モバイルキーボードジプシーであった筆者が、iPad用キーボードはこれしかないじゃないか！と思った決定打がApple Magic keyboardです。薄型軽量でiPadに使えるキーボードとしてはロジクールのKeys-To-Goがあり、この薄さに勝てるキーボードはまずないと思いますが、タイプフィーリングの点で難があります。一方フルサイズで厚みがあるものは心地よくタイプできますが可搬性が阻害されます。Apple Magic Keyboardは携帯用としても良い感じの落とし所です。
2つのキーボード
大前提なのですが、筆者はMacユーザーでありまして、この文書もMac mini M1 2020にApple Magic Keyboard （生体認証対応のAppleシリコン搭載Mac用）を使っており、MacBook Air 11 M1 2020も併用しています。
こういうユーザーがiPadを携帯してタイピングすることが前提です。ヘビーWindowsユーザーが選ぶキーボードとは好むタイプが異なるかもしれないことをご了承願います。
ロジクール Keys-To-Go
キーボードジプシーとしては過去以下のような記事を書いて迷っている心境を露呈しています。
これらの中で携帯性では抜群なのがロジクールのKeys-To-Goです。ラバーで全体が覆われていますがシザー構造のキーボードです。
・大きさ：137 x 246 x 6mm
・使用可能時間：1回の充電で1日2時間使用して3ヶ月
・キーピッチ：17mm
・キー方式：シザー構造
・特徴：密封されており耐水性や対塵性がある
・配列：英語配列のみ
・充電：USB microB
実際に使ってみた良し悪し：
・とにかく薄くて軽くて持ち運びの邪魔にならない
・今時USB microBはかなり鬱陶しい
・シザー構造というが実際には限りなくシートキーに近くタイプフィーリングが悪い
・強めにタイプしないと文字抜けがおこる（これが結構多いのだ）
・強くタイプすると机を叩くようなペチペチ音が意外にうるさい
・17mmというピッチは少々狭くて誤打頻出
Apple Magic Keyboard
Apple製品のわかりにくさはシリーズで全て同じ名称をつけたがることです。Apple Magic Keyboardも例に漏れず同じ名称で仕様が異なる製品があります。
ここで取り上げるのは「Apple Magic Keyboard – 日本語（JIS）」 （MK2A3J/A）で、テンキーがなく生体認証（TouchID）非対応で充電式のタイプです。
・大きさ：114.9 x 278.9 x 10.9(最厚部)mm
・使用可能時間：1回の充電で約1ヶ月
・キーピッチ：19mm（実測）
・キー方式：シザー構造
・特徴：Apple純正なのでiPhone/iPad/Macと高い互換性があり、19mmのフルサイズピッチでありながら小型軽量
・配列：日本語/英語(US)/英語(UK)/中国語（拼音）/中国語（注音）/韓国語/スペイン語の各モデルがある
・充電：Lightning
実際に使ってみた良し悪し：
・Macユーザー（特にMacBookやMacBook Airユーザー）であれば普段使っているキーボードと変わらない
・19mmとフルサイズキーボードピッチであるにもわらず薄型軽量でiPadとともにバッグに難なく入る
・薄型であるがタイプフィーリングは良好で静か
・iPhone 15 Pro Max、iPad ProユーザーとしてはLightningは鬱陶しい
Magic Keyboardに軍配をあげる訳
最大の理由はタイプフィーリングの良さです。
前述のとおり、Keys-To-Goは限りなくシートキーボードに近いので、ペチペチと結構力強く打たないと文字抜けしてしまうし、力強く打つと意外に打鍵音が想像よりうるさいからです。
携帯キーボードにApple Magic Keyboardを考える人はさほど多くないかもしれません。
筆者も長い間使っていながら思いつきませんでした。
ある時TouchID対応のMagic Keyboardを買ったのでノーマルタイプがあまってしまいまして、ふと思いついてiPad Proで使ってみたらこれがめちゃくちゃ快適。筆者がMacユーザーだからというのはありますが、自宅のデスクトップで使っているのと同じフィーリングなのです。
これは文書書きにもってこいじゃないですか。
飛行機で旅行時の注意
Apple Magic Keyboard、Keys-To-Goともに電源はリチウムイオン二次電池です。鉄道ではこの程度のものは特段の制限はありませんが、飛行機には制約があります。
ノートパソコン、タブレットなどのリチウム金属電池・リチウムイオン電池を内蔵した携帯型電子機器は機内持ち込み、お預かりどちらも可能ですが、お預けになる場合は必ず電源をオフにし、ケースや衣類などで梱包するなど保護をしてください。
出典：JALホームページ「制限のあるお手荷物」
これによればこれらのキーボードは電源をオフにして周りを衣類などで固めればOKということになります。
しかし待ち時間に使うことを考えるとスーツケースに入れて預けてしまうのも使えなくなりますから、やはりiPadと一緒に手回り品としてバッグに入れて保安検査を通すことをお勧めします。
まとめ
iPadを持ち歩いて原稿作成や文書作成の仕事をする人には、Apple Magic Keyboardはもってこいである。
特に普段Macを使っている人には全く違和感なく使える。
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