2023年10月20日に公開された映画「ザ・クリエイター/創造者」をDisney+で観ました。この映画のことは実は全く知らなかったのですが、渡辺謙が出演しているというSFということで興味津々。映画半ばくらいで感じたのは映画「アバター」と設定がなんとなく類似していること。でも、面白い映画でした。
映画のあらすじ(ネタバレなし)
AIが発達してAIロボット(映画中では「シミュラント」と呼ばれている)が人類の生活に欠かせぬものとなった2055年、AIがロサンゼルスで核弾頭を爆発させた。それによりほとんどの西側諸国はAI殲滅のため、AIを受け入れ共存を主張するニューアジア(東南アジア・日本・台湾・インド等々)のAI基地を攻撃する。
西側の武器は空中に浮かぶ要塞「USS NOMAD(North American Orbital Mobile Aerospace Defense)」で、最終的な狙いはAI創造者である「ニルマタ」。
一方、ニルマタはNOMADを破壊することで、戦争をAI有利に導けるとされる最終兵器「アルファO」を開発した。
アルファOは、小さな女の子のシミュラントであり、ありとあらゆる電子機器を遠隔制御できる特殊能力を備えている。潜入捜査官であったテイラー軍曹は、いろいろあってアルファOと一緒に米軍のAI殲滅兵器NOMADを破壊する。
フルストーリーは英語版Wikipediaにあります。
(20世紀スタジオ 公式チャンネル)映画『ザ・クリエイター/創造者』日本版本予告
監督:ギャレス・エドワーズ
出演:
ジョン・デヴィッド・ワシントン(ジョシュア・テイラー – 米軍の元特殊部隊隊員)
渡辺謙(ハルン – ニューアジアのAI戦士)
アリソン・ジャネイ(ハウエル – 米軍大佐)
ジョシュア・テイラー役のジョン・デヴィッド・ワシントンは「TENET」主役の名もなき男の役を演じました。
2024/01/28時点での配信サービス
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映画「アバター」と似ていると感じた点
「アバター」はアルファ・ケンタウリにあるという衛星パンドラが舞台。地球のエネルギー問題解決につながる希少鉱物がそこにあり、人類は資源開発のためにパンドラに進出するが、先住民族ナヴィと対立が深まる。
この部分は「ザ・クリエイター/創造者」西側人類とニューアジアのAIが対立する構図に似ていますが、単なる対立ではなく「ザ・クリエイター/創造者」の西側人類は、「アバター」で大型兵器を投入してくる地球人類を想起させます。
「ザ・クリエイター/創造者」でAIの創造者「ニルマタ」を追う米軍のハウエル大佐は、「アバター」でサリーを追うマイルズ・クオリッチ大佐を思い出させました。ハウエル大佐はクオリッチ大佐ほどの悪役ではありませんが、執念を感じさせる点はそっくり。
なんだかなぁのところ
まるで人間と同じように振る舞うAIのシミュラントですが、ロボットのくせにひ弱です。鉄腕アトムなみとは言いませんが、銃に打たれて簡単に動作停止(オフ)するとか。自分ならもう少し頑丈につくりますけどねぇ(笑)。
ニューアジアはAiが支配するのではなく、AIと人間の共存を目指してる地域なので一方的に強いだけのAIではそれこそ本当に支配してしまうから、人間と同程度+α程度の強さにしているのでしょうか。
AI vs 人類は使い古されている
AIあるいはロボットと人類の対立というのは、ある意味使い古されたSF映画のネタであり、いろいろとあります。
- ターミネーター
- トランンスフォーマー
- Star Trek:Picard
- ワールド・ウォー20XX 世界最終戦争
- マトリックス
- アイ, ロボット
トランセンデンスもAI対人間ですが、このAIはもともとは人間だしロボットやAIの世界対人類というわけではないのでちょっと違います。
Star Trek:Picardは「ザ・クリエイター/創造者」のAIと同じように、人工生命体「シンス」と人類とのとの摩擦がテーマになります。
各サイトでの評価
映画.com:3.6
Amazon Prime Vide:4
MOVIE WALKER PRESS:4.0
Filmarks:3.8
すごく高いわけでもないけど駄作でもない、中の上か上の下という感じ。
見どころは渡辺謙が演じるAI戦士のハルン。
渡辺謙の演技を見るためだけにでもレンタル料を払って損はないと思いました。さらにTENETで名もなき男(映画中で本当にこの主役の劇中の名前が一切出てこない)としていい演技をしたジョン・デヴィッド・ワシントンも見ものです。