Androidのメールアプリ決定版2種類紹介の2回目は「K-9メール」です。あまりにも有名すぎるともいえますが、やはりこれなくしてはAndroidのメールアプリを語れないくらいの存在。ただ、設定が非常に細かく最初に挫折する人が多いプロユース向けともいえます。
K-9メールについて
筆者個人はAndroidのメールアプリは、Gmail・Office 365 Outlook・一般のIMAPのいずれでも支障なく使えるものは意外に少なくて、BlueMailとK-9メールくらいではないかと思っています。
Google Playでの評価とDL数
K-9は有名なFirefoxブラウザの開発元であるMozilla Foundationが開発したもので、フリーかつオープンソースといして提供されています。Mozilla FoundationはメールアプリとしてWindows版ではThunderbirdという有名なメールソフトを出しています。聞くところではこの先K-9は名前をThunderbirdに変えていくそうです。
昔、K-9を使った頃はえらく設定が面倒で数アカウントの登録にえらく手間がかかった記憶がありますが、その辺りも最近のバージョンでは簡単になっています。
K-9メールのメリット
設定情報のエクスポートとインポートができる
これができるメールソフトって意外に多くないので、機種変更のたびにアカウント設定し直しが必要になります。
特にK-9メールは設定項目が多いため、筆者のようにアカウントが数個以上あると、とんでもなく面倒なことになります。
K-9メールでは設定のエクスポートとインポートができます。基本的に全ての設定は移行可能ですが、BlueMail同様セキュリティ確保のため、パスワードだけは再度入力する必要があります。
設定が細かくできる
BlueMailは設定すべき項目が少ない、言い換えればあまり細かくいじることはできないのですが、K-9メールはかなりいろいろできます。
とにかく設定できる項目が多いため、お世辞にも初心者向けメールソフトとは言えません。
メールの同期間隔などをIMAPサーバーのフォルダ毎に指定することが可能です。フォルダプッシュクラスというものがあり、フォルダごとに1stクラス、2ndクラスと分けることが可能で、IMAPサーバーとの同期は1stクラスフォルダのみ自動同期にするとかいった細かいことが可能です。
言ってみればマニアックでもありまして、知る限りここまで細かい指定ができるのはK-9メールくらいです。
裏を返せば細かく同期設定しないと思ったようにメールが同期しない、プッシュ通知が来ないといったことが起こります。よくあるトラブルは「プッシュ通知が来ない」というものです。
BlueMailではなにもしなくてもGmailアカウントはプッシュ通知で飛んでくるようになりますが、K-9メールではちゃんと設定しないと通知もなにも飛んでこないこともあります。
まとめ
K-9メールは設定が多くあり、簡単に済ませたいのにそうは問屋がおろしてくれない感じですので、簡単に手を出すとすぐに白旗を上げてしまう可能性が高いです。
BlueMailが向いている人
- 数アカウント以上のメールを使っていて、タブレットやPC・Macとアカウント設定を共有したい人
- できるだけ設定が簡単なほうが良い人
K-9メールが向いている人
- 同期やプッシュ通知などをアカウント・フォルダごとに細かく設定したい(設定できる知識がある)人。
- 数アカウント以上のメールを使っていて、機種変更のときに面倒な設定をやり直したくない人。