年々高くなるスマートフォンの価格。docomoの例ですとiPhoneで最高額は 14 Pro Max(1TB)で289,300円、Androidの最高額はGalaxy Z Fold 4で249,700円となりとてもスマートフォンの価格とは思えません。289,000円というのは大抵のノートパソコンより高価でありハイパフォーマンスグラフィックを搭載したノートパソコンとほぼほぼ同じくらいの価格です。こうなると修理や紛失・盗難の際に全額再取得額保証は無理でもダメージを軽くするために保険が欲しくなります。
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スマートフォンの補償(キャリアとメーカー)
大別するとキャリアモデルであればキャリアの補償プラン、iPhoneのApple Care+のようにメーカー補償プラン、そして損害保険会社が提供する保険があります。
キャリアの補償プラン
店頭契約すると一度は勧められるのがキャリアの補償プラン。
docomoですと「smartあんしん補償」という名称となります。
https://www.docomo.ne.jp/service/smart_anshin_hoshou/?icid=CRP_SER_pop_to_CRP_SER_smart_anshin_hoshou
・加入は新規購入の契約時のみ可能
・故障・水濡れ・盗難・紛失等が発生した場合の交換電話機(新品ではなくリフレッシュ品)が提供される。
・1年に2回まで。
・月額料は330〜990円(iPhone 14 ProやiPhone 14 Pro Maxでは最高額の990円/月)
・事故発生時の負担金は5,500円〜12,100円(iPhone 14 Proの事故では負担金12,100円を払うことになる)
・リアカバーなどは補償対象外
事故発生時の負担金がかなり高く、ハイエンドスマートフォンだと825円〜990円になります。年間では9,900円〜11,880円となります。
修理不能な全損トラブル(水濡れや紛失など)の際に交換電話機の提供を受けられるのがメリットですが、それとてリフレッシュ品であり新品ではありません。リフレッシュ品とは利用者から回収した電話機を外装交換・品質確認をした上で新品同様に初期化したものです。それとは別にリフレッシュ品(B品)というものがあり、こちらはAndroidに限られiPhoneにはありませんが、利用者から回収した電話機の中で基準を満たしたものを外装交換せずにクリーニングと初期化だけを行ったものです。smartあんしん補償適用時にリフレッシュ品(B品)を選んだ場合は負担金は4,400円固定です。
メーカー補償(Apple Care+など)
AppleだとApple Care+ があり、AppleCare+ 盗難・紛失プランではiPhone 14 Pro/Pro Maxでは2年で31,800円とかなり高額です。
ディスプレイ破損、背面ガラス破損では負担額は3,700円ですみ、盗難または紛失の場合は12,900円です。
Xperiaの場合はXperiaケアプラン というのがあり、こちらは年間5500円固定です。修理不能の場合の交換となる場合Xperia 1 IVでは18,000円の負担金が発生します。盗難や紛失には対応していません。交換電話機はdocomoのsmartあんしん補償と同じで、リフレッシュ品となります。
AQUOSの場合はモバイル補償パック for SIMフリー があります。こちらは盗難や紛失もカバーしており、購入後1年以内ならいつでも加入できます。月額制でsenseシリーズは385円、sense4 plusが495円、R6が660円です。Apple Care+と異なり利用者が希望すれば製造終了後3年経過するまで加入できるという親切。ディスプレイ破損での負担金は5,500円〜9,900円、電池交換では3.190円となります。
スマートフォンの保険
一般の損害保険付帯の携行品の保険ではなく、スマートフォン用の保険です。下記以外にいろいろあるようですが、条件的にこれらに勝りそうなものは見当たりませんでしたので、代表的な3保険だけをあげておきます。
名称 | 引受保険会社 | 月額保険料 | 故障修理時 | 全損/盗難/紛失時 |
スマホ保険 | Mysurance(損保ジャパン) | 470円(スタンダードプラン) MVNOのSIM利用スマホのみ | 最大100,000円 ★自己負担3,000円 | なし |
200円(ライトプラン) MVNOのSIM利用スマホのみ | 最大50,000円 ★自己負担3,000円 | なし | ||
モバイル保険 | さくら少額保短期保険 | 700円/月(主端末1台に加えて幅端末2台まで登録可能) 加入には購入証明書が必要 | 最大100,000円(主端末) 最大30,000円(副端末) ★自己負担なし | 最大25,000円(主端末) 最大7,500円(副端末) ★自己負担なし |
スマホもしも保険 | クロネコヤマト(Mysuranceが引受会社) | 470円(スタンダードプラン) キャリアを問わず利用可能 ★ヤマトが手続きを代行 | 最大100,000円 ★自己負担3,000円 | 購入金額または再調達価格のどちらか低い方の50%(最大100,000円) ★自己負担なし |
200円(ライトプラン) MVNOのSIM利用スマホのみ ★ヤマトが手続きを代行 | 最大50,000円 ★自己負担3,000円 破損、汚損により損傷のみであり、故障。水濡れ。データ復旧は対象外 | なし |
スマホ保険(Mysurance)はMVNOのSIM利用スマホのみとなります。キャリアモデルであってもキャリアを解約してMVNOのSIMで使っている場合は対象となります。全損・紛失・盗難は保険の対象ではないことに注意してください。
モバイル保険は1プランのみで1契約で主端末と幅端末2台が加入できます。主端末と幅端末では補償額が3倍ほど違うことと、全損/盗難/紛失では主端末でも最大25,000円までしか補償がありません。故障時は最大100,000円でも盗難に遭ったらその1/4しか補償がありません。加入に際しては購入時の購入証明書(販売店より発行される購入日、端末情報、販売店名が記載されている「契約書」や「領収書」、「納品書」、「保証書」など)が必要です。
スマホもしも保険は引受会社はスマホ保険と同じMysuranceですが、同じ保険料でこちらのほうが手厚いです。
・保険会社への手続きはクロネコヤマトが代行する
・故障品の発送と返送はクロネコヤマトが対応する
これだけでもずいぶん楽ちんです。自分で修理窓口に修理依頼することも可能です。ヤマト経由にすると余分に時間がかかることに注意してください。
スマホもしも保険のライトプランはMysuranceと同じくMVNOのSIM利用のスマートフォンのみであり、全損・紛失・盗難は保険の対象ではありません。
スマホもしも保険のスタンダードプランが一番最強だと思います。
・保険会社への手続きはクロネコヤマトが代行する
・故障品の発送と修理完了品の返送はクロネコヤマトが対応する
・SIMはキャリアかMVNOかは問わない
・故障修理は最大100,000円まで(自己負担3,000円)
・全損・盗難・紛失時は購入金額または再調達価格のどちらか低い方の50%まで、最大100,000円まで補償されます。
この中ではスマホもしも保険(クロネコヤマト)のスタンダードプランがおすすめです。
筆者のGalaxy S23 Ultra
筆者のGalaxy S23 Ultraはdocomo版なので一括お支払いの197,670円と大抵のノートPCより高いです。Galaxy S21 Ultra 5Gが143,572円(ショップ価格)でしたので、これより5万円ほども高い。
今まで買ったスマートフォンの中で一番高価です。
さすがに15万円を超えたら不安が頭から離れなくなりますので、スマートフォン歴で初めて保険に入りました。
前述のとおり「スマホもしも保険」のスタンダードプラン(470円)です。入ってから気づいたのですが….
・初月は日割りなどなく月末最後の日に入っても1日に入ってもその月の保険料は470円
となっています。
ならば、気分的には1日に入った方が得な気がしますが、月末に事故発生となったら困ります。たかだか470円なので思い立ったら加入するのが正解です。保険ですから事故がなくて幸せなのです。