iPadで使えるキーボードはどれがよいか?7モデルを実機レビュー

iPadで使えるキーボードはどれがよいか?7モデルを実機レビュー

iPadを本格的に使うと欠かせないのが外付けキーボードです。iPadには純正のSmart Keyboard FolioからサードパーティのAndroid兼用に至るまで非常に多くありますが、今回は筆者がAndroid兼用に買ったものと、iPad専用のものの合計7モデルを実機レビューしてみました。

テストにつかった機器

iPad本体

iPad Pro 11インチ 2018年 メモリ1TB Wifi+Cellularモデル

写真は上記iPad ProにSmart Keyboard Folioを装着したもので、マウスはLogicoolのPebble。

キーボード

すべてほぼ同じ角度で撮影していますので、iPad Pro 11と比べた大きさ感もわかると思います。

純正Smart Keyboard Folio

Logicool Keys-To-Go

ELECOM TK-FBP100

ZAGGKEY Flex

残念ながら現在は入手できません。

iclever IC-BK03

iclever IC-BK06 Lite

Logicool K380

実機レビュー

テストに使ったキーボードについてはLogicool Keys-To-GoとSmart Keyboard Folio以外はAndroid用キーボードの記事で説明していますので、そちらもお読みいただければ幸いです。

携帯性

携帯性はスマホ用として持つのか、iPadといっしょに持つのかによって大きくことなります。

携帯性:○

・Apple純正Smart Keyboard Folioは、カバー兼用のため余分な荷物は増えません。
Logicool Keys-To-Goは、幅がiPad Pro 11インチ(iPad Air 11インチ 第4世代)とほぼ同じサイズであり、非常に薄いのでカバーをつけたiPadといっしょにもっても全く苦になりません。

携帯性:△

ZAGGKEY Flexは幅が誂えたようにiPad Pro 11とほぼ同じという点ではLogicool Keys-To-Goといっしょですが、厚みがあるので携帯性にはやや難があります。
iclever IC-BK03iclever IC-BK06 Liteは三つ折り・二つ折りですので畳んだ状態ではフットプリントは小さくなりますが、厚みが出てしまい文庫本とiPadをいっしょに持つような持ち草が出てしまいますので携帯性がいいとは言えません。別々にバッグの中に入れている分には問題なさそうですが、キーボードとiPadだけを持ち歩くときはちょっと持ち歩きにくい気がします。

携帯性:X

Logicool K380ELECOM TK-FBP100は、幅がiPadより大きく厚みがありますので持ち運びに適しているは言い難いです。

打鍵音とタイプフィーリング

打鍵感の好みは個人差が大きいのですが、打鍵音も含めてのレビューとなります。

打鍵音が少なくタイプフィーリングも良いもの:

大きさ・厚みと反対の関係になりますが、Logicool K380ELECOM TK-FBP100は両方ともキーピッチ19mmの普通のキーボードで、レイアウトも普通の日本語キーボードですので違和感もありません。

打鍵音も非常に小さくて低いため、エアラインラウンジでもカチャカチャとクレームにもならないでしょう。

大きさと重さを考えると、宅内利用が適しています。

ZAGGKEY Flexも打鍵音は低く小さいしタイプフィーリングも良いです。ただ現状では入手できないのとキーピッチが17mmとコンパクトタイプなので、Logicool K380とELECOM TK-FBP100のほうが優位です。

Logicool Keys-To-Goは、昨日の記事で取り上げましたが、打鍵音は低く小さくて気  になりません。タイプフィーリングはストローク1.2mmと短い割には優秀です。

打鍵音はそこそこ小さいがタイプフィーリングがイマイチなもの:

これは二つ折りで間が離れているiclever IC-BK06 Liteがこの評価です。正直なところかなり打ちにくく慣れが必要です。

打鍵音はそこそこ小さいくタイプフィーリングも悪くないもの。

iclever IC-BK03もこれにあたります。そんなに打鍵音は大きくなくて低いので気になりません。iclever IC-BK06 Liteよりは遥かにタイプしやすいです。

打鍵音が大きくタイプフィーリングもイマイチなもの:

実は純正のApple Smart Keyboard Folioです。今回比較した中でもっともカチャカチャと硬いものがぶつかるかん高い音が大きくて耳障りなものです。キーピッチは17mmなのですが、なぜかミスタイプが多くなります。一つにはキーとキーの隙間が他のキーボードより大きいからではないかと推測します。このあたりは手の大きさによりますので人によりうける感じは違うと思います。

今回レビューした中でもっとも使いたくないフィーリングのキーボードです。

価格も今回の中ではウルトラダントツに高いので購入前には実機をためしてみることを強くおすすめします。



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総合評価(まとめ)

iPad Proといっしょにもつことを考えると、持ち歩きのときのiPad Proとの相性の良さ、タイプフィーリングの良さと打鍵音の小ささで当サイトの一押しはLogicool Keys-To-Goです。

Logicool Keys-To-Goの良いところは、キー配列にもあります。iOSの場合日本語入力と英語入力の切り替えは、Control-スペースか地球儀マークの言語キーで切り替えます。iOS専用は純正とLogicool Keys-To-Goだけなので、言語キーがついているのもこの2つだけ。

再度、写真を掲載します。上が純正、下がKeys-To-Goです。

言語キーがKeys-To-Goは左下、純正は右側のほうにあります。純正のControlはどこにあるかというと日本語キーのくせにCaps Lockの位置にありまして、通常はControlがある位置にCaps Lockがあります。これは筆者がいつも使っていて混乱しってミスタイプ続発の原因であり、打鍵音のうるささとともにいらつくところです。

これの何がよくないかというと、言語切替です。言語切替に地球儀キーを使おうにも右側の半端な位置、右掌近くのすごく押しにくい位置にあります。では、Control-スペースはというと、Controlがまた普通ではない位置にあるので困ります。純正はとても使いにくいと筆者が感じる最大の理由です。

一方Keys-To-Goは、普通の配列ですし、言語切替の地球儀キーは左下なので左小指でOK、Control-スペースも同様です。

Keys-To-Goがさらに使いやすいのは、iOS用のショートカットキーがついていること。

Keys-To-Goのショートカットキー(最上段):

ホーム(二度押しでタスク切換え画面になる)
画面を暗く
画面を明るく
仮想キーボードオン/オフ
Spotlight検索
前のトラック / 巻き戻し
再生/一時停止
次のトラック/早送り
消音
音量を下げる
音量を上げる
画面ロック
Bluetooth接続(長押しでペアリング)
キーボードのバッテリーチェック(押すとその上のランプ表示でバッテリー残量を示す)

これらはどれもよく使う機能ですが、キーボードを使っていると指かApple Pencilで画面操作やボタン操作が必要で、微妙に面倒なものばかりです。

Keys-To-Goの真骨頂は実はこのショートカットキーの便利さにあます。
このショートカットの便利さ、持ち運び時のiPadとの相性の良さ、打鍵音の小ささとフィーリングの良さで、iPad用キーボードではもっともおすすめできる使いやすいものだといえます。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

どう比べてみても純正で税込みだと2万円を超えるSmart Keyboard Folioを買う理由はありません。

キーボードの作りの良さではLogicoolはどれも非常に良く、Keys-To-Goも例外ではありません。

選ぶならLogicool Keys-To-Goです。



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