クラウドファンディングのKICKSTARTERで最初に投資募集があったのが、Sgnlというなんとも妙なツール。
携帯とBluetooth接続された腕に装着するある種のヘッドセットです。マイクは腕の黒いリングに埋め込まれていますが、受話はどうするのか。これがSnglの特徴で受けた音声を生体を通す信号に変換して、装着した手首からその手の人差し指に伝達して、耳をふさぐように人指し指で使うことで不思議なことにその抑えた部分から音声が聞こえるという代物。
当初の予定から1年ほど遅れてリリースされて先日届きました。
結論からいうと使い物になりません。
- 重すぎる(Apple Watch 3 Nike+モデルがバンド込みで63gに対し、これはオリジナルのリング城の状態で117gもあります、手に取るとめっちゃズシリとします。Apple Watchを装着すると、iPhone 8に近い重量になります)。
- でかすぎる(幅もでかいのですが、アメリカ人男性の太い手首に合わせているらしくて、音声を手首に伝える部分がフィットするようにするのは結構大変)。
- 音が小さい(ファームウェア1.1.5で調整してみましたが、音が小さすぎて聞き取りにくい。押さえ方をいろいろ工夫してもダメ)。
- ディレイがひどい(同じBluetoothでも普通の片耳ヘッドセットではこんなことはない)
- 外しにくい(普通の腕時計はバックルの両端のでっぱりをおさえると楽々外れますが、こいつは一筋縄ではいきません、爪を伸ばしていない私の指ではダメ)
まあ、とにかくいいことは何もない。
はっきりいってこれならば、
- Apple Watchで007みたいに腕時計と話をするほうがはるかに通話品質がよくお手軽。
- あるいは片耳ヘッドセットを使った方が、何千倍も心地よく通話できる。見た目その方がずっと自然です。私は会社用のiPhone SEではこれを愛用しています。
というわけで、一年ほど余計に待たされたけど役立たずという話でした。
ちゃんちゃん。