シンガポール一人旅 [7] 博物館の宝庫を一人で楽しむ

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今回は観光編です。

観光といっても、前回の弾丸ツアーではいけなかったところでぜひ見たいと思っていたのが、シンガポール国立博物館です。私は海外旅行(一人旅)に行くと、その地の博物館を訪れるのが好きなので、今回ぜひとも訪れたかったところです。

滞在中に訪れた博物館などは以下の通りです。

  1. シンガポール国立博物館<2日目午前>
  2. ナショナル・ギャラリー・シンガポール<2日目午後>
  3. シンガポール植物園<3日目午前>
  4. シンガポールアジア文明博物館<3日目午後>
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シンガポール国立博物館

宿泊先のRendezvous Hotel Singaporeから徒歩数分のところにあります。

博物館は博物館でも自然史博物館などではなくシンガポールの歴史に焦点を当てています。シンガポールのイメージって貿易や経済活動のハブ、マーライオン、ユニバーサルスタジオのセントーサ島、3つのビルから成るホテルのマリーナ・ベイ・サンズ、ナイトサファリくらいでしょうかね?

その地・国の歴史の一端でも知っていれば、観光で回るときも単なる好奇心ではない違った目で見ることができると思うのです。その地での人の暮らしの歴史があり、時に災害や戦争など悲しい歴史も経験した上での現在です。

そういう意味ではシンガポールの歴史はそんなに単純ではないですし、なぜあちらこちらのラッフルズという名前がついているのかも歴史の一端を見るだけで理解できます。

さらにこの建物自身が博物館の展示物みたいなもので、シンガポール最古の建築なのだそうであります。展示は先に書いた通りシンガポールの歴史の展示そのものであり、太平洋戦争中の旧日本軍占領下にあった時代からも目を背けてはいけません。平日は日本語ガイドもある(月曜〜金曜は午前10時30分から、第1土曜日は午後1時30分から)ようなので、可能であれば利用するのもいいと思います。

特に面白いと思ったのは、2Fの奥から入るGlass Rotunda。螺旋状に1Fまで降りてゆくのですが、その壁にアニメーションが投影されていて、鑑賞者が立ち止まると植物が育ち動物が現れます。スマホアプリの「Story of the forest」をインストールして立ち上げておくと、それらの動物の情報をスマホで見てコレクションできます。これ、なかなか楽して時間を忘れます。

歴史のコーナーが一番多くて、これは本当に時間をとってゆっくり見たいです。途中、先に書いた通り日本占領時代もありますが、目を背けてはいけません。日本の中でこうした展示は見られません。日本の戦争被害展示は多く見ることができますが、加害者としての展示はほとんどありません。歴史は両側面から見るべきです。幸い、反日感情が強い国ではないのでしっかりと見ておきたいものです。

そして、近代のシンガポールの暮らしのコーナーも目を引きます。

一通り見て思ったのは、もっとシンガポールの歴史を勉強したいと思いました。実は帰りに空港の本屋で探してみたのですがほとんどそういう本を見ることはできませんでした。

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ナショナル・ギャラリー・シンガポール

昼食の後むかったのがナショナル・ギャラリー・シンガポールです。シンガポール最高裁判所に隣接している細長い見地物で、屋上からはマリーナ・ベイ・サンズを見ることができます。

ここは、かなり大きな美術館で半日をゆうに過ごすことができます。私が訪れたときはちょうどOPEN HOUSEでSG$20の入館料が全展示無料でした。ラッキー!

SIMでも説明したVoyaginでは10%オフの一般展示入場券が購入できます。

地下1階、地上5階でそれぞれSupreme Court (最高裁) WingとCity Hall Wingの2棟が繋がっています。これはあるくだけで結構疲れますが、展示の豊富さがその疲れを忘れさせてくれます。オープンしたのは2015年とまだ新しくピカピカです。

ここでも1942年〜1945年の間の旧・日本軍占領時代の資料にお目にかかります。事実として華僑粛清がありましたので、そこからも目を背けてはいけません。原爆の被害を受けた唯一の国ではありますが、その一方で戦時中とはいえ酷い時代もあったのです。どうも、日本の歴史教育では加害者と被害者のバランスが崩れている気がしてなりません。そうしたことに気づかされるのもこうした海外の博物館や美術館。

余談ですが、ニュージーランドのオークランド博物館にも太平洋戦争について触れており、南半球でも大きくないとはいえ戦火が及んでいたことに愕然とした記憶があります。

オフィシャル動画がありますのでご覧ください。

他にも多数オフィシャル動画がありますので、興味があればご覧ください。

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シンガポール植物園

Google Mapsで検索すると、MRTのBotanic Garden駅から徒歩20分とか出てくると思いましたが、実際には駅を出るとすぐ目の前がゲートです。入園料は無料。

一回りするのにどれくらいかかるかというと、普通に回れば3時間。中のオーキッドガーデン(蘭園)を見ると+30分。さらに植物園ですが結構暑いので、ペットボトルの水必須です。

水は園内の売店でも買えますが、駅にある売店で買う方が安いのでオススメです。

MRTのBotanic Gardens駅のA出口。ここを出ると右手に植物園入口があります。

入ってすぐ右に案内板がありその下にMAPがありますから一部貰っていきましょう。迷子になります。

園内散歩中の、多分オオトカゲ、だと思う。

Orchid Gardenは有料ですが、中はいろとりどりの蘭の花が目を楽しませてくれます。

ここ、本当に最低3時間はかかりますが、とても楽しいですね。暑いので短パン・Tシャツ(あるいはポロシャツ)をお勧めします。あと、先に書いたように水は必要です、必ず駅売店が入ってすぐにある売店で買い求めてください。

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シンガポールアジア文明博物館

最後は、また街中に戻ってシンガポールアジア文明博物館です。場所的にはシンガポール・ナショナル・ギャラリーに近いです。

シンガポールに来る前の訪問候補にはなかったのですが、Google Mapsを見ていてふと気が向いて来てみました。

ここはそんなに広くありません。こじんまりとした展示スペースです。アジア文明博物館といいますが、別に広くアジアをネタに展示しているわけではなく、人種のるつぼでもあるシンガポールにはアジアのいろいろな文化が溶け込んでおり、それがシンガポール文化の特徴を築いているわけです。そうしたところに着眼して、アジアというよりはシンガポールの文化を主体とした展示になっています。

上で紹介した国立博物館、ナショナル・ギャラリーに比べると随分小ぶりで1時間もあれば回れてしまいますし、それら二つほどの特徴も、少なくとも自分には感じられませんでした。時間があまったら行く程度でも良いと思いますが、入館料が意外に高いSG$20ですので、まあ、無理していくほどのことはなかったです。

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まとめ

  • ぜひ行くべき→シンガポール国立博物館、ナショナル・ギャラリー・シンガポール
  • できれば行った方が良い→シンガポール植物園
  • 別に行かなくても→シンガポール・アジア文明博物館

といったところです。

次回は最終回(の予定)、帰りのフライトとなります。

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