基本さえ守れば、枕の選び方ルールなんてほとんど存在しない、枕(ピロー)の話

日常生活・猫
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世の中には「枕ジプシー」と自称される方が大勢いらっしゃるようです。言い方を変えれば「枕にこだわりがある」人です。枕とは不思議なもので、どんなものでもよく寝られるとか、枕なんてなくてもOKという人もいれば、材質やサイズなどのこだわりがある人もいます。

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枕についての基本

基本1:首の下の隙間はNO

枕は頭だけ乗せるのではなく、大きめの枕に肩から乗せるほうが枕を原因とする肩こりや首の痛みにはなりにくいです。

肩から枕に乗せて首と枕の間に空間ができないようなスタイルで使えるのが理想です。

頭だけを乗せると、どうしても首の下側に隙間が大きくできてしまいます。

結果的に朝起きると肩や首が痛いなんてことにもなります。

基本2:高さは体格や寝具次第

高い方が寝やすい、低くないとだめとか好みは千差万別です。

硬めのマットレスを使っている場合は体の沈み込みが少ないので、枕は相対的に高めのほうがフィットしやすいですし、柔らかめのマットレスを使っている場合は体の沈み込みが大きくなるので、枕は低めのほうがフィットしやすい傾向にあります。

しかし、これも体格次第で非常に体格の良い方と痩せ型の人では違ってきます。

基本は背骨の自然なS字カーブを保持できる高さです。

といっても、自分ではわかりませんのでベッドに仰向けに寝ている姿を、パートナーに真横から見てもらうとかすると良いかもしれません。

寝具店などでもこのカーブを測って理想の枕を選んでくれる店がありますが、どうしても「売りたい」意識が先に走る傾向にある(自社・自店の枕や寝具を売るための施策ですので当然です)ので、利用するかしない方は個人の判断ですが、店員の言うことを鵜呑みにしない方が良いとは思います。

何よりそのお店にしかない素材や形状の中から選ばせますので、どういう種類の枕を扱っているのかを最初に把握するのは大変重要です。

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基本3:硬さは好み

硬さは好みですが、硬い枕では特殊な形状でない限り肩から乗せるのは無理があり、変形しにくいのでどうしても首の下に大きな隙間が空いてしまい、首が凝るなどの原因になるときがあります。

一般の長方形の枕であれば、そこそこ柔らかい素材で肩〜首〜後頭部の形に剃ってくれるものがベターです。

その条件で好みや体格や使っているマットレスの硬さなどに合わせて選ぶべきです。

基本4:高いものは買わない

仮に店頭で試せたとしても、マットレスが自宅のものとは硬さも沈み方も違いますので、枕が合う合わないも違ってきます。

ということは、一個枕を買ってそれがベストフィット!というケースは稀だということ。

多少なりとも枕を買い替えてみることになります。

最初から高価な枕を買うと、もったいないので合わなくても使い続けることになります。

さりとて安すぎるものは素材も安かろう悪かろうです。

お手頃価格のものを一定期間毎に買って使ってみて合うものを探すしかありません。

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詰め物の材質

これは千差万別で好みでどうぞとしか言えません。

ポリエステル綿ひしゃげやすく寿命短い。しかしニトリホテルスタイルのように比較的へしゃげにくく快適なものもある。概して安いものはすぐダメになる。
ダウン日本ではほぼ入手できないがアメリカからの個人輸入では可能。最初のうちはふかふかで気持ち良いがひしゃげやすい。海外からの個人輸入になるので高価です。
羽根ダウンピローとは全く別物。小さめの羽根(スモールフェザー)を使っており肌への当たりが硬く独特の臭いがある。お勧めできない。
低反発ウレタン温度が下がると硬くなり夏場と冬場では硬さが相当違う。頭を動かすとじっくり復元するので、寝返りを打ってしばらくは頭が安定しない。通気性に欠けて蒸れやすい。
「テンピュール」は一種の低反発素材ですが、オープンセルであるため通気性が高いのが特徴です。しかし、温度に敏感なのは同じで寒いと硬くなります。
高反発ウレタン強い弾力がある。弾力の強さが適度であれば快適であるが、一般のウレタンはクローズドセルで通気性がないが、オープンセルのウレタンは通気性が高い。枕やマットレスにはクローズドセルのウレタンはあまり向いていない。
「マニフレックス」の「ピローグランデ」に使われているエリオセルMFはオープンセルで非常に通気性が高く、感触も他にはないどくとくのぷにぷにした柔らかな高反発です。筆者愛用中。お勧めできます。
パイプやボール通気性はめちゃくちゃ高いですが、いくら柔らかくてもパイプはパイプで肌にごつごつしたものが当たります。汚れても素材ごと洗えるのがメリットなので病院とかだとこれを使うものが多いようです。自宅で自分で使うのはどうかと….。この感触が好きな人限定。
そばがら近年見かけなくなりました。中身が自在に動くので頭の形には合わせやすいですが、まめに中身を出してほさないと虫が湧いたりします。頭を動かすとガサガサうるさい。絶滅寸前の枕素材。
パンヤ(カポック)新しいうちは非常に柔らかいのですが、湿気を吸いやすくすぐに硬くなってしまい、あっというまにひしゃげてしまい干しても戻りません。これもそばがら以上に見かけなくなりました。ほぼ絶滅の枕素材
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枕のサイズ

日本で多く見られる枕のサイズはボディピローやダブルサイズの長いやつを除けば4種類程度です。

35x50cm昔の蕎麦枕サイズ
43x63cm最もよく見かける標準サイズ
50x70cmベッドサイズ、ちょい大きめ(推奨)

好みに合えばどれでもいいですが、寝返りをうって横向きになると枕が外れるのはよろしくないので、肩からゆったり乗せられる50x70cmをお勧めしたいところです。

これ以外にも特殊なサイズとしてはこんなのもあります。

45x70cmマニフレックスのピローグランデ(筆者愛用枕の一つ)
48x74cm50x70cmとほぼ同サイズですが微妙に横長です、意外に多い
お勧めはゆったり肩から乗せられる50x70cmまたは48x74cmでしょう。
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ニトリのホテルスタイル枕愛用中

ニトリやデコホームの枕売り場を覗くと、いろいろな種類・大きさの枕がずらりと並んでおり、お客様が枕を選んでいる風景をよく見かけます。

筆者が心地よく使っている枕の一つにニトリのホテルスタイル枕があります。

このホテルスタイル枕を2個ずらせて重ねてたっぷりと肩から乗るように使っています。

この写真のようなイメージです。

1個目は2018年4月に購入、2個目は2023年6月に購入したものです。ローテーションで他の枕も使っているので、何年かずっとこればかり使っているわけではないにせよ、普通のポリエステル綿枕ならばとうにひしゃげてぺたんこになっているはずです。

しかしニトリのホテルスタイル枕は少しボリューム感が減った気はしますが、あきらかにひしゃげたということはありません、恐るべき長寿命、恐るきコスパ。

もちろん使い方や体格などで異なりますので、誰が使っても長寿命ということではないのでご注意ください。あくまで普通のポリエステル枕に比べると、ニトリのホテルスタイル枕は相対的に結構長寿命という話。

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マニフレックスのピローグランデ愛用中

もうひとつ愛用しているのがマニフレックスのピローグランデです。

店頭展示品を触ると、なんともいえない独特のぷにぷにしてソフトだけれどしっかり反発する不思議な感触です。

この感触はマニフレックスのピローグランデしかありません。

オープンセル構造のエリオセルMF素材をしようしており通気性が高いです。

顔を押し付けてうつ伏せになっても呼吸できるくらいの通気性の良さがポイント。

筆者は2個をずらせて重ねて使っています(2個使い)。

それぞれ2010年、2011年に買ったものです。ニトリのもの同様にこれだけを使っているのではないとはいえ、かなりの長寿命。

お値段は安くない(現在価格は2万円前後)ですが、相当な長寿命ですのでコスパはめちゃくちゃ高いです。

誰にでもお勧めはしませんが、我が家では妻も大変気に入って使っています。

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まとめ

たかが枕ですが快適な睡眠は、栄養バランスの取れた食事と適度な運動に加えて健康の大きな要素です。

そのためには枕選びも重要です。

お店で店員に薦められるまま選ぶのは大きな間違いです。

自分の体型や寝相、好みを最大限重視して仰向けに寝た時に背骨のS字カーブがキープできるように、肩から乗せて首の下に隙間が開かないような柔らかさ(硬さ)やサイズを選びましょう。

1個ではなく2個使いするのも良いかと思います。

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