何回見ても謎だらけ、時間を逆行する人と通常の時間を進む人がごちゃごちゃ、映画「TENET」

何回見ても謎だらけ、時間を逆行する人と通常の時間を進む人がごちゃごちゃ、映画「TENET」

日本では2020年9月に公開され、全世界の興行収入は3億6530万ドル(当時の相場換算では約387億円)、日本では27億円の興行収入があった映画です。興行収入では劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の404億円には遠く及びませんが、とにかく謎だらけ。一回観ただけできっちり理解できた人はまずいないのではないでしょうか。筆者も数回以上観ましたがまだ謎だらけ…

映画「TENET」について

監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン
制作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、ケネス・ブラナー
制作:ワーナー・ブラザース、シンコピー・フィルムズ
配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
公開:2020年9月18日(日本)

クリストファー・ノーラン監督といえば、バットマン・ビギンズ、ダークナイト、ダークナイトライジングといったバットマンシリーズ、筆者の大好きなインターステラーも同監督の作品です。

TENETは他の作品の続編やこの後に続編が続くといったものではなく、単独でクローズしている映画です。

未来の地球は環境破壊により人類の居住が困難になった未来において、時間を逆行させる装置「アルゴリズム」が発明されます。

「アルゴリズム」は開発者が何もあからずに他界したため、完全にブラックボックスな装置で起動させると世界の時間の流れが全て逆行してしまい、その時点で通常の時間の流れ(順行)にある人間は全て死に絶えるというものです。

映画の中では「回転ドア」という形で特定の物体(人間を含む)を逆行させる、映画中では陽電子化させる装置(おそらく「アルゴリズム」の小型版)があり、この装置を通った武器や人間は全て時間を逆行するようになります。

逆行している人間から見ると、順行(正規の時間の流れ)の人間が動画を逆再生しているように見え、巡航している人間から見ると逆行している人間は動画の逆再生に見えます。

時間を逆行といってもタイムトラベルで一気に過去に戻るのではなく、時間を一気に遡って過去へ行くのではなく、1時間前に戻るなら1時間かけて逆行しなければならないというSF的にはかったるい設定です。

時間を追ってさかのぼるので順行している自分と逆行している自分が同時に存在することがありえる前提なのがこの映画をややこしくしている一つの要因です。

映画中で陽電子(半物質)は時間をさかのぼるとされており、順行の自分と逆行の自分が直接触れると消滅(対消滅)するとしています。物理学的には物質と反物質が触れると莫大なエネルギーを一気に放出して消滅するとされております。これは映画「天使と悪魔」でも出てきます。

そもそも回転ドアを通って自分自身が反物質でできた自分自身に変化したのであれば、外部に出た瞬間に通常の物質である空気(窒素や酸素、二酸化炭素)と触れて消滅してしまわないのかしらん。このあたりは映画では深く追求してはいけない謎でありまして、まあ、そんなものなのだと割り切るしかありません。

「天使と悪魔」予告編



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TENET鑑賞のルール

これだけしっかりと押さえておきましょう。

・順行のシンボルカラーは「赤」、逆行のシンボルカラーは「青」。
逆行している人物視点では逆再生されているような奇妙な音楽がBGMとして流れ、逆行している人物以外は動画逆再生のようになる。
・逆行している人物は必ず簡易酸素マスクをしている。
・逆行している人物が怪我をしたり死んだ場合は、順行している人物から見ると時間がたつにつれ逆行人物の傷は治っていき、あるいは生き返る。

映画の中では半すぎで映画の時間の流れが通常の流れから、過去(オペラハウスでの偽装テロ)の時点まで遡っていく逆行の流れになりますが、映画のシーンとしては逆行人物視点と順行人物視点が目まぐるしく入り混じるので、もう頭は混乱しっぱなしです。

映画『TENET テネット』本予告

すべて“本物”!映画『TENET テネット』メイキング特別映像(撮影舞台裏編)

隠された謎を解け!映画『TENET テネット』特別映像(最重要シーン編)

TENETは本日(2023/09/05)時点で以下のオンライン配信(有料または定額サービス範囲内)があります。

・ABEMA
・Amazon Prime Video
・TELESA
・Apple TV
・YouTube
・Google Play ムービー&TV
・U-NEXT

解説サイト

とにかくややこしいので、解説されているサイトがたくさんあります。

映画【TENET テネット】攻略-文系にもやさしい徹底解説・考察

【ネタバレ解説】映画『TENET テネット』の謎をわかりやすく解決!あらすじ・時系列・伏線を徹底考察

【RL】 映画「TENET」再び〜ファインマンの「陽電子は時間を遡る」について

「時間とは何か?」TENETが問いかける深遠な謎。時間逆行が不自然に見える理由を物理学者に聞いてみた

これらの解説サイトを読んである程度疑問は解消しますが、まだまだ謎は残ります。

とにかく何度も全部・一部を見返すことになります。

見返しても解けない謎を解説サイトを読んで理解したりして、それでも残る謎、あなたの謎はなんでしょうか?

オンライン配信はいずれ終了することもありますので、その際にはブルーレイディスクが役立ちます。

最低でも全編を2回は観ましょう。2回観た時点でさらに疑問が出てきてもいう1回、さらに1回と何度も繰り返し観たくなりますので短期レンタルはお勧め致しかねます。

 

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