昔と違って、近年では地震だけではなく超大型台風や爆弾低気圧などで年に幾度かは日本のどこかで大きな被害が出るようになりました。防災グッズとして重要なのはスマホだけではなくラジオもとても重要なのです。貴方は防災のためのラジオを持っていますか?
災害発生時はスマホではなくラジオ
2019年9月の台風15号、10月の台風19号が日本を襲い大きな被害が出ました。
この時は関東地方の広い範囲で固定電話や携帯電話の通信サービスが停止し、被災エリアでは不マートフォンはただの文鎮になってしまいました。
いくら高機能スマホでも電波がなくては情報収集はできません。
前述の2019年の台風被害で携帯中継局がダウンして停波したらスマホはただの文鎮です。
スマートフォンはフィーチャーフォン(ガラケー)に比べてバッテリー駆動時間が短く、バッテリーが切れたらやはり文鎮。モバイルバッテリーがあったとしても1回か2回充電したら終わりです。
災害発生時の情報収集は、電気と携帯電波が途絶えない限りスマートフォンは最強でであることは間違いありません。
停電や携帯電波の停波が発生するとスマートフォンは情報収集の道具には使えません。そういうときに頼れるのは電池で長時間聞くことができるラジオです。
災害に備えるラジオ
災害対策を考えてラジオを準備するなら、なんでもいいというわけではありません。
やはり何事も向き不向きというものがあります。
望ましい災害対策ラジオ:
・アルカリ電池で使える(入手と保管が容易な単3がベター)
・イヤホンジャック必須(皆でスピーカーで聞くとバッテリー消費が激しいため)
・アナログチューニング(暗がりでも手探りでなんとか操作できるし電池に優しい)
・電源・音量・チューニング・バンド切替程度の単純な操作(暗がりでも操作gあ容易)
・電池駆動時間が長い(最低でもイヤホン駆動のFM放送で100時間以上)
・AMとワイドFM対応の2バンド対応(FM補完放送はAMと違って感度良く受信できる)
・感度が良いこと(自宅では受信できても避難先で受信できなくては話になりません)
平たく言えば、昔ながらのアナログチューニングのシンプルなラジオが良いのです。
筆者が災害対策用としてベッドサイドのテーブルの引き出しにイヤホンとともに入れているのがSONY ICF-9という現在では製造終了しているモデルです。
受信周波数 | AM | 530kHz〜1,6056kHz |
FM | 76MHz〜108MHz (ワイドFM対応) | |
電池持続時間(アルカリ電池) | FM(イヤホン) | 350時間 |
AM(イヤホン) | 500時間 | |
FM(スピーカー) | 105時間 | |
AM(スピーカー) | 115時間 | |
スピーカー | スピーカー径 | 5.7cm |
出力 | 100mW | |
大きさ・重さ | 大きさ | 133.8x72x33.6mm |
重さ | 218g | |
電源 | 単3 x 2本 |
これまでの人生でいろいろなラジオを使いましたが、感度の良さではソニー創業のきっかけでもある東京通信工業のトランジスターラジオの生みの親だけのことはあります。
ブランドとしてはPanasonicも有名ですが、ラジオの受信感度に関してはソニーの足元に及びません。感度で選ぶなら間違いなくソニーで、次が東芝かと思います。
ICF-9は単3アルカリ電池2本でイヤホン使用でFMを350時間、AMなら500時間持つというのがスペックであり、おそらく近年で最長電池駆時間のラジオです。
現在は販売されていませんので、今買うならSONY ICF-P36です。
受信周波数 | AM | 530kHz〜1,6056kHz |
FM | 76MHz〜108MHz (ワイドFM対応) | |
電池持続時間(アルカリ電池) | FM(イヤホン) | 250時間 |
AM(イヤホン) | 320時間 | |
FM(スピーカー) | 100時間 | |
AM(スピーカー) | 110時間 | |
スピーカー | スピーカー径 | 5.7cm |
出力 | 100mW | |
大きさ・重さ | 大きさ | 131.5×69.5×43.5mm |
重さ | 210g | |
電源 | 単3 x 2本 |
大きさ・重さ・機能的には一番ICF-9に近いのですが、残念ながら電池駆動時間はICF-9より短い。それでも単3アルカリ電池2本を使うタイプの現行モデルではおそらく最長かと思います。実売価格も2,500円前後なので1台買っても絶対損はしません。
FM補完放送をイヤホンで24時間聞きっぱなしでも10日は持つ計算になります。
普段はPLLシンセサイザーチューナーのデジタルチューニングの通勤ラジオでも、ベッドサイドなどにはこのICF-P36を置くと良いでしょう。
災害対策用ラジオの保管
災害宅作用ラジオはどこかにしまい込んではいけません。
いざというときに出せなくなります。
夜の間の地震等に備えるならベッドサイドテーブルの引き出しなどに入れておくとよいでしょう。
普段使いしないなら電池は一回分の2本を2セットか3セット以上をイヤホンと一緒に密封できるチャック袋に入れて一緒に入れておきましょう。
注目すべきラジオ
まだ買っていませんが、注目しているのがSONY ICF-B99という手回しソーラー充電ラジオ。
ICF-B99の特徴:
・1秒2回展の手回しで1分間充電してFMなら約50分、AMなら約75分。
・単3アルカリ電池2本で、スピーカ利用でFM約80時間、AM約100時間。
・内蔵手回し充電バッテリーやアルカリ電池からUSB出力経由でスマートフォンなどを少量充電できる。
・内蔵充電池には手回しのみならずソーラーパネルかUSB入力経由でのUSB-ACアダプタ経由でも充電できる。
・内蔵充電池がフル充電状態なら、FM約32時間、AM約40時間使える。
・屋外晴天時に60分ソーラーパネルで充電すると、FMなら約40分、AMなら約75分
・満充電の内蔵電池や新品単3アルカリ電池が空になるまでスマホ充電するとどちらの場合でも連続待ち受け16時間、連続通話25分、手回し1分間なら連続通話1分。(説明書記載情報によります、スマホの機種により相当差が出ます)
こちらは近日中に入手予定なので、買いましたらレポートします。
まとめ
災害発生時にはスマートフォンは使えなくなる可能性が高い。使えたとしてもバッテリー消費が激しいのでそうそう使えない。
災害発生時の情報収集は、単3アルカリ電池で100時間以上使えるアナログチューニングラジオがベターである。
感度の良さや操作のシンプルさではSONY ICF-P36が安くてオススメ。