具体例を考えよう
なるほど、FOPやJGG修行はなんとなくわかりましたね。でも、どうすれば?
これは具体的にJALのホームページ(国内線・国際線)と首っ引きでトライアンドエラーしないと具体的な費用や日程、FOP単価がわかりません。最低料金だけを組み合わせると、えらく安くで50,000FOPが達成できそうないきおいですが、実際の運行や料金ではそんなうまい話はほとんどありません。
どの程度費用がかかるか、日数はどれくらいか、稼げるFOPは?というのを知るためには、自分が可能な日程で試しに具体的日程で組み立ててみることが大切です。Webに溢れている情報は自分に当てはめた具体性という意味では利用価値は少ないです。
というわけで、サンプル例を考えてみましょう。
前提条件
- 起点は羽田空港(首都圏在住)
- できるだけ週末を利用して仕事を休む日を減らす(土日は休みという前提)
- 国際線利用時は待ち時間にラウンジ(羽田ならサクララウンジ、シンガポールならdnataラウンジ)が使えて座席スペースも大きいプレミアムエコノミーを基本とする
- 国際線と国内線の乗り継ぎ時間は相当余裕を持つ(JALとはいえディレイはつきもの)
- 国内線から国際線はたっぷり時間があってよい。なぜならプレミアムエコノミーなので羽田のサクララウンジが使えるから
- 若くないので体力温存重視とし、海外での「タッチ」はしない。最低でも一泊してプチ楽しむ。タッチとは到着したら可及的速やかな便で引き返すこと、観光なんか論外、空港からでないこと。
OKA-SINって
なんのこっちゃ?これらは国際航空運送協会(IATA)が定める空港や都市を示す3英文字のコードです。よく見る空港を表すのは成田ならNRT、羽田ならHND、関空ならKIX、伊丹空港ならITM、神戸空港ならUKBです。一方都市を表す例は、東京のTYO(空港としてはNRTとHNDが含まれます)、大阪ならOSA(空港としてはITMとUKBとKIXが含まれます)です。
さてサブタイトルのOKAとSIN、OKAは沖縄・那覇空港、SINはシンガポール・チャンギ空港です。
JGC修行の首都圏起点でよくでてくるのは「OKAタッチ(オカタッチ)」とか「OKA-SINタッチ」「SINタッチ」です。文字通りの意味は、現地で観光や宿泊しないで沖縄単純往復、沖縄からシンガポールへの往復、シンガポール単純往復です。OKA-SINの場合、首都圏在住だと、その前後に往路はHNDからOKA、復路はOKAからHNDがはいります。
したがって首都圏からのOKA-SINタッチは、羽田→那覇→羽田→シンガポール→羽田→那覇→羽田となります。
こちらのブログの方は羽田や成田ではなく関空からのOKA-SINタッチです。なかなか大変なようで…
国際線の予約は「那覇発羽田経由シンガポール往復」です。なぜ那覇と羽田間を入れるかというと、国際線乗り継ぎ国内線はFOPは正規運賃と同じ100%のレートで付与され、なおかつ国内線部分の運賃は単独の国内線の同区間よりはるかに超安いのです。なので、これを使わない手はありません。
国際線割安料金で考えるときの注意
国際線の割引チケットには有効期間の最低期間というのがあります。大抵は1日もしくは2日ですが、航空券のルールとして翌日起算、つまり有効期限は出発日の翌日を1日とするというのがあります。
つまり、例えば最低日数が2日の場合、9月1日に日本を出発した場合翌日起算の原則から9月2日が1日目となり、最低日数を満たすのは9月3日となります。仮に1日に出発して2日に到着する便だと、現地1泊は最低必要です。便によっては2泊3日とか2泊4日が必要になります。
ちゃんと調べたわけではありませんが、現実にはシンガポール単純往復当日とんぼ返りを割安運賃で行うのは事実上不可能です。なので、言葉としてSINタッチを安くであげようとすると不可能ということになります。
テレビでよくあるような0泊3日強行軍なんてのは割安運賃では不可能です。もちろん正規運賃なら可能です。体力とお金があれば、ですが。
OKA-SINの例、その1
では、上記前提で具体的に調べて組んだ例です。使用クレジットカードはCLUB-Aゴールドを指定しています。(以下同様)
まずは土曜日出発で日本帰国は火曜日。土日休みの人なら月火と休暇が必要です。
EXELをjpegで貼り付けていますので小さくなっています、できるだけ拡大してみてください。スマホの方、みにくくてすみません、ピンチアウトしてみてください。
海外路線で忘れがちなのがサーチャージです。ある意味これも航空運賃の一種と考えても良いので、FOP単価を算出する運賃にはサーチャージも含めてみましょう。さらに本当なら宿代だって…というのがありますが、これは千差万別なので除外。せっかくの一泊だからスィートをとるなんてのありえなくはない(笑)。
さてこれで10.73円/FOPとちょっと高め。これはいまいちです。
OKA-SINの例、その2
これは、上記の例から2日前倒しにした例です。木曜出発の日曜帰国。必要な休みの日数は変わりません。
時刻はほぼ同じですが、2日ずらせるだけでこんなに違います。トータルで4万円もの差がつき、こちらのFOP単価は8.54円。那覇ーシンガポールだけなら7.04円と非常に安い。それでプレミアムエコノミーですよ、ラウンジ使えますよ。修行なんていいますが、実際には旅は楽しくなくてはいけませんからね。
海外発券を利用しない限り、プレミアムエコノミーでここまで下げるのは多分これが最低に近いかもしれません。
OKA-SINの例、その3
これは、上記のその2の例でプレミアムエコノミーを単なるエコノミーした例です。シンガポール出発時の羽田空港サクララウンジ、帰国時のチャンギ国際空港でのdnataラウンジは使えません。
FOP単価は8.87円/FOPとなってしまいまして案2のほうがお得です。Economy Saverにすることで獲得FOPががくんと下がってしまいますので、この案は利用価値はほとんどありません。
OKA-SINの例、その4
これまでの具体例で問題なのは最後の那覇から羽田便が高いこと。大した金額ではありませんが、国際線はプレミアムエコノミーを使って快適にし、国内線は最低にしてみようという案です。
最後の那覇から羽田を安くあげるために那覇で一泊してます。まあ、美味しい料理でも食べて沖縄の夜をエンジョイしましょうって案。
さがりましたね、FOP単価は全部込みで8.07円/FOPです。
OKA-SINの例、その5
その4の例を、国際線は普通のエコノミーにした例です。最後に那覇一泊ですね。
FOP単価は8.23円/FOPですので、どうやらEconomy Saverを使う価値は全くなさそうです。楽をして稼げるFOPも大きい(もちろん料金は高くなりますが)Premium Economy 一択ですね。
首都圏からOKA-SINの問題点
上記の例をみるとわかりますが、那覇-羽田-シンガポールは比較的安くでいけます。問題はその両端の羽田-那覇です。
国際線部分(国内線乗り継ぎ部分を含む)を安くあげようと曜日を考えると、国内線の部分(上記例では両端の羽田-那覇)が最低運賃では取れなくなります。一方、国内線を最低運賃の片道一万円未満で収めようとすると、国際線が最低日数のレギュレーションにひっかかってしまったり、高い便しかなかったりします。
プラン構築のポイント
前述の妥協点を探るのにトライアンドエラーで時間がかかります。まずは具体的な日程を計画することです。特に曜日は重要です。ここは現実的に、いつなら何日休みが取れるかも考えてプランしましょう。
今年は残りも多くないし、何より私の場合暦年後半は仕事が忙しいので、もしやるとなったら年明け以降ですね。今から可能な方は考えてもいいかもしれません。OKA-SINを3回やれば余裕のよっちゃんでJGCプレミアが獲得できます。もちろんCLUB-A以上のJALカードは必須。
今回はここまで。
次回は国内線オンリーで考えてみます。
次回