SoftBankが発売しているという左右独立ワイヤレスイヤホン GLIDiC Sound AIr TW-5000を買いました。
VGP2018 金賞・コスパ賞受賞のイヤホン
結構、評判が良いのと、オーディオビジュアルアワード VGP2018 金賞・コスパ賞をとったというのも気になった点です。正確に言うなら、VGP2018のイヤホン/ヘッドホン部門のBluetooth完全ワイヤレスイヤホン(1万円未満)で金賞、ライフスタイル分科会特別賞のコスパ賞を受賞しています。
これの元祖としては我らがAir Podsがあるわけで、これが出てから一挙に左右独立ワイヤレスイヤホンがピン・キリで雨後の筍状態です。どれをみても大したことない。バッテリーが全然持たないとかコーデックがSBCにしか対応していないとか、やたら接続が切れまくるというレビュー満載とか、かっちょよくないとか。
元祖 Air Podsの特徴はバッテリーだけ
Air Podsの最大の特徴の一つがバッテリー持ちの良さ。一回の充電で5時間、さらにケースに入れて30分でフル充電。これを繰り返すことで公称24時間使えるというのがGOODですね。イヤホン片側で4g、あのケースに入った状態で46g。だが、音漏れがひどいです、マジひどい。
SONYはバッテリーが持たずデカイ!
一方、SONYのWF-1000X。左右独立ワイヤレスでお家芸のノイズキャンセリングを搭載したWF-1000X。1回の充電でノイズキャンセリングのON/OFFを問わず公称3時間、充電ケースでの充電にはAIr Podsの3倍の1.5時間。ケースが満充電なら2回充電できるそうなのですが、都合3時間x3回で9時間、たったの9時間。イヤホン片側で6.8g、ケースとイヤホン込みで83.6gとAir Podsの2倍近い。大きさにしても相当馬鹿でかく感じます。いくらノイズキャンセリング対応で高機能でもこれじゃ使い物になりません。デカくて重くてバッテリーが持たない。なんでこんなのが存在するの?
GLIDiCはAir Podsに勝てるか?
さてGLIDiC Sound Air TW-5000。一回の充電で3時間。充電ケースでの充電に1.5時間、充電ケース使用時では10時間の使用時間だそうです。イヤホン片側で5g、全部含めた重量はどこにも書かれていないのでキッチンスケールで実測43gとあら不思議、相当軽いです。なにより実売10000円切っていますから、これでクォリティーに問題なければ買いですね。
箱を開けるとこんな風になっています。なんか、CDのジャケットみたい。
充電はmicro USBなのでケーブルとサイズの異なるイヤーチップがついています。
イヤーチップをケースのくぼみに入れるので、コンプライなどのサードパーティイヤーチップは形がうまく合わないと難しいかもしれません。Air Podsは充電用接点がうどんの先についていますが、こちらはハウジング側についています。LとRと左右同型っぽいので入れ間違えないように。というのも、右から取り出さないと、片側だけしか繋がらなかったりします。
大きさはこんな感じ。Air Podsよりは大きいですが、WF-1000Xのケースは小型のスマホほどの長さがありとても邪魔ですが、これは大丈夫。
ファーストインプレッション
Air Podsとの比較は別に書くとして、TW-5000のファーストインプレッション。
でかい銀色ボタンがひどく邪魔でフィッティングしにくい
操作は装着時に耳の外側に向いている銀色のでかい押しボタンを押すことで操作しますが、これがでかすぎて耳にフィットするように装着するときにボタンを押してしまいます。ボタンの押し方やその時の状態により一曲飛んだり、音量が変わったり….。をひ!
本体がでかいので普通のカナル型イヤホンよりフィッティングに苦労します。そのときにハウジングを触ってぐりぐりやるのですが、ついボタンを押してしまう、ってか、ボタンを押さないと耳に押し込めないのよん。
実はどちらから取り出しても繋がる
いろいろ評価記事を見ると、右から取り出すと自動的に電源が入ると繋がるとあります。では、左を先に取り出すとどうか?なんどかやってみましたが、実は自動的に電源が入り繋がるようです(保証はしません)。基本は右から取り出す。
ケースから非常に取り出しにくい
Air Podsもときに取り出しにくいですが、TW-5000はそれ以上です。ハウジングの半分以上がケースに埋まっており、マグネットで吸い付いているので、うまくつまんで引っ張り出せません。仕方なく、銀のボタンと本体の白いプラの間の隙間に爪を突っ込んで引っ張り出しています。マグネットが結構協力なので、逆さに降って軽くふったくらいでは落ちてきません。
音はバランスが取れている
なにぶんにも使い始めたところなのと、音質の好みはひとそれぞれなので絶対評価はありえません。自分の好みは多少低音が効いている感じがいいのですが、全体にバランスが取れている感じで、もう少し低音が強くてもいいかなと言う感じ。カナル型なので、イヤーチップを耳にあうものをつかってしっかり突っ込めば、低音はよくなります。適当に差し込んでフィットさせていないと、安物のラジオ以下の音になります。
遮音性は普通
特段に遮音性に優れている訳ではなさそうです。オープンエアーのAir Podsと比べることはできませんが、まあ、普通のカナル型イヤホンです。遮音性も音質もチップが耳にあっているかどうか、奥まで差し込んでいるかどうかで随分違います。
間違いなくお買い得
いろいろ欠点をあげていますが、価格を考えるとめちゃお買い得だと思います。iPhone XとのペアリングでもAACで安定接続できていますし、きちんと装着すればバランスの良い音を聞かせてくれます。地下鉄車内でもどうにか耐えられる程度の遮音性があります。
Air Podsはダメ、でも左右独立ワイヤレスが欲しい、SONYは高すぎるって人、これを検討する余地があります。