Amazon Prime Videoで映画「大怪獣のあとしまつ」を見たのだが….

趣味-映画・本・オーディオ
記事内に広告が含まれています。

2022年2月4日に公開された映画「大怪獣のあとしまつ」(松竹・東映)をAmazon Primeで見ました。ウルトラマンなどが怪獣をやっつけてくれるのはいいけど、その死骸の後始末はウルトラマンはやってくれないよねぇ。たまに「ジョワッチ!」と宇宙空間へ運び去ってくれることがありますが、死骸は散らかしっぱなしの放置プレイ。そんな状況に視点を当てた映画です。

■ 広告 ■

これって舞台喜劇なの?

噂には聞いていましたが酷評につぐ酷評だったそうであります。

[J-CASTニュース] 「大怪獣のあとしまつ」酷評続出のワケ 映画評論家が分析「観客の期待に一つも応えていない」 (2022.02.11)

閣僚会議のシーンなどは完全に皮肉った逆であり真面目に捉えてはいけないのですが、その逆が映画のギャグシーンというよりは、なんばグランド花月吉本新喜劇を見ているようなドタバタであり、舞台なら良いけれど映像作品としては馴染まない感じがしました。

さらに、この閣僚会議のシーンが異常なまでに多く、出来の悪いどたばた喜劇を見せられているような感じになりました。少なければ味わいもあるのですが、濃い味付けのつまみばかりがどんどん出てくるような感じで正直なところ飽きがきました。

■ 広告 ■

SF映画ではなく喜劇でもない

タイトルからうるとSF映画のようですが、実際にはそうではなく最新兵器による攻撃シーンもないし、ヒーローも登場しない。

正確には「光の巨人」が登場しますが姿は描かれず、ウルトラマンのシルエットみたいなのが一瞬だけ映るに止まります。最初からパロディで皮肉映画だと思えば楽しめますが、なんかSFチックな響があり期待すると完全に裏切れます。

期待を上回るとか、期待とは違う方向で「あ、そっち!?」というのもでなく、純粋に期待はずれな映画だとは思います。

ウルトラマンなどの巨人ヒーローものでは、怪獣と肉弾戦のあとウルトラマンのスペシウム光線で最後はやっつけるのが定番ですが、「なんで最初からそれをやらない!」と思いましたよね?監督の三木聡氏も子供の頃そのように思ったそうです。

[ORICON NEWS] 三木聡監督『大怪獣のあとしまつ』は特撮作品の「オマージュとパロディ」ファンの反応に喜び

■ 広告 ■

デウス・エクス・マキナ

ウルトラマンの場合は、返信してからやっつけるまでの時間は3分間(笑)と短いし、それが売りのシーンでもあるのでいいのですが、「大怪獣のあとしまつ」では謎の光球が怪獣をやっつけてから、結局のところ「デウス・エクス・マキナ」で片をつける。

それはいいのだけれど、ウルトラマンの3分間の戦闘シーンが、へんちくりんな特務隊の無駄な努力や、喜劇にすらならない退屈な閣僚会議が映画のメインとして延々と続くのでどうにも嫌になるのです。

まあ、こういう映画もありだとは思いますし、酷評も評価のうちで話題性があったのは間違いないです。

ウルトラマンがやっつけた怪獣の死骸はどうやって誰が始末するの?という子供のころの疑問に焦点を当てたのは面白いです。

映画「大怪獣のあとしまつ」Amazonなどで見ることができます。

タイトルとURLをコピーしました