海外旅行冬の時代はいつ終わる?

旅行・JGC・SFC
記事内に広告が含まれています。

最近ニュースでニューヨークの一風堂で家族4人でラーメンとトッピング(卵と海苔)を食べると1万円を超えるということが報道されていました。ハワイ旅行へ行った家族のインタビューでは外食が高すぎて、テイクアウトをホテルで食べているというインタビュー映像が流れていました。まさに海外旅行は厳冬期。いつ春は来るのでしょうか?

■ 広告 ■

海外旅行冬の時代の4凶

1. コロナ

ようやく日本への帰国便搭乗前72時間以内のPCR検査陰性必須が解除されました。

この制約があったおかげで夫婦へ海外に行ったのは良いが、夫が無症状感染(陽性)してしまい、妻だけが先に帰国。陰性になるまでのホテル滞在費等々は100%自己負担なので、予想外にかなりの出費だったそうです。

そればかりではなく帰国後の検査で陽性が出るとそこでまた隔離措置となってしまい、費用は国の負担になるけれど仕事を休まねばならず、都合何日休むやら….なので困りますね。

しかし帰国前のPCR検査は不要となり、全く新たなコロナ株が流行しない限りは厳寒期は抜けられそうです。

[外務省公式] 新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置(出国前検査陰性証明保持の見直し)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C073.html

2. 米国・欧州のインフレ

4〜7月の日本の食料品やエネルギーが価格を含む総合インフレ率は2.2%と以前の日銀目標にようやく届いたところ。一方アメリカは8.6%ユーロ圏19カ国は8.1%とかなり高い状況です。

日本と欧米では中身は相当違っていて、日本の物価上昇原因は原材料価格や根ネルギー価格の常用によるものが主たるものであるのに対して、欧米では需要が供給を上回って経済が加熱(オーバーヒート)している状態であると日銀は分析しているそうです。

欧米の需要が供給を上回るのであれば、社会の教科書でも習うように金融引き締め(利上げ)して通過の流通量に制約をかけて、購買力に制約をかけるわけです。これが欧米での利上げ策。

一方日本の原材料・エネルギー高騰によるインフレ、個人的には島国インフレとでも言えそうな気がしますが、これの厄介なのはある日突然ドカンと原材料費が上がるのではなく、少しずつボディブローのように上がってゆき気づいたら利益を圧迫してくること。世界情勢の変化でこれらは緩和する可能性があり、そうなるとインフレというか物価上昇は落ち着く。これが日銀が金融引き締めに走らない理由であると筆者は見ています。

いずれにせよ欧米、特に米国のインフレは当面収まる気配はなさそうです。

3. 円安

どこまで続く円安よ!

円安により輸入しているエネルギーや食料品・原材料が値上がりし家計直撃。

ドル円相場もコロナ前の2020年1月は108円程度でしたが今はおよそ144円。

20ドルの食事が以前は2,160円相当だったのに、今は2,880円。さらにインフレが加わって実質3,200円くらい。少なくとも

1.5倍くらいになっているわけです。

4. エネルギー高騰

止めは原油価格の上昇。

8月〜9月のハワイやオセアニアへの燃油サーチャージは1人片道30,500円、つまり夫婦で往復すれば122,000円が運賃とは別にかかります。北米や欧州であれば1人片道47,000円ですので夫婦往復で188,000円と笑っちゃいます。

■ 広告 ■

見通しは立たない

とにかく複合的な要因が多すぎます。

根底の原因はコロナとウクライナ戦争でありますが、円安や来年春とされている日銀総裁交代までは現行の方針が継続するでしょうから、劇的にドル円格差が縮まるとは思えません。

コロナは落ち着きつつありますが、これが続くかどうかは誰にもわからない。

エネルギー価格はロシアからの天然ガスや石油の輸出が以前通りにもどらないと下がりませんが、これは数年単位でむづかしい。仮に来年早々にウクライナ戦争が収まったと仮定しても、ロシアへの制裁緩和がすぐに行われるとは思えず、逆に核の危機になったりするとますますコ高騰し、世界経済大混乱。

皮肉なことに4凶のなかで一番楽観的に思えるのは「コロナ」だったりします。

■ 広告 ■

旅行好きは当面日本を楽しもう

コロナがなければマイルでファーストクラス往復してスミソニアン博物館三昧しようと思っていたのですが、完璧に霧散しました。

ここはやはりDiscover Japan!です。

タイトルとURLをコピーしました