YouTubeなどの動画メディアが当たり前になってきて、自分も動画の世界に踏み入れてみよう!と思っている方。はて、さて道具(ハードウェアとソフトウェア)は何が必要なのか?調べるといろいろ出てきてよくわからない….そんな方に最初の一歩のヒントを差し上げましょう。
動画達人の言うことは聞くな!
達人諸氏には申し訳ございませんと最初にお詫びしておきましょう。
筆者は動画達人ではないですが、人は自分がプロフェッショナルとしている分野について初心者に指導するというのは意外に難しいものなのです。誰でも初心者の時はあったはずなのですが、それが時の彼方になってしまうと初心者の悩みがわからなくなります。例外はプロフェッショナルであっても継続的に初心者指導をしている方だけです。
さて動画に話を戻します。
動画編集ソフトは何がよいか?動画撮影カメラは何が良いのかと、わけもわからず調べてみると、動画編集にはAdobe Premiere Proで、カメラはPanasonic LUMIX GH6の双璧だ!とかいう情報だけが入ってくるかもしれません。
そんなものはすっぱり忘れてください。
大切なのは道具立てではなく「始めてみよう」という決心です。
スマホの動画撮影から始めよう
最初から見栄えのする動画なんか作れるはずがありません。
動画撮影・作成にはまると最低でも100万円前後の投資が必要になり、動画編集用高性能PCも入れると軽く150万円とかになっても全然不思議ではありません。
それで飯を食うなら別ですがアマチュアの楽しみ事ですから最低限の出費で始めましょう。
最近のスマホはミドルクラスでもそこそこ綺麗な動画が撮れますし、iPhone 13ならばProモデルでなくても結構いけちゃいます。
有名YouTuberの中には専用の動画カメラではなく、スマホを使っている人も大勢います。
最初は高価なカメラではなくミッドレンジ以上のスマホがあれば良い
最初から綺麗な動画を撮るなんて絶対無理。とにかく撮りまくって再生しまくって自分でレビューしましょう。
動画を作るための参考書を見る感じで、テレビのバラエティ番組やNHKの72時間とかいったドキュメンタリー系を見てカット割や構成などを参考にしましょう。プロの編集者が視聴者を飽きさせないために工夫しているところがたくさんあります。
一つのシーンは数秒程度で切り替わっているものが多いはずです。撮り溜めたビデオを見ない理由の一つが同じシーンが延々続いていて飽きちゃうからです。
そしてシーンの切り替わりにフェードとかの効果は入っておらずすっぱりと切り替わります。普段は何気なく楽しんでいる番組を動画テキストとして鑑賞すると面白いと思います。
つい使いたくなるフェードなどは1本の動画の最初と最後だけでよく、あとは場所が完全に変わって話もかわるときなどに使うと効果的です。
編集は必須
昔、ビデオカメラが気軽に買えるようになって、皆さんこぞって買い求め子供の様子などをガンガンとってテープが溜まっていたのではありませんか?
喜んで撮ってはみたものの一度観てそれっきり引き出しに入れっぱなしになったいたのではないかと思います。下手すりゃ見ることすらなかったりして。
それはなぜか。その動画にストーリー性がなく何を見せたいのかが漠然としてわからず、編集していないので一つのシーンが延々続いて飽きちゃうのです。もちろんテープなので家庭では編集が難しいというのもあります。
今はパソコンやそれこそスマホでも簡単な編集が可能です。特にiPhoneであればiPhoneで撮影してiMovie(標準アプリ)で簡単に編集して一つの動画に仕上げるのは難しいことではありません。
パソコンで編集するにしてもAdobe Premiere Proとかもったいなすぎます。MacならiMovieが標準ソフトとしてはいっています。
WindowsやMacでお金をかけたくないならDaVinci Resolveという高性能な動画編集ソフトがありますが、無料とはいえプロも多く使う道具でもあり、かなりハードルが高いです。
WindowsでもMacでも簡単に使えてとりあえず必要なものが全部入っているのは先日PR紹介したWondershare Filmoraでしょう。
筆者も使ってみて、非常に簡単に使えるので初心者には好適であると感じました。最初に使う道具としてはもってこいでしょう。
音はおそろかにしてはいけない
YouTubeで中身はとてもいいんだけど音声の収録が悪くて聞こえづらくて見続ける気は失せて離脱というのは意外に多いです。
動画撮影初心者だからこそ音の重要性を理解する必要があります。
音が重要でないなら、音は編集でカットしてフリー素材のBGMや効果音を入れたり(Wondershare Filmoraには多少入っています)すれば良いですが、しゃべりも重要な要素ならスマホやカメラの内蔵マイクではなく、外付けマイクを使うほうが良いです。
特にカメラの内蔵マイクに頼るのはやめた方が良いです。
どうしてもその場でいい音がとれなかったら、編集でアフレコでナレーションとか入れた方がいいでしょう。
旅動画でもその場で小さな声でもぞもぞ喋るよりは、アフレコでちゃんとナレーションを入れ方が遥かにいいです。
まとめ
動画を撮り始めるに必要なのは高価な動画カメラやソフトではなく「やる気」である。
まずはミドルクラスのスマートフォンの動画機能から始めてよし。
撮りっぱなしではなく必ず編集して「見て楽しめる」ものにする。
音がおそろかな動画は後で見られたものではない、音は大切。