OM-D E-M1 Mark IIとLUMIX GH6で皆既月食撮り比べ

OM-D E-M1 Mark IIとLUMIX GH6で皆既月食撮り比べ

11月8日の夜はSNSもテレビも皆既月食一色にそまりましたね。かくいう筆者も手持ちの機材で唐突に思い立ってベランダから撮ってみました。突然撮る気になったので三脚なしの手持ちです。

E-M1で撮る

4割くらい欠けたところでまだまだ明るいでトリミングのみです。

<機材>
ボディ:OLYMPUS E-M1 Mark II
レンズ:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II
三脚:なし(手持ち)

<撮影データ>
ISO:6400
焦点距離(35mm換算):300mm
シャッター速度:1/2000
絞り:F10
露出補正;なし
WB:AUTO



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GH6で撮る

かなりかけてきました。

WBはAUTOにしていますたが(合わせる暇がなかったので)、E-M1 Mark II(こちらもAUTO)とはだいぶん違います。

<機材>
ボディ:Panasonic LUMIX GH6
レンズ:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II
三脚:なし(手持ち)

<撮影データ>
ISO:3200
焦点距離(35mm換算):300mm
シャッター速度:1/16000
絞り:F10
露出補正;なし
WB:AUTO

そして完全に隠れて赤黒くなった月。

<機材>
ボディ:Panasonic LUMIX GH6
レンズ:OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II
三脚:なし(手持ち)

<撮影データ>
ISO:25600
焦点距離(35mm換算):300mm
シャッター速度:1/60
絞り:F5.6
露出補正;なし
WB:AUTO

なぜ月食は赤くなるか?

これは色の差、つまり波長の差によるものです。

電磁波(光も電磁波)は波長が短いほど屈折率が大きくなり、太陽光が真空の宇宙から地球の大気を通って月にたどり着く時、波長の短い青色は屈折率が高いため大きく曲がってしまい月には届きません。

携帯電話で波長の長いプラチナバンド(800MHz帯)のほうが建物の影や室内でも入りやすいのと理屈は全く同じです。

しかし、波長が相対的に長い赤色は屈折率が青より小さいため、大気にぶつかっても曲がってしまう量が少なくて月まで届いてしまいます。

その結果として、月が赤く見えてしまう。

これは夕焼けが赤く染まるのと全く同じです。

夕焼けも太陽光が大気に差し込んだ時に、波長の短い青色は大きく曲がってしまい私たちの目には届きにくくなり、一方波長の長い赤色は曲がる率が少なくより多くの赤色の光が私たちの目に届きます。

と理屈でわかっていても、望遠レンズ越しに赤黒い月を見たのは初めてなのでちょっと感じした一夜でした。



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