ANA Pay vs JAL Pay、フルサービスキャリアが提供する決済手段を比較する

日常生活・猫
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JALはひと足先に2023年3月30日から「JAL Pay」のサービスを提供しています。ANAは2023年5月23日から旧「ANA Pay」を一新した新しい「ANA Pay」を提供しています。二つの航空会社「Pay」について、両方を実際に筆者が使ってみての比較をします。iPhoneとAndroidの両方での比較をしております。

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ANA Pay

公式サイトへのリンクです。

[公式] ANA Pay 

新しくなったANA Payの詳細については当ブログの記事で紹介しています。

上記の記事にあるように、旧ANA Payは「チャージはJCB発行ANAカードからのみ」「利用はSmart Code加盟店限定」「空港ではANA FESTAとANA DUTYFREE SHOP」ということで事実上全く使い物にならないものでした

しかしこの春から全面的に新しくなり普通に便利にプリペイドタッチ決済として使えるようになりました。

・各社カード、セブン銀行ATMで現金チャージ可能
・ANAマイルからもチャージできる
・海外・国内のVISAタッチ決済加盟店、国内のiD加盟店でタッチ決済可能
・従来どおりSmart Code加盟店での決済も可能
・iPhone・Androidの両方でタッチ決済に対応

普通に使える決済手段になりました。

Smart CodeによるQRコード決済が使える店は少しずつ増えていますが、まだまだのまだまだ、PayPayなどとは比較になりませんのでQRコード決済手段としては番外の感じ。

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JAL Pay

新しいANA Payよりは先にサービスて供されているのがJAL Pay。

[公式] JAL Pay

JALが提供する海外でも使えるプリペイド決済手段としてJAL Global Walletという物理カードがありました。

JAL Payはその拡張サービスということになりますが申し込み時点でJAL Global Wallet必須ではありません。当然JAL MILLAGE BANK会員(ステイタスは問わない)であるのは大前提です。

・銀行口座からのチャージはJAL NEOBANK、住信ネット銀行のみ
・JALのマイルからチャージ
・インターネットバンキング(指定銀行のみ)のオンライン口座からチャージ
・銀行振込でチャージ
・海外・国内のMastercardタッチ決済加盟店、国内のQUICPayでタッチ決済可能(iPhoneのみでAndroidは不可)
・Smart Code加盟店での決済も可能

クレジットカードからのチャージができない、全国にある27.099台(セブン銀行「2024年3月期第2四半期決算説明資料」より)のセブン銀行ATMでの手持ち現金からチャージができない。チャージ方法が決定的に貧相です。

開発には全面的に住信SBIネット銀行の協力を得ているという台所事情はわかりますが、利用者には提供者側の台所事情なんかしったこっちゃありません、使い勝手とメリットが全てです。Payがあれば良いというものではないです。

JAL CARDという利用者あたりの利用金額が高いロイヤルカスタマーが多いといわれるJALカードがあるのに大変もったいないです。他のカードはともかくとして、せめてJAL CARDからのチャージくらいはできる様になって欲しいものです。

タッチ決済もiPhoneではApple Payの仕組みを使ってQUICPayとMastercardタッチ決済に対応していますが、Androidでは対応していません。こちらは提供予定はあるということなので期待して待ちましょう。ANA PayもAndroid版タッチ決済は遅れて利用可能になりましたので、これに関してはJAL Payも期待できます。

Androidユーザーは現状では事実上店頭でJAL Payは利用できません。というのもAndroidではタッチ決済が使えないですし、QRコード決済はSmart Cardという極めて利用範囲の狭いシステムだからです。JAL Payの店頭決済にはJAL Global Walletの物理カード(チャージ残高の範囲でMastercardタッチ決済で使えますし、普通のクレカと同じ様に利用できます)が必要です。

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両者比較

両者をガチ対決させます。

チャージ手段

チャージ方法ANA PayJAL Pay
クレジットカードVISA, Master, JCB, Diners
(ANAカードでチャージすると1,000円毎にマイル付与、一般カードは1マイル、ゴールドカードは6マイル、プレミアムカードは11マイル)
不可
オートチャージクレジットカードで可能不可
Apple PayVISA, Master, JCB不可
Google Wallet不可不可
手持ち現金からのチャージ全国2万7千台を超えるセブン銀行ATMで可能不可
オンラインバンキングからのチャージ不可JAL NEOBANK・住信SBIネット銀行はアプリからチャージ可能。
みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行はインターネットバンキング経由でチャージ。
これら以外の金融機関は利用不可
マイルからのチャージ1マイル1円※1マイル1円※

チャージ手段は両者ともマイルからのチャージ以外ではANA Payは各種クレジットカード、手持ち現金(セブン銀行ATM利用)で可能ですが、JAL Payは特定銀行口座からのチャージのみで、クレジットカードや手持ち現金は利用できません。

※ANA Payはこの記事にも書いていますが、一つのANA Payでキャッシュ口座とマイル口座があり、使う際にはどちらから支払うのかを指定して支払います。マイル口座から支払って不足分をキャッシュ口座というのはできません。またオンラインショッピングでは必ずキャッシュ口座から支払われます

※JAL Payへのマイルチャージについて
通常は1マイル1円相当ですが、10,000マイル交換すると11,000円相当にチャージ可能(10%ボーナス)です、2023年11月7日(火)~2024年1月4日(木)の「高額マイルチャージ レートアップキャンペーン」期間中は13,000円相当と30%ボーナスになりますので、使う予定がなく期限が来そうなマイルはチャージしてしまうのが良いかもしれません。

チャージに関してはANA Payの圧勝、JAL Payボロ負け

決済手段

次は決済する場合です。

決済手段ANA PayJAL Pay
QRコード決済Smart CodeのみSmart Codeのみ
タッチ決済(iPhone)VISAタッチ決済
iD
Mastercardタッチ決済
QUICPay+
タッチ決済(Android)VISAタッチ決済
iD
不可(提供予定あり)
ネットショッピングカード番号/有効期限/CVCをアプリ内から確認でき、残高の範囲でそれを利用して決済できる。カード番号/有効期限/CVCをアプリ内から確認でき、残高の範囲でそれを利用して決済できる。
このカード番号はJAL Global Walletカードと共通。
物理カードなしJAL Global Walletを発行すれば、JAL Pay残高範囲内で利用可能

決済に関しては、JAL Payのタッチ決済がAndroiodには存在しないという点でAndroidユーザーにとってJAL Payは不利ですが、一方でJAL Global Walletを発行すれば普通に海外でも現地通貨決済ができるプリペイドカードとして使えるというANA Payにはないメリットもあります。

JAL Global WalletはJAL MILLAGE BANK会員であれば本人確認書類を提出できる人であればだれでも発行してもらえるはずです。ちなみに一般JMB会員とステータス会員ではJAL Global Walletカードの色が異なります(ステータス会員のJAL Global Walletはグレーのカードです)。

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まとめ

ANA PayもJAL PayもQRコード決済はSmart Codeという加盟店がPayPayのように大きくなく使いずらい。

チャージに関しては、マイルからのチャージは同じであるが、JAL Payは特定銀行口座からしかチャージできず、手持ち現金やクレジットカードチャージができない点でANA Payに完敗

タッチ決済に関してはANA PayはiPhoneとAndroid両対応だが、JAL PayはiPhoneしかタッチ決済に対応していない(Google Walletへの対応予定はあるそうだ)。

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