SOUND HOUSEのポイント期限が迫っていたので、このまま何千円か喪失するのはもったいないということで、以前からチェックだけしていたBOYAのiPhone用ワイヤレスマイクBY-Vを購入しました。価格は3,600円と安いのですが、これが価格から想像するよりずっとよかった。小型なのでいつも持っていて気軽に使える存在です。
BOYAって?
BOYAってどこの会社?というのが最初に頭をよぎったりしませんか?
https://www.boya-mic.com/
ここのAbout Usによれば「プロのオーディオテクノロジーブランド」なのだそうですが、いやいや自分はプロじゃなく音響好きなアマチュアですが、ほとんど聞いたことないんですけど….。ん?
上記Webの下の方にあるBOYA Official StoreはAliExpressにつながっているし(笑)。まあECサイトにオフィシャルストアを設けるのは別に珍しくはないですが….。
さらに調べると、セールス拠点は中国の深圳にあるようです。
やはり謎な会社….ではありますが、日本ではプロ用音響機材の取り扱いでも有名なSOUND HOUSEが正規代理店として扱っているので、めちゃくちゃとんでもなく怪しいわけでもなさそうです。
BY-V1
BY-Vのシリーズにはスマホに直挿しする受信機とマイク兼送信機が1対1でセットになっている1波のタイプと受信機1に対して送信機が2個の2波のタイプがあります。
2波のワイヤレスマイクについては汎用製品のRØDE Wireless Go IIを持っておりまして、こちらは送信機が2個と受信機が1個で2個の送信機がデフォルトでは左右のチャンネルに別々に入ります(ミックスすることも可能ですが後処理を考えて普通は別のほうが良い)。それに引き換え、BOYAの2波タイプはミックスされて入るので後から音量バランスをとったりすることができません。
BY-V2(Lightning)、BY-V20(USB TYPE-C)という送信機2台の2波対応モデルはなかなか使いづらいものだと思いますので勧めません。
<BY-V1の主なスペック(添付説明書による)>
・周波数:2.4GHz
・周波数帯域:20Hz〜16KHz
・S/N比:80dB
・感度:-42dB
・RF出力:6dBm
・充電端子:USB TYPE-C(送信機)
・送信機充電時間:約2時間
・送信機バッテリー駆動時間:約9時間
・重さ:送信機9.5g、受信機6g
これらのスペックは添付説明書記載内容です。
パッケージ内容はシンプルで送信機(マイク)と受信機、USB A-Cケーブル(充電用)、マニュアル類です。
送信機・受信機ともに非常に小さいものです。
送信機の側面には電源ボタン兼ミュートボタン、ノイズリダクションボタンです。
送信機の充電ポートはUSB TYPE-Cです。
充電中はLEDが赤色になります。
送信機のLEDの色の意味。
受信機とペアリングされていない状態 | 赤・青交互点滅 |
受信機とペアリングしている状態 | 青点灯 |
ミュート中 | 青点滅 |
ノイズリダクションON | 緑点灯 |
ローバッテリー | 赤点滅 |
充電中 | 赤点灯 |
充電完了 | USB TYPE~Cケーブル接続・消灯 |
操作方法・ペアリング方法
受信機には操作部分は無く使う時にiPhoneに差し込むだけ、録音(撮影)が終わったら外します。
送信機は電源ボタンを長押しでON/OFFで、電源ONの間(LEDが青色点灯の間)に電源ボタンを押す(長押しではない)とミュートがONになりLEDが青点滅します。再度電源ボタンを短く押すとミュートがOFFになります。ミュートがONでもOFFでも電源ボタン長押しで電源OFFになります。
ペアリングに特別な操作は不要で、受信機をiPhoneに差し込むと受信機のLEDが青点滅します。
受信機のLEDが青点滅している間に近くで送信機の電源を入れればすぐにペアリングが終了し両方のLEDが青に点灯します。
使用中(LEDが青点灯)の間にNRという青ボタンを押すとノイズリダクションがオンになりLEDが緑点灯になりmさう。再度NRボタンを押すと通常モードになります。
使用中でもiPhoneに充電できる
これは想定外のプラスポイントで、送信機にもUSB TYPE-Cポートがついており、ここにUSB充電器を接続するとワイヤレスマイクを使用しながらiPhoneを充電できます。
ただし、送信機のiPhone充電ポート(USB TYPE-C)は5V3AとなっておりPDなどには非対応です。
バッテリー残量が心許ないときには役立つかも。
受信機をiPhoneに挿していると音が聞こえない
受信機を挿しっぱなしにしていると、iPhoneスピーカーまたはBluetoothイヤホンから音が出てきません。
Bluetoothイヤホンを使ってSpotifyで音楽を聞いているところで受信機をiPhoneに差し込むと音がとまってしまいます。Spotify再生が一時停止するので再生を継続してもだめです。
どうやらLightningにさした受信機がLightningに差し込んだ有線イヤホンのようなオーディオデバイスとして認識されているようです。
カメラやボイスレコーダーアプリで撮って(録って)いる最中にiPhoneから音を出すことはありませんので実用上無問題ですが、確認したいときなどは受信機を取り外す必要があります。
音質と録音サンプル
一言で言うと価格以上のお値打ち品です。
無指向性マイクですが、比較的静かな室内でTシャツの襟元に送信機(マイク)をつけて普通の声の大きさで喋りました。
動画撮影アプリのFilmic Legacyで撮影・録音し音声だけをMP3に落としました。
前半がノイズリダクションをオフ、後半がオンです。
音質そのものは人の声に特化して明瞭に聞き取れる音声のように思いますがもう少し高音があっても良いと感じます。高音が少々抑え気味のためややこもり気味に聞こえますが、大抵のコンシューマ向け有線ラベリアマイクよりクリアにとれるのは正直なところ驚きです。
動画を撮りながらのナレーションに使った時は編集のときに音声の高音部を少し持ち上げたほうが聞きやすくなりそうです。
ノイズリダクションをオンにすると、こもり気味なのがやや強調されますのでよほどでないとオフにしたほうが良いと思います。
屋外の交通量の激しいところなどの環境ノイズを抑えるわけではありません。
車の音などの環境音を除去するには、例えば筆者が使うツールであれば動画編集のDaVinci Resolve Stuido 18.1以降で実装されているAIによるノイズ除去、Voice Isolationなどを使う必要があります。
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