iPhoneのFace ID(顔認識)はとても優秀で、iPhone 12以降の機種でなおかつiOS 15.4以降でマスク顔でも認識できるようになりました。それでも認識できないことがあるのでイラつくから、本当はやってはいけないあの方法に手を出してしまった人は多いかも!?でも、それ危険です。
Face ID(顔認識)が認識しにくい場合とは?
冒頭のとおりFace ID(特にiPhone 12以降)はとても優秀です。
しかし、以下のような場所には認識しにくいあるいは認識でない場合があります。
・iPhoneと顔の距離が遠すぎたり近すぎたりする。目安は自撮りで顔が見やすい大きさに入る距離。
・iPhoneのノッチ(切り欠き)に内蔵されたTrueDepthカメラと顔の角度が極端に斜め。基本は正面。
後者のほうは、寝転んでロック解除する場合などにありがちで、正面に向けようと思うとiPhoneを真上に持ち上げるか、真横を向いて顔が枕に埋もれないようにして正面に向けるしかありません。
あるあるですよね、筆者もよくあります。
絶対にやってはいけない安直な回避策
一部のWebメディアで紹介されていたりするのですが、これはセキュリティ上絶対やってはダメです。
「Face IDを使用するには注視が必要」をオフにすること。
どこにあるかというと、[設定] > [Face IDとパスコード] の中にあります。
これをオフにすると確かに認識率があがりますが非常に危険です。
「Face IDを使用するには注視が必要」をオフにすると、寝顔でも認識する。
これを認識をよくする方法として紹介する考えの浅さには疑問を呈さざるを得ません。
次のようなリスクがあります。
・会社の昼休みなどで居眠りしているときに、同僚に自分のiPhoneをロック解除されて情報を見られる。
・出張や旅行で長距離列車内で居眠り中に、同行者にロック解除されて情報を見られる。同行者が取引先だとヤバいかも。
・出張などの長距離電車等で移動中に居眠りしている間に、隣席等の見知らぬ第三者にロック解除されて情報を見られる。同行者が取引先だとヤバいかも。
1番目、2番目あたりはともかくとしても3番目や4番目はヤバいです。
試しに上記の設定をオフにして、目を閉じて顔認証してみてください。
目を開けたらロック解除状態になっているはずです。
さらにパスコードが安直な4桁だったりしたら、データを見られるのみならずいきなり初期化されてしまったりするかもしれません。物理的にiPhoneを盗まれなくても致命的ですよね。
まとめ
iPhoneのFace ID(顔認証)の認識をよくする目的で「Face IDを使用するには注視が必要」を絶対にオフにしてはいけない。
寝顔でも認証できてしまうので、悪意をもってiPhoneの情報を盗まれたり情報破壊されたりする可能性がある。