Apple MagSafeバッテリーパックは只者じゃねぇと言う趣旨の記事を書いたのですが、その後Anker PowerCore Magnetic 5000も入手しましたので比べてみましょう。
仕様や機能を比べる
スペックのみならず機能面でも比較してみます。
PowerCore Magnetic 5000 | MagSafeバッテリーパック | |
容量(3.7V換算) | 5,000mAh | 3,008mAh |
サイズ(mm) | 93 x 63 x 16 | 95.8 x 64.2 x 11.3 (横幅はiPhone 12/13miniと同じ) |
重さ | 113g | 113.8g |
ワイヤレス充電 | 5W (Qi) | 5W (バッテリーからMagSafe/Qi充電) 7.5W (iPhone 8/X/11) 15W(20W以上の電源接続時) |
パススルー充電 | 可能 | 可能 |
有線充電 | 5V / 2A MAX | 不可 |
リバース充電 | 不可 | 可能 |
AppleWatch充電 | TYPE-C充電アダプタを使えば可能 | 不可能 |
磁力でくっつく力 | 中 | 強 |
大きさでわかりますが、MagSafeバッテリーパックのほうがかなり薄いです。
たかが5mm程度ですが、もともとが1cmほどなのでおよそ1.5倍の厚さになりますので、Anker PowerCore Magnetic 5000のほうが持ちづらくなります。
iPhone 13 miniの背中に貼り付けたときに、どちらもカメラのレンズにかかったりすることはありません(Belikinのはカメラにかかってしまう)。
MagSafeの磁石でくっつく力は、文句なくMagSafeバッテリーパックのほうが強く、PowerCore Magnetic 5000のほうはちょっと力がかかるとずれてしまいます。
大きな違い
ワイヤレス充電電力
一番大きな違いはこれですね。
Anker PowerCore Magnetic 5000はQi規格で最低の5Wでしかありません。
当然iPhoneにくっつけても普通のQiの充電器に載せたのとおなじ電池マーク表示であり、MagSafe充電であることを示す緑の丸と緑の稲妻は出ません。
真上からなので写っていませんが、下にはAnker PowerCore Magnetic 5000が貼り付いています。
バッテリーからの充電だとApple MaSafeバッテリーパックも同じ5Wですが、電源接続するとMagSafeの充電パッドと同じく最高の15Wで充電してくれますし、長時間繋ぎっぱなしでも大丈夫とAppleが正規に表明しており、バッテリー付きMagSafe充電パッドとして使えます。
有線DC出力の有無
Apple MaSafeバッテリーパックで残念なのがDC出力がないこと。
Anker PowerCore Magnetic 5000は5V/2AですがDC出力がありますので、ここからケーブル接続でiPhoneやAndroid充電もできますし、AppleWatch用磁気充電パッドを差し込んでApple Watch充電もできます。
これはApple Watchユーザーには残念な点ですが、使っていない人には無関係です。
リバース充電の有無
できないよりできるに越したことはないですが、できないからといって致命的ではないのがこれ。
Apple MagSafeバッテリーパックを装着したiPhoneのLightningにACアダプタやPC・Macを接続するとiPhoneだけではなくMagSafeバッテリーパックも充電されるというものです。
これがどれくらい便利なのかは….ちょっと?です。
ただiPhoneもMagSafeバッテリーパックもLightningですので、ケーブルは一種類で済みます。
どんな人がどちらに向いているか?
しばらく使ってみて思ったこと。
MagSafeバッテリーパックはモバイルバッテリーというよりiPhone拡張バッテリーであり、どちらかといえばiPhone 12/13 miniで常時貼り付けて使うとメリットが出ます。さらも長時間電源に繋ぎっぱなしでも問題ないので、MagSafeバッテリーパックとしても使えます。
MagSafeバッテリーパックは11,800円ですが、MagSafe充電器が4,950円なのでMagSafe充電器が不要になることを考えるとお得です。
一方PowerCore Magnetic 5000はあくまで5W Qi充電に対応して磁石でiPhone 12/13シリーズにくっつくだけのモバイルバッテリーであり、くっつく力もMagSafeバッテリーパックより弱いので常時くっつけて使うものではありません。パススルー充電対応といってもMagSafeバッテリーパックのように15Wの高速充電ができるわけではなく、Qi最低の5W充電しかできません。
Anker PowerCore Magnetic 5000が向いている人
- バッテリーから有線でDC出力が欲しい人(PDじゃなくてOKな人)
- ケーブルレスのApple Watch磁気充電アダプターをつないでApple Watchを充電したい
- 5Wの低容量ワイヤレス充電でも問題ない人
Apple MagSafeバッテリーパックが向いている人
- MagSafe充電パッドとして15W充電したい人
- 少しでも薄いのが良い人。
- Androidを併用していない人(USB TYPE-Cの有線充電を必要としない人)
まとめ
両方使って思ったのは、iPhone 12/13 miniであればAnker PowerCore Magnetic 5000を買う必要はないと思います。普通に5000mAhとか10000mAhのモバイルバッテリーを買った方が良いです。
iPhone 12/13 miniであれば値段が許せるなら(高い!)、絶対Apple MagSafeバッテリーの方が良い。
Apple MagSafeバッテリーはMagSafe充電器を兼ねるので11,800円のみ。PowerCore Magnetic 5000にApple MagSafe充電器を合わせて買うと9.440円になり差は一気に縮まるし、旅行のときなどにふたつ持つ必要もない。