コロナ禍以来いい話がほとんどないJALやANA。先日JALが国内線特典航空券でショッキングな実質改悪となりそうな発表がありました。
国内線新運賃の導入
JALホームページの目立たないところで「国内線新運賃のご案内」としてアナウンスされています。
運賃体系のシンプル化
JALの場合、普通運賃、特便割引1~21(4種)、先得割引AとB、スーパー先得、ウルトラ先得と9種あります。
これが、普通運賃にあたるフレックス、特割まとめてセイバー、先得系をまとめてスペシャルセイバーの3種類にまとめられます。
往復割引は往復セイバーとして存続。
株主優待、スカイメイト、当日シニア割引は存続。
小児普通運賃、障がい者割引、介護帰省割引、特別乗継割引、乗継割引、おともdeマイル割引は廃止となります。
往復セイバー
従来は各種割引運賃で往復する場合は往復割引はありませんでした。
これがセイバーとスペシャルセイバーであっても往復であれば5%割引になります。
元の運賃次第なので素直に喜んでいいかどうかは運賃が発表されないとわかりません。
小児割引・障がい者割引・介護帰省割引
これらは廃止されますが、かわりにセイバーやスペシャルセイバーといった割引運賃に対してさらに割引となります。
・小児割引:さらに25%割引(株主割引、特定路線離島割引は50%割引)
・障がい者割:さらに20%割引
・介護帰省割引:さらに10%割引
特典航空券PLUS
特典航空券PLUSとは
特典航空券の枠は決まっており、有料での空席はあっても特典航空券の枠が埋まると特典航空券としては満席になっていました。
ただし、割増のマイルを支払うことでその便に空席があれば利用することができました。
これが次のようになります。
・特典航空券の枠に空席があれば基本マイルで予約できる。
・特典航空券の枠に空席がない場合でも、便ごとの予測残席数に応じた追加マイルを支払うことで予約が可能(固定ではなく変動する)。
・基本マイルは1区間(片道)につき4,000~10,000マイルの7ゾーン制となる。
・ファーストクラスもマイルで予約できるようになる。
ここまではまあいいでしょう。
ちなみに、東京-那覇は1区間(片道)基本マイルが9,000でPLUS利用時は37.500となります。すなわち往復の特典航空券の空席があれば18,000マイルで済みますが、特典航空券の空席はないけれど一般の空席があるという状況だと最高で往復75,000マイルが必要になります。
これ、昔の北米往復してもおつりがくるマイルでっせ!
そこまでしてマイルを使わせたくないのか、たまっているマイルを吐き出させたいのかよくわかりませんが、邪推するとたぶん前者。フライト以外でのマイル利用オファーが最近増加している気がしますから。
ただでは飛ばせたくないのですね、たぶん。
そりゃそうでしょうけど、ちょっと露骨。
基本マイル割り当ての座席数をごく少数に絞り込むことで、自動的に追加マイルが必要になる仕組みです。
最大の改悪はこれだ!
2023年4月12日以降、変動マイル制になることにより予約変更が不可となる。
注意が必要なのがこれ。
現特典航空券の利用期限は2023年4月11日まで。
特典航空券のメリットが、航空券の有効期間内でありなおかつ特典航空券の空席があれば何度でも予約変更可能だったのですが、これが見事に消えてしまいました。
まとめ
国際線特典航空券PLUSが2018年12月4日に始まった時からいずれは国内線もと思われていたが、ついに来年春にはそれが導入される。
国内線特典航空券PLUSでは予約変更が不可能になるので要注意。