はさみで切る時に刃と刃の間に挟まってしまう、付け根で切ろうとしてもきれずに羽先に滑っていってしまいうまく切れない!こういう経験がありませんか?これを解決するのベルヌーイカーブのペン型はさみです。銀座伊東屋で見つけたのがキャップに収納するとペン型になりスリムなペンケースでも持ち運び楽々であるけれど、ベルヌーイカーブなので対象物が逃げにくい、滑りにくい!
ベルヌーイカーブとは?
文房具メーカーのプラスにわかりやすい説明がありましたので紹介します。
普通のはさみは刃の部分がストレートになっています。
上の写真のようなはさみ、大抵のお宅には一つや二つはどこかの引き出しに入っているでしょうし、お子さんの勉強机や筆箱の中にもあるでしょう。
このタイプのはさみは、刃先で切ろうとすると対象物が左右にぶれてしまう「逃げ」、刃の付け根近くで厚物を切ろうとすると切れずに刃先のほうへ対象物が滑ってしまう「滑り」がおこります。
抜群に切れの良いはさみだとそれらは起こりにくいですが、まあ、普通のはさみだと「逃げ」や「滑り」はアルアルです。
それを改善するのがはさみが対象物を切るときの角度が、刃のどの部分でも一定になるというベルヌーイカーブのはさみ。
最初の写真のベルヌーイカーブの上のはさみの刃のカーブを比べてください。
最初の写真はまっすぐで、2番目の写真は刃がカーブしていますね。
これをペン型に収納できるスリムなものにしたのが今回紹介するはさみです。
伊東屋 フィットカットカーブ ツイッギー
パッケージや実物を写真で紹介しましょう。
どうやらプラスにOEM製造委託した商品のようです。
確かにプラスにも同様の商品があります。
ペン型ですがキャップをとってレバーを押すと刃が開きます。
確かに刃がまっすぐではなくカーブしています。
これはペンケースなどに入れておくと重宝しますが….
警告:刃物の持ち歩きに関する法律
銃砲刀剣類所持等取締法(俗称「銃刀法」)が真っ先に挙げられます。
第二十二条
何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、内閣府令で定めるところにより計つた刃体の長さが六センチメートルをこえる刃物を携帯してはならない。ただし、内閣府令で定めるところにより計つた刃体の長さが八センチメートル以下のはさみ若しくは折りたたみ式のナイフ又はこれらの刃物以外の刃物で、政令で定める種類又は形状のものについては、この限りでない。
出典:e-Gov 銃砲刀剣類所持等取締法(昭和三十三年法律第六号)
さらに軽犯罪法があります。
第一条二
「正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者は、拘留又は科料に処する」
出典:e-Gov 軽犯罪法(昭和二十三年法律第三十九号)
調べてみると「ツールナイフ」「カッターナイフ」はかなりヤヴァイようです。
刃渡は4.2cmなので銃刀法の6cmは一応クリアしています。
軽犯罪法のほうは明確な定義がないので、現場(警察官)次第ということになります。職務質問などされると、ハサミを口実にしょっ引かれる可能性は否定できません。もちろん明確に説明できればOKでしょうが、そもそも職質に会う時点で、現場警察官からみて職業的な感で「ん?ちょっとそわそわきょろきょろして怪しくないか?」とか思われたということになります。
無用に持ち歩かないのが刃物の基本ですのでご注意ください。
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