今更言うまでもないことですが、航空券は一般に予約と発券という二つのポイントがあります。
即買う(発券する)場合は、例えばWebで予約を完了させて、引き続き支払い手続きを行うと、例えばクレジットカードで支払うと特にカードに問題がない限りは支払い完了となり発券されます。
しかし、予約クラスによっては支払い後48時間とか72時間は購入までの猶予時間があるケースもあります。
たとえば、ANAのSuper Value Premium 28だと予約した翌日中に購入(発券)しない限りは自動キャンセルとなります。
これが国際線になるとどうなるか?昔は同じように猶予があったはずですが(其の頃にANA国際線に乗ったことがない)、昨年春頃だったと思いますが、システムが変わって予約後即発券となりました。
つまり残席が少ないのでとりあえず予約しておいて、一晩寝て頭を冷やして考えることができなくなりました。
それを「Keep My Fare」という制度を作って有償で待ってやろうというのがANA。
一人につき1,000円を支払うことで、予約後72時間の猶予が与えられます。
言い換えれば「優柔不断料金」であります。
なんとも、セコイ気がして個人的には嫌なのです。昔は料金がかからなかったサービスが有料になる、それも何か特別なサービスを提供するのでもなくです。
ただ、ものは考えようで、この72時間分はANAに対する支払い猶予となっているわけで、債務といえなくもないです。なので当然利子が発生する。とはいえ、クレジットカードで支払うので、ANAへの入金は72時間まってもまたなくても同じ。ということはKeep My Fareの1,000円は純粋に増収につながる?
残席がたっぷりある路線や運賃では急いで予約する必要はないですが、ひとり旅で残席1となっていたりすると、これは心理的に焦りますよね。とりあえず今入れないともう取れないかもという消費者心理。これをうまく手に取ったともいえます。
まあ悪口ばかり書いていますが、実際には世界の航空会社で類似の制度をとっているところもあるようなのでANAだけが変じゃない。
万一気が変わっても、72時間以内なら一人1,000円の犠牲で済むわけです。安心料と思えば高くはないかも。