Nothing Phoneというのをご存知でしょうか。Androidスマートフォンなのですが他に類を見ない外観で人目を引くマニアックな感じです。Snapdragon® 8+ Gen 1で、最安はメモリ8GBでストレージ128GBは79,800円。そもそもNothingってどういう会社でどういうスマホ?
Nothingという会社
本社:英国 ロンドン
設立:2020年10月29日
略称:Nothing
日本語公式サイト:https://jp.nothing.tech/
中国本土のスマートフォンメーカー「OnePlus」の共同創業者であるカール・ペイ(Carl Pei)によって2020年10月に設立。同社にはiPodの発明者であるトニー・ファデル(Tony Fadell)、Twitchの共同設立者であるケビン・リン(Kevin Lin)、RedditのCEOであるスティーブ・ハフマン(Steve Huffman)、YouTuberのケイシー・ナイスタット(Casey Neistat)らが投資。
出店:Wikipedia「Nothing Technology」
とりあえず中華スマホではないので一安心ってところかしら。
Nothing Phone (2)
まもなく販売されるのは2代目のNothing Phone (2)という代物です。
外観写真は著作権の関係で勝手に持ってくることができませんので以下のNothingのサイトをご覧ください。
ワタナベカズマサさんのYouTubeチャンネルにファーストインプレッションの動画があります。
特徴的なのは光る背面「Glyph Interface」です。
スマホを伏せたままでも特徴的な背面LEDの光り方である程度通知状態などがわかるというもの。
でも、現実を考えてテーブルにおく時には伏せて奥よりディスプレイを上に置くんじゃないですかね?
スマホのインタラクションのミニマイズという意図があるそうですが、実用性はいかに?
主なスペック
サイズと重さはGoogle Pixel 7 Pro(162.9 x 76.6 x 8.9mm、212g)とほぼ同じ感じですので、店頭でPixel 7 Proを手にとって、あ、こんな感じなのね!とおもえば良さそうです。
OS | Nothing OS 2.0(Android13ベース) Androidアップデートは3年間、 セキュリティパッチは2ヶ月に1回4年間 |
CPU | Snapdragon® 8+ Gen 1、4nm TSMC |
GPU | Adreno 730 |
メモリとストレージ | 8+128(GB)、12+256GB、12+512GB |
microSDカード | なし |
ディスプレイ | 6.7インチ、LTPO-AMOLED、 Corning® Gorilla® ガラス、 2412 x 1080 px、394 ppi |
輝度 | 屋外フルスクリーン輝度:1000 ニト、 HDR ピクセル輝度最大:1600 ニト |
リフレッシュレート | 1~120Hz アダプティブリフレッシュレート |
対応バンド(国内) | 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28,41,42 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19 |
eSIM | 非対応 |
望遠カメラ(背面) | 非搭載 |
メインカメラ(背面) | 50MP(SONY IMX890)、f1.88、1/1.56”、 24mm相当、光学・電子手ぶれ補正 |
超広角カメラ(背面) | 50MP(Samsung JN1)、f2.2、1/2.76”、 画角114度 |
フロントカメラ | 32MP(SONY IMX615)、f2.45、1/2.74”、 |
USB | USB TYPE-C 2.0 |
防水防塵性能 | IP54 |
バッテリー容量 | 4700mAh(45W PPSで55分フル充電、15W Qiで130分フル充電) 注意:充電器はPPS/PD3.0/PD2.0/QC4.0/QC3.0/QC2.0/DCP/SDP/CDP対応機種のみ使用可能。 |
セキュリティ | 顔認証、画面内指紋認証 |
おサイフケータイ | 非対応 |
サイズ | 162.1 x 76.4 x 8.6 mm |
重さ | 201.2g |
価格 | 8+128GB:79,800円(公式サイトのみ) 12+256GB:99,800円 12+512GB:109,800円 |
GSMArenaの情報によれば、
・Antutu (v9):895434
価格帯が近いPixel 7aは
・Antutu (v9):765281
となっています。
パフォーマンスはGoogle Pixel 7aより上を行くようです。
ガッカリポイント
USBの速度が今時まさかの480Mbps
筆者のAndroidサブ機のAQUOS sense7はUSB2.0であるように、ローコストモデルではまだ普通だと思います。
しかしCPUにSnapdragon8+ Gen 1というハイエンドなのにUSBは2.0。
microSDスロット非対応なので、現行iPhoneのLightningがUSB2.0であるように、内蔵ストレージの写真や動画をUSB経由で外部ストレージに移そうとすると、サイズによってはえらく時間がかかることになります。
これはiPhoneと同じ欠点。
同価格帯よりちょい安めのGoogle Pixel 7aはUSB TYPE-C 3.2 Gen2対応です。Nothing Phoneの最高480Mbpsに対して最高10Gbpsです。
割と貧弱な防水防塵
普及機といえるAQUOS sense7はIPX8相当の防水性能およびIP6X相当の防塵性能を持っています。
それに比べてNothing PhoneはIP54です。
防塵:IP5X:粉塵からの保護、機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の料の粉塵が内部に侵入しない
防水:IPX5:いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない、300〜500mmの高さより 全方向に10l/分の放水、10分
IP68のAQUOS sense7は以下の通りです。
防塵:IP6X:完全な防塵構造、粉塵の侵入が完全に防護されている
防水:IPX8:水面下での使用が可能、メーカーと機器の使用者間の取り決めによる
IP54でも水滴がかかる程度、濡れた手で持つ程度では問題ないということですが、水没はNGです。
<参考> IP規格・防水保護構造及び保護等級
妥協できる程度のガッカリ
海外スマホにあるあるなのですが「おサイフケータイ非対応」です。
筆者のようにiPhoneを決済端末として使うなどで、Androidのおサイフケータイは使わない人なら問題なし。
GSMArenaのラボテスト(バッテリー)
GSMArenaのラボテストを見るとバッテリーの持ちはなかなか良さそうです。
ENDURANCE RATING:103h
TALK TIME:25:19h
WEB BROWSING:17:48h
VIDEO PLAYBACK:23:08h
CPUにSnapdragon® 8+ Gen 1、4nm TSMCを採用しているということがバッテリーの持ちの良さに反映しているようです。
ちなみにGoogle Pixel 7aは以下の通り
ENDURANCE RATING:73h
TALK TIME:21:27h
WEB BROWSING:14:56h
VIDEO PLAYBACK:18:12h
Samsung Galaxy S23は以下の通り
ENDURANCE RATING:101h
TALK TIME:30:19h
WEB BROWSING:16:20h
VIDEO PLAYBACK:17:05h
筆者所有のSamsung Galaxy S23 Ultraだとこんな感じ。
ENDURANCE RATING:126h
TALK TIME:39:23h
WEB BROWSING:21:18h
VIDEO PLAYBACK:23:29h
やはりCPUが4nmのTSMCというのがバッテリー駆動時間の長さに効いているのかもしれません。
Nothing Phone (2)のバッテリーのもちはPixel 7aよりずっと良く、Galaxy S23と同程度だと思われるのでかなりいい方であろう。
まとめ
Nothing Phone (2) はガジェットとしては面白そうであるしバッテリーのもちやパフォーマンスもGoogle Pixel 7aより良いようだ。
欠点と思われるものはUSB転送速度が480Mbpsの2.0止まりとか、おサイフケータイ非対応とか、防水防塵がIP54と国内の主要スマホよりグレードが低いことだ。また防水防塵性能はIP54と少し低めなので注意。
microSDスロットもないがこれは昨今のハイエンドスマートフォンでは珍しくはない。防水防塵性はIP54と少し低めなので注意。
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