筆者がJGC修行/SFC修行をしていた2019年には結構工事が進んでいた那覇空港第2滑走路ですが、今年3月に供用開始となっていたのをすっかりわすれていました。滑走路をなかなか自分の目では全貌を見ることはできませんが、情報としてお届けします。
那覇空港 第2滑走路
那覇空港は航空自衛隊も使用する官民共用空港です。
従来は3,000mの第1滑走路だけでしたが、需要増で混雑が増している上に、自衛隊機のスクランブルなどがあるとますます混雑に拍車がかかり、滑走路上で事故が起これば一時的にせよ沖縄は本土との交通途絶になってしまいます。
3月26日供用開始
そこで、2014年1月から第2滑走路の工事が始まりまして、2020年3月26日に供用開始されました。
この日の朝、JTA(日本トランスオーシャン航空)は、関係者・メディアなどを招いてのオ視察飛行を実施したそうで、左右どちらの窓からも見えるように沖合を8の字旋回したそうです。
その様子が琉球新報のYouTubeチャンネルにありました。
Google MapsやGoogle Earthでも見ることができます。
ご覧いただくとわかりますが、海側に飛び出ているのが第2滑走路です。
那覇空港データ
第1滑走路 | 18L/36R (3,000m) |
第2滑走路 | 18R/36L (2,700m) |
オープンパラレル方式 | 同時に離着陸が可能 |
着陸回数(2019年) | 80,806回 |
乗降客数(2019年) | 21,761,828人 |
貨物取扱量 | 204,695トン |
統計データ出典:国土交通省 「令和元年(平成31年)空港管理状況調書」より
上記統計データは今年分は3月までしかオープンになっていません。
本来なら4月以降で着陸回数や乗降客数が増えそうな気がしますが、コロナ禍により不幸にして第2滑走路ができてパワーアップした那覇空港の容量を発揮できない日々が続いています。
ターミナルと第2滑走路の位置関係
第2滑走路とターミナルは滑走路北端の誘導路でつながっています。
ということは南風運用で北から進入して着陸すると飛行機は滑走路南のほうで止まるため、そこから誘導路を延々来たに向かって戻りターミナルへ向かうので、聞くところですと最高6分程度余分にかかるそうです。
ま、急ぐ旅ということもないでしょうから、どうということもないし機窓の風景を楽しむべきでしょう。
那覇の思い出
筆者は昨年SFC修行で6回、JGC修行で1回訪れています。SFC修行のときは1月~4月の比較的季節が良い時で那覇といえども過ごしやすかったのですが、JGC修行のときは7月ですごく蒸し暑かったですね。
記念すべき最初の修行のときは、1月で夫婦旅行を兼ねて2泊しました。
そのときは当然首里城は健在でしたので、つくづく見ておいてよかったと妻と話しましたね。
こちらの資料によれば、首里城正殿は令和8年(2026年)までに復元することを目指すとしており、北殿、南殿等はその後からになっておりますので、完全復元までは十年では効かないでしょう。
筆者にとって那覇は観光の思い出というよりは、昨年の修行の地という印象が強くて….唯一妻といった首里城だけが近年の那覇の思い出なので、それが失われたのは本当に残念です。
困難な復元工事だとは想いますが、火災の再発防止策も十分組み込んだ復元を目指していただきたいと想います。
まとめ
那覇空港 第2滑走路はおよそ6年の工事期間を経て2020年3月26日に供用開始となった。
第1滑走路は3,000m、第2滑走路は2,700mでオープンパラレル運用なので同時発着が可能である。
残念ながら第2滑走路によりパワーアップした那覇空港であるが、コロナ禍で減便が相次ぎ能力は発揮できずにいる。今後に期待。