前回の「ベッドの寝心地を低反発マットレストッパーで自分好みに改善、予算は2万円以下!」ではベッドマットレスの寝心地が好みに合わない時に、マットレストッパーを使えば改善できると書きました。ではマットレストッパーの上には何を敷けば良いのでしょうか?ベッドパッドや敷きパッド全部必要なの?
ベッドマットレスの上に敷く物は?
使うものはこれだ
考えられるものとそれぞれの役割を下から並べてみます。
- ベッドマットレス(スプリング/ノンスプリングで厚さは15〜30cm程度)
- マットレストッパー(4〜10cm程度のウレタン素材)
- ベッドパッド(マットレスを汗などからから守る、体圧分散の役割もある)
- ボックスシーツ(ベッドマットレス〜ベッドパッド全体を覆う大きなシーツ)
- 敷きパッド(夏は涼しく、冬は暖かく眠れるように温度調整する)
敷きパッドのメリット
最近は敷きパッドと使う人が多くなりまして、夏向けの接触冷感敷きパッドとか冬向けのファー素材や吸湿発熱性能がある敷きパッドなど各種あります。
敷きパッドがないと、ボックスシーツが直接肌に触れることになりますが、ボックスシーツはシングルサイズでも結構大きく付け外しや洗濯も結構大変です。
敷きパッドがあると、シーツより厚みはあって乾くのに時間はかかるとはいえ、つけ外しは圧倒的に楽ですし、季節による基本変化への対応も楽チンです。
ベッドパッドと敷きパッド両方いるか?
スプリングマットレスであれば、その上にベッドパッドを敷いてからボックスシーツで覆うのが基本スタイルであり、季節や好みに応じて敷きパッドも使い、これが標準スタイルだと思います。
ベッドマットレスの上にシーツだけで寝ると、汗がマットレスに染み込んで汚れますしカビの原因になり、スプリングマットレスではスプリングが汗の湿気で錆びる原因にもなりますので、最低限ベッドパッドか敷きパッドを使いましょう。
ベッドパッドは吸湿性・放湿性に優れた100%羊毛中綿のものをお勧めします。
マットレストッパーを使うのであれば、敷きパッドが吸湿性・放湿性に優れたもの(下記のSofwoolなど)であれば、あえてベッドパッドを使わなくても十分だと思います。
マットレストッパーの上にベッドパッドと敷きパッドの両方を敷くと、せっかく寝心地改善するはずの低反発や高反発マットレストッパーの良いところが半減で、低反発を買ったのになんだかソフト感がない!なんてことになる可能性があるのも事実です。
このあたりは試行錯誤で自分の好みに合った寝心地を模索するしかありません。
ウレタンマットレスに電気敷毛布はダメ
使ってはいけない理由
ベッドマットレスがノンスプリングのウレタンマットレス(例えばコアラマットレスなど)や、ウレタンのマットレストッパーである場合、その上に電気敷毛布を使ってはいけません。
ウレタン素材は熱に弱く、電気敷毛布の熱で劣化が進み弾力が失われます。特に低反発ウレタンは熱で柔らかくなりすぎて変形してしまい元に戻らなくなる可能性があります。
数千円のマットレストッパーが傷んだのであればまだしも、高価なノンウレタンベッドマットレスが変形して使えなくなると涙がちょちょぎれます。
ベッドの防寒対策
暖かい敷きパッドを使うのが一番です。
筆者が使っているのはSofwoolという100%羊毛のものです。
昔、筆者はムートンシーツを使っていましたが手入れが面倒なのと、分厚い皮があるのでマットレストッパーの柔らかさを完全に殺してしまうので使わなくなりました。
Sofwoolはオーストラリア産羊毛を編んだもので、毛布とムートンシーツのいいとこどりです。さらに一般の敷きパッドと同じように洗濯機で洗えますし、編んであるので乾きも思ったより早いです。天気の良い日に朝洗えば夕方には余裕で乾きます。
使用感はムートンシーツに近く、ベッドに入った瞬間のひんやり感は皆無です。
さらに羊毛の特性である吸湿性・放湿性の高さにより寝ている間の湿度調整にも一役買ってくれます。個人的には、普通の温か敷きパッドよりはこのSofwoolをお勧めしたいところです。
やってはいけないこと
- ベッドマットレスやマットレストッパーの上に何も敷かず寝ること(マットレスが汗と汚れでそれはもう酷いことになるでしょう)
- ベッドパッドを敷かずにベッドマットレスあるいはマットレストッパーの上にシーツだけで寝ること(マットレスが汗で汚れたりカビやダニ発生の原因になる)
これ以外にも、マットレスの上に敷布団を敷く人とかいらっしゃるかもしれません。
考え方によってはある種のマットレストッパーなのであながち否定はできません。それで寝心地が改善されて自分好みになるのであればそれはアリだと思いますが、寝心地改善は圧倒的にマットレストッパーのほうが上でしょう。