写真・動画の保存先として重要なのがNASです。愛用のNAS(Synology DS216j)の内蔵HDDにS.M.A.R.Tでエラーが検出され始めたので交換しました。RAID1のミラーリング構成で、2020年12月に交換していないほうのドライブのエラーです。
HDDは必ず壊れると思え!
NASとはNetwork Attached Storageの略で、USBで接続する外付けディスクとは異なりネットワーク(自宅のLAN)に直接接続して同じLAN内で利用しますが、ストレージデバイスとしては通常はHDDを使います。
HDDは長くて数年以内にはエラーになり使えなくなります。必ず壊れると思ってください。まだ、まだ壊れないさ!なんてタカを括っているといきなりカランカランと異音をたてて悲惨な事態に陥ります。
NASに使っているHDDは通常のデスクトップ用よりずっと耐久性が高いものですが、それでも必ず壊れます。
ですから貴重なデータを保管するには、保管場所が壊れることを前提に冗長性を持たせる必要があります。RAID1とかNASを2台設置して、2台にバックアップを取るとか。
SynologyのNADのHDD交換1回目
筆者が使用してるNASはSynlogogyのDS216j(HDD2台内蔵でRAID1でミラー構成)とシングルドライブのDS115jです。
DS216jを使い始めたのは2016年12月で、当初3TB+3TBのRAID1でボリューム容量は3TBで使っておりました。
使っているHDDはWestern DigitalのREDというNAS用ドライブですが、4年後の2020年12月にS.M.A.R.Tのエラーが検出されるようになり予防交換で新たに4TBを買って交換。
結果3TB+4TBの変則RAID1で、ボリューム容量は小さい方に合わせられるので3TBで変わらず。
RAID1のミラー構成ですと、片方が壊れても即交換して「修復」すれば自動的に復活というか、元通りのミラー構成になります。
SynologyのNADのHDD交換2回目
今回、残った古い3TBが5年半経過してS.M.A.R.Tで警告が出始めたので予防交換しましたのでざっくりと写真で紹介します。
Synologyの2ドライブでのRAID1(ミラーリング)では、HDD取り替えは簡単です。
エラーが検出されほうのドライブはしっかりと把握して健康なドライブとまちがえさえしなければOK。
エラーは検出してもこのときは正常の判定。
しかし、ここで油断するといずれ悲劇が訪れますので、NASにおいては予防交換が大切です。完全に壊れる前に交換するわけです。
Synology君をシャットダウンして接続を全て外してパネルをあけます。
そして壊れているほうのドライブを間違えないように外しましょう。
事前に、ストレージマネージャーのHDD/SSDで問題のドライブのシリアルを控えておきます。
あとは物理的に外して取り替えればOKですが、結構埃だらけになっていると思います。
結構埃がすごいです。
これはエアーで吹き飛ばします。室内でやるとえらいことになるので場所はよく考えて。
そしてHDDを外して新しいドライブと交換します。
HDDを取り付けてパネルを閉じて雪像を戻して電源ON。
しばらくすると、ミラーを組んでいる片方のディスクが破損している(というか新品になっている)のでピーピーとエラー音が出ます。
これはうるさいのでとめましょう。
ストレージプールを見ると当たり前の状態になっています。
ミラーで片方を新品に取り替えるとこうなります。
修復がふじ完了して正常な状態になりました。
ボリューム容量も無事4TB(実際には3.6TB)になりました。
容量拡張にも使える手法
Synologyのミラーリング対応NASキット(現行モデルはDS220j)であれば、当初は例えば2TB+2TBの構成でボリューム容量2TBだったが足りなくなってきたという場合に、HDD交換を2回(修復を2回)行えば可能です。
(1) 2TB + 2TB
(2) 片方を大容量に交換して修復(例えば2TB+6TB)
この段階では使える容量は小さい方にあわせた2TBです。
(3) 残った2TBのほうを6TBに交換して修復(6TB+6TB)
修復が完了するとボリューム容量は6TBになります。
まとめ
SynologyのDS220J(RAID1対応2ドライブのNASキット)を使えば、耐障害性が飛躍的に向上し、危ないドライブの交換とRAID1の修復も実に簡単。
この手法を使えばNASとしての容量を増やすことも簡単である。