筆者はメインでMac、サブでWindows利用です。MacとWIndowsは1台の27インチ4Kモニターに接続しており、キーボードとマウスはワイヤレスでマルチOS対応のLogicoolのものを使っています。以前はいちいちモニターとキーボードとマウスを切り替えていたのですが、これが超絶面倒。良い解決法はないか?と探して見つけたのがMacの「Windows App」アプリでリモートデスクトップ。
今回説明する環境
ハードウェア
今回の記事に関係するものだけ書き上げます。
- Mac:Mac mini M2 PRO
- WIndows:HP OMEN by HP 15dh0010TX
- キーボード:Logicool K780
- マウス:M720
- モニター:PHILIPS 278E1A/11(27インチ、4K、HDMI2、DisplayPort1)
MacとWindowsからHDMIでモニターに接続しています。
キーボードとマウスですが、Mac側はLogicool Unifyingレシーバー1個をUSBに接続して、1台のレシーバーでコントロールしています。WIndows側はキーボード、マウスともにBluetooth接続しています。
ソフトウェア
Mac側にはApp Storeから「WIndows App」をダウンロードしてインストールします。

Windows側は当然ですが「リモートデスクトップ」が使えないといけませんので、一般向けWindows 11のエディションは「Windows 11 Pro」でなければいけません。「Windows 11 Home」ではリモートデスクトップは使えません。もちろんWindows 10 ProでもOKですが、2025年10月14日をもってサポート終了しますのでご注意ください(使えなくなるわけではありませんが、アップデートなどが提供されくなり悪意をもった攻撃に対して脆弱になります)。
参考:Windowsエディションアップグレード
現在Windows 11 Homeを使っておられる場合は、Windowsエディションアップグレードという道があります。
[Windows Home から Windows Pro へのアップグレード]
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-home-から-windows-pro-へのアップグレード-ef34d520-e73f-3198-c525-d1a218cc2818
費用的に断然お得なのはMicrosoft Storeからのアップグレードで13,824円です。Amazonなどでパッケージ版やDSP版を買うと2万円を超えます。
ポイント
いつでも快適に使うためには、MacもWindowsもシャットダウンしない事。
Macユーザーはなぜかシャットダウンしない人が多いそうで、筆者も例にもれずシャットダウンしません。スリープはしますがキーボードかマウス操作でウェイクアップします。
Windowsのほうは、「システム」>「電源とバッテリー」>「画面、スリープ、休止状態のタイムアウト」で電源に接続時の「次の時間経過後にデバイスを休止状態にする」を「オフ」にしています。
これでどちらもスリープはしてもオフや休止にはなりませんので、キーボードやマウスアクションがあればウェイクアップします。
Windowsを叩き起こす時だけ、キーボードをWindowsに切り替えてENTERを2〜3回叩いて休止からウェイクさせてから、キーボードをMacに接続を戻してWIndows Appでリモートデスクトップに接続します。
Macのデスクトップの中にWindowsデスクトップ
実際にMacのデスクトップの中でWindowsを開くとこうなります(例)。

もちろん、Windowsのウィンドウを最大化すれば画面全体が普通にWindowsになり、Macの上では仮想デスクトップ(Macの場合は「複数の操作スペース」と呼びます)で簡単に切り替えができます。この場合でも当然コピー&ペーストは有効です。

メリット-1
MacとWindowsの操作切り替えのたびに、モニターのINPUT・キーボードの接続先・マウスの接続先を切り替えるのは超絶めんどくさい。仮にスイッチ一つで切り替えられてもやってられない。
しかし、Macのデスクトップの中で、Windows Appを使ってWindowsデスクトップがあれば、マウスを移動するだけでMacとWindowsを行き来できます。
メリット-2
MacとWindowsの間でコピー&ペーストが可能です。
切り替えで使っているとほぼ不可能なのですが、これがMac内やWIndows内と同様にOSをまたがって実に簡単にコピー&ペーストができます。
これ、めちゃくちゃ便利。
メリット-3
Macメインである場合、切り替えが面倒でついついWindows Updateとか怠りがちになるのですが、それが簡単にWindowsに切り替えられるので、Macを使うときにWindowsに切り替えてWindows Updateを実行するようにしています。
デメリットはない
正直なところデメリットは全く感じません。
リモートデスクトップでダメなら、従来通り切り替えて直接Windowsを操作すれば良いのです。
あえて言うならば、現状Windows Homeエディションの人は、13,824円でエディションアップグレードをする必要があるということくらいです。
Windows PCを買うなら多少価格が上がってもProエディションにすべきです。
お試しあれ
もしMacとWindowsの両方を使っていて、メインはほとんどMacという方であれば、ぜひMacにWindows Appを導入して、リモートデスクトップを使ってみてください。
めちゃ便利です。