2021年9月に購入した筆者のiPhone 13 miniは1年8ヶ月が経過しました。この買い替えはUSB TYPE-Cになるであろう今年秋のiPone 15 ProかUSB TYPE-C二世代目の2024年秋のiPhone 16 Proにする予定でした。しかしMacrumorsなどの情報をみるとAppleのUSB TYPE-Cのとんでもない計画の噂が判明しこれはヤヴァイ!どうしようかね、買い替えを!
Apple iPhoneのUSB TYPE-C計画(噂)
噂の元を最初に提示します。MacRumorsなので真っ赤な嘘というわけではなく噂としては結構高い信頼度だと思います。
https://www.macrumors.com/roundup/iphone-15-pro/
上記の記事によればiPhone 15 Pro/Pro Maxでは高速なUSB TYPE-Cが搭載予定とされています。
しかし読み進むと「USB-C Limitations」のところにとんでもない情報がありました。
MFi認証のないUSB TYPE-Cケーブルでは高速通信(USB3.X)や高速充電(PDでしょう)は利用できない見通し。市販のUSB3.1Gen2対応でPD対応の高価なケーブルをもってしても、USB2.0の今更の超低速通信と通常の低速充電のみがサポートされる。
まじかよ!
AppleのMacやiPadのUSB TYPE-Cではそのような制約は一切ありません。
表面上は充電や通信の品質確保としていますが、それならばiPadでも同じでしょう。であえてiPhoneだけにMFi認証USB TYPE-Cを導入する客観的かつ合理的理由は全く見当たりません。
企業的にはLightningで稼いできたMFi認証の収益を逃したくないのは明明白白。LightningケーブルのMFi認証での収益がどれくらいなのか明らかではありませんが、2014年に報道された記事 によれば、US$4または販売価格の10%のいずれか高い方ということらしいです。ケーブル1本にUS$4が何もしなくてもチャリンチャリンと入ってくるのですから手放すわけがありません。
https://www.macrumors.com/2023/05/04/eu-warns-apple-about-limiting-usb-c-iphone-cables/
EUとしてiPhoneにおいてはUSB TYPE-Cケーブルの機能制限をしたiPhoneはEU域内では販売を禁止するということを書面でAppleに警告したとティエリー・ブルトン欧州委員が述べているそうです。その対処のタイムリミットは2024年12月28日。
裏を返せば2024年12月28日まではEU域内も含めてMFi認証TYPE-Cケーブルしか使えないようなiPhoneを売るのは自由ということになります。
そのまま受け取ると2023年秋のiPhone 15 Pro/Pro Max、2024年秋のiPhone 16 Pro/Pro MaxはUSB TYPE-Cは機能制限付きということになります。
この噂を整理しましょう。
・2022年秋:iPhone 14 Pro / Pro Max:Lightningで従来通り(販売中)
・2023年秋:iPhone 15 Pro / Pro Max:USB TYPE-CだがMFi認証ケーブルでないと高速通信と高速充電は不可
・2024年秋:iPhone 16 Pro / Pro Max:USB TYPE-CだがMFi認証ケーブルでないと高速通信と高速充電は不可
・2025年秋:iPhone 17 Pro / Pro Max:通常のUSB TYPE-Cになることを期待する
これは困りますね、iPhone 15と16のPro/Pro Maxは制限付きUSB TYPE-Cという半端なものです。
可能性としては2世代だけMFiにするのは非合理的であるとAppleが判断してMFi認証USB TYPE-Cは止めるという希望的観測ですが、これは可能性として非常に小さい。とにかく利益最優先。
iPhone 15と16のPro/Pro MaxではMFi認証USB TYPE-Cとし、原価ほぼゼロドルのMFiのライセンス料を稼げるだけ稼ぐ。
さらに不明なのはMFi認証USB TYPE-CケーブルがiPadやAndroidなどでどのような振る舞いをするかです。変な細工によりUSB 2.0で低速充電しか機能しない可能性もないわけではない。だとしたら高価なMFi認証ケーブルを買う意味は薄らぎます。
どうするiPhone 13 mini
筆者に限りませんがもう1年半とか2年以上iPhoneを使っていてぼちぼち買い換えようか?と考えている方は多いと思います。
プラン1:今年前半にiPhone 14 Proに変える
iPhone 15/16 Pro/Pro Maxは鬼っ子でなんちゃってUSB TYPE-Cの可能性が高いのでそれは流石にスキップしたい。
となると次の買い替えチャンスは2年半後のiPhone 17になってしまう。
さすがにそれまでは厳しい。
となると今Lightningケーブルは多数あるし、LIghtningはUSB2.0でめちゃ遅いのも今始まったことではないので、諦めて今買い換えよう!というプラン。
プラン2:今年の秋まで待って鬼っ子USB TYPE-CのiPhone 15 Proに変える
個人的にはこれはありえないと思います・
噂ベースですと鬼っ子は2世代だけになりそう。そんなものに安くはないMFi認証USB TYPE-Cケーブルを買いたくないし、すでにあるTYPE-Cケーブルと混乱してしまい、間違えたときにiPadやAndroidでの通信や充電がどうなるか全くわからない。
2年だけのテンポラリーケーブルを複数本買うなんて無駄です、無駄。使い回しができるかどうかも不明なのでなお無駄。
不安要素だらけのこのプランは普通に考えれば却下です。
プラン3:2025年であろう無制限のTYPE-CとなるiPhone 17 Proをまつ
2年半後ですね、ITの世界では激変するでしょう。
その時に今のスタイルのiPhoneが続くかどうかもわかりません。
それに筆者の場合は何より今まで使ってきた1年8ヶ月のiPhone 13 miniにさらに2年半頑張れ、合計4年を超える新記録!
さすがにそれは無理!
いくらエンタメ・カメラ・情報収集が主ではない生活必須端末でも購入から4年以上もたせるのはかなり厳しい。
判断は?
結果としては、メリットを評価しての選択はありそうもないので消去法となります。
消去基準は鬼っ子USB TYPE-CのiPhone 15 Proか16 Proには手を出さないということ。
プラン3はiPhone 13 miniに頑張ってもらう期間が長すぎて、途中で鬼っ子USB TYPE-CのiPhone 15 Proか16 Proを買わざるを得ないことになりますので却下。
プラン2は最初から鬼っ子iPhone 15 Proか16 Proを狙うのでこれまた却下。
可能性としては非常に小さいと思いますが、AppleがUSB TYPE-CへのMFi認証を止めるということもありえます。
ただ9月発売だと予想できるので今更そのような舵(かじ)の切り替えは生産的にも厳しいと思います。もはや動き出した鬼っ子USB TYPE-CのiPhone 15 Pro/Pro Maxは止められないでしょう。
すなわち「iPhone 15 Proが出る前にiPhone 14 Proを買う」プランですが急ぐ必要もありません。
まとめ
噂ベースでは、
・2022年秋:iPhone 14 Pro / Pro Max:Lightningで従来通り(販売中)
・2023年秋:iPhone 15 Pro / Pro Max:USB TYPE-CだがMFi認証ケーブルでないと高速通信と高速充電は不可
・2024年秋:iPhone 16 Pro / Pro Max:USB TYPE-CだがMFi認証ケーブルでないと高速通信と高速充電は不可
・2025年秋:iPhone 17 Pro / Pro Max:通常のUSB TYPE-Cになることを期待する
となる可能性があるので、今すでに1年半以上使って買い替えが頭にちらつくiPhone Pro/Pro MaxではiPhone 14 Pro/Pro Maxを買って、その次はiPhone 17 Pro/Pro Maxまで待つのが懸命。
鬼っ子iPhone 15 Pro/Pro MaxとiPhone 16 Pro/Pro Maxはスキップしよう。