですが、SNS向けの映える写真にはなりません。

カメラ目的ならやはりiPhone 14 Pro/Pro MaxかPixel 7 Proを強く勧めます。間違いがありません。バッテリライフも重視するならiPhone 14 Pro/Pro Max一択。

AQUOS sense7のカメラは言い方は極端ですが非常用と思いましょう。パッと出してオートでサクッと映える写真を撮るのは少々厳しく、この用途で常用には無理がある。