Apple Watch 5機種、HUAWAI Watch 2機種、Amazfit 1機種、Garmin 7機種も使いました。そして帰るところはいつもGarminです。Apple Watchは魅力的ではありますが、落ち着くところはいつもGarminです。Garminの魅力を紹介します。
対応するスマートフォンのOSの選択肢はGarminだ…
大前提:筆者がiPhoneとAndroidの両刀使いであるというがあります。メインスマートフォンはiPhoneになることもあればAndroidになることもある、という点は多くのスマートフォンユーザーとは違うと思います。
言うまでもなくApple WatchはiPhoneでしか使えません。
Apple Watchを箱から取り出して電源を入れても、iPhoneとペアリングしないとアクティベートできませんので、単純な時計としてすら使えません。単なる手首の飾り物以上のものにはなりえません。
GarminはiOSとAndroidの両方に対応しており、これまでのデータなどをGarminのクラウド経由で他のスマートフォンにいつでも引き継ぐことが可能です。スマートフォンがなくてもセットアップして使うことが可能です。
iPhoneとAndroid両刀使いの筆者にはスマートフォンのOSを選ばない仕様は重要です。
シェアは圧倒的にApple Watchだ…
他の方の手首に嵌められている時計を見るとスマートウォッチがものすごく多くなりました。中でも独特のフェイスで見ればすぐわかるApple Watchの遭遇率はすごく高い。
ITnediaビジネスの記事とMM総研によれば、Apple Watchの国内シェアは2023年5月時点で58.3%、GarminはHUAWEI、fitbit、Xuamiに続く5位です。スマートウォッチをしている2人に1人はApple Watchであるわけですが、体感的にはもっと多い気がします。
それではホストデバイスであるスマートフォンは、火を見るより明らかでiPhone7割それ以外が3割といったところ(statcounter)。
Source: StatCounter Global Stats – OS Market Share
iPhone以外は絶対使わない方はApple Watchでも良いでしょう。
しかし、iPhoneは嫌だという方には当然Apple Watchという選択肢はありえませんし、Androidと併用するという方にもApple Watchはスマートフォンの選択肢を狭めます。
今はiPhoneだが先はわからない、Androidも視野に入っている方はGarminが無難でしょう。
機能の豊富さはApple Watch
スマートデバイスとしての機能の豊富さとGUIの洗練度に関して言えば間違いなくApple Watch > Garmin です。
ただしApple Watchはモデル数が少なく機能差も少ないですが、Garminはモデルが多く機能は結構違い、特にダイビング、ゴルフ、ランニング、アウトドア用途にはそれらに必要な機能を強化した特化モデルがあります。
ここではVenu 3(筆者現用の一般向けモデル)を念頭においての比較です。
Apple WatchがGarmin(Venu 3)と比べて優れている主な点。( )内はGarmin Venu 3の場合。
・iPhnoeのWalletと同じレベルでタッチ決済に対応している(Apple Watch以外はなんちゃってSuica)
・メールも冒頭だけではなく、テキストメールなら全部読めるて返信もできる(冒頭のテキストだけ)
・LINEの送受信ができ画像も表示できる(冒頭のテキストだけ)
・心電図により心房細動である可能性を検知する機能がある(今はApple Watchだけ)
・全体的な操作性が洗練されていてシンプル(ややタップやボタン操作が多い)
通話に関してはGarmin Venu 3も可能で、心電図はGarmin Venu 3は機能としては持っていますが日本ではまだ厚生労働省の認可を得ていないため使うことができません(認可が出ればつかえるようになるでしょう)。
スマートデバイスとしての機能を最重視するのであれば、現在Androidの人でも次の機種変ではiPhoneにしてApple Watchを使う価値はあるでしょう。
ガチのスポーツトラッキングと分析はGarmin一択
これはどこまで期待するかによりますし、普通にサンデーランナーとかサンデートレーナーであればどちらを使っても大差ありません。
ガチでスイミングする、ガチでランニングするなどガッツリ取り組んで状態を分析して成績向上に繋げたいなら、この道の経験豊かなGarminでしょう。ガチトレーニングのお供はGarminです。
Garmin(Venu 3など)では、心拍変動(HRV)を把握することで過度のストレス、体の休息しすぎ(運動不足)などを把握できます。ランナーズモデルのForerunner 265や965などのガチ・トレーニングモデルやInstinct 2X Dual Powerでは「トレーニングレディネス」という指標があり、毎日のトレーニングに向けてどれくらい準備ができているかを1〜100の指標で示してくれるものです。
このようにGarminでは複数の指標を合わせて分析してサジェストしてくれる機能があります。Body Batteryなどもその一つでしょう。
ガチのスポーツマン・スポーツウーマンであれば選ぶべきはGarminのほうだと思います。
バッテリー駆動時間は圧倒差でGarmin
どんなに優れたデバイスでも駆動時間が短ければ意味がない。
過去5世代Apple Watchを使ってきて、ガチアスリートではなくガジェットヲタクの筆者にとってApple Watchの機能はとても満足のできるものばかりでした。
しかし、実質的に1日(24時間)もたないのはやはり付き合いきれませんでした。
Garmin Instinct 2X Dual Powerであれば、日照条件が満たされればスマートウォッチモードで無制限駆動です。そこまでの日照が得られなくても2週間程度は軽く動きます。
迷っている方へのアドバイス
- バッテリー駆動時間よりスマートデバイスとしての機能を重視するなら、スマートフォンをiPhoneに機種変してでもApple Watchは使う価値があります。非常に優れたデバイスだと思います。
- ガチのアスリートであればその分野に特化したモデルのGarminです。ただ、お高いものが多いのが難点ですが。モデルを間違えるとガチが求めるものに応えられない可能性がありますのでご注意。サンデーアスリートであればどちらを選んでもあまり差がない。
- iPhoneの軍門には下りたくないのであれば選択肢はGarmin。
- 心臓の健康を第一に考え心房細動を早期にキャッチしたいなら今のところApple Watch。
- 時計の癖に1日バッテリー持つか持たないかというのは許せない人はGarmin。
- AndroidとiPhoneの2台持ちで、そのときによりペアリングする相手を変えたい場合はGarmin。
筆者の場合、5と6が最大の理由でGarminに帰着していますが、機能的なApple Watchの魅力は今も感じています。
覚えておいた方が良いのは、どんな理由をつけてどちらを選んだにせよ、選ばなかった方への未練は残るということです。