一人旅で困るのが手荷物で、特に機内持ち込みサイズ相当の手荷物は一人旅では困ることが多いです。カフェに入ってもレストランに入っても、トイレに行く時などは置いて行くわけにはいきません。理想は常に持ち歩くことですがそれもちょっと。今回は盗難のリスクを低減させるリュック Pacsafe Vibe 28を紹介します。
Pacsafe Vibe 28の概要
Pacsafe Vibe 28は手荷物盗難のリスクを低減させてくれるリュックPacsafe Intsafeを一回り大きくし、手提げバッグとしても使えるようにしたものです。
横でもモテるようにサイドハンドルがついています(写真下)。
安心のマーク、pacsafeのロゴ(写真下)。
サイズ・重量など
日本での販売元であるA&F COUNTRYからスペックを抜粋します。
サイズ | 47cm x 31cm x 21cm |
容量 | 28L |
重量 | 925g |
外部素材 | 840デニールコーデュラナイロン、ポリウレタン |
前回紹介したPacsafe Intasafeとほぼ同じサイズですがマチが大きくものがたくさん入り、およそ50%増しの容量があります。
サイズ | 46cm x 30cm x 15cm |
容量 | 19L |
重量 | 1,100g |
外部素材 | 600Dキャンパスポリ |
重さも注目で大き割には素材の違いの関係でVibe 28のほうが175gも軽いです。
ちなみに機内持ち込みサイズ制限はJALではうなっています。
座席数100以上の機材:
・サイズ:55cm x 40cm x 25cm以内、3辺合計115cm以内
・重さ:10kg以内
座席数100未満の機材:
・サイズ:45cm x 35cm x 20cm以内、3辺合計100cm以内
・重さ:10kg以内
100席以上では完全クリア、100席未満だと高さ2cm、奥行き1cmオーバーですが、そこはがっちりしたハードキャリーではないです。柔らか素材のバッグなので実際にはこれが問題になるとは思えません。(LCCとかは知りません)
国際線:
・サイズ:55cm x 40cm x 25cm以内、3辺合計115cm以内
・重さ:10kg以内
国際線は余裕でクリアです。
盗難リスクをさげる5つの機能
どんなバッグでも盗難を完全に防ぐことは不可能なので、あくまで盗難のリスクを低減させる機能であると思ってください。
- 本体にはステンレスワイヤーを内蔵しており簡単に切り裂けない
- ポケットはRFID Safeでスキミングできない
- 簡単には開かないジッパーで、南京錠ロックもできる
- ストラップはワイヤー内蔵であり簡単に切れない
- ストラップは外して柱などにからげてから本体にロックできる置き引き防止
盗難リスク低減機能の詳細
メッシュワイヤー内蔵の本体とか、ワイヤー内蔵ストラップとかは写真でみてもわからないので、見た目でわかる部分を紹介します。
背面ファスナー
背中側にある小物などを入れるところ。
財布とかいれちゃいけませんって場所。
ループに引き手を差し込んでおけば、すぐには開かないようにできます(写真下)。
こんなふうに引き手をループに入れます(写真下)。
自分で開くときも引き手をループからひっぱりださないといけません。自分も面倒なのでスリにも面倒です(写真下)。
このようにファスナーの引き手をあらかじめ縫い込まれているループに通すことで、そう簡単には開かなくなります。
メインファスナー
基本的にはPacsafe Intasafeと同じ構造で、両開きのファスナーを中程で鉢合わせにして、特殊な構造の引き手を違いにからげてから、ロックピンに通します。
二つの引き手を噛み合わせてロック部に通して、南京錠でロックできる。南京錠を使わずとも、簡単には開かないようにできる(写真下)。
両方の引き手を合わせます。
違いにかみ合うようになっています(写真下)。
このように違いに合わさって噛み合います(写真下)。
噛み合わせた持ち手をロックピンに通します(写真下)。
ロックピン右側のスライドを引き手を通したピンに被せるようにスライドします。すると上の写真のとおり穴が出てきますよね。この穴に南京錠をつけるとロックできますし、セキュリティワイヤーを通すとさらにロックのバリエーションが広がります(写真下)。
スライドしてファスナーの引き手を止める役割をするバーですが、放置するわけではないけど後ろからカ開けられるのが心配と言う場合は、わざわざ南京錠をつけるほどではないと言う場合、ロック状態にした後、スライドバーを動かないようにできるスライドロックがあります。
言葉だとわかりにくいですが、前回も紹介した動画のバックパック(Intasafe)のところで説明しています。
(YouTube)海外旅行に安全度の高いバッグ類3点の紹介(pacsafe)
- ファスナーの引き手を噛み合わせる。
- ロックバーに引き手の穴を入れて、スライドバーをスライドし二つの引き手が離れないようにする。
- スライドバーそのものが簡単に動かないように小さなロック装置をスライドさせてスライドバーをロックする。
- 南京錠をスライドバー横の穴に差し込みロックする。
この順にロックの度合が高くなります。1だけだと揺れて外れるので、普段でも最低限2まではやる習慣をつけるべきです。
ストラップ(肩紐)
こういう高セキュリティのリュックですから、ストラップ(肩紐)だって普通じゃありません。
・ストラップにはワイヤーが入っていてカッターナイフなどで簡単に切れない。
・ストラップを外して柱など固定物に絡げてリュックに繋いでロックし、置き引きから守れる。
この部分については上に紹介した動画の7:58あたりから、このストラップのセキュリティについて説明しています。多分動画のほうが圧倒的にわかりやすいです。
片側のストラップだけがロック機能が付いています。上の写真が普通にはまっている状態(写真上)。
ストラップの接続部左側にU字型に見える金具がありますが、ここに南京錠を通すとストラップは外れなくなります。つまり、ストラップを外して柱などに絡げてストラップを再装着し、ここに南京錠をはめると簡単には置き引きできなくなります。
この穴の空いている金具の写真でいうと右側のつまみを捻ると、スライドしてストラップが外れます(写真上)。
こんな感じでスライドして外せます(写真上)。
上の写真ではつまみの右側に南京錠の絵があると思います。つまみを、このロック側に合わせると引き抜けなくなります。
通常であれば柱に絡げてストラップをもどしロックつまみをロックに合わせるだけで、簡単には柱から外せなくなります。
空港や駅などで、荷物をロックしたまま長時間いなくなると不審な手荷物として、大騒ぎになる可能性がありますので、それは避けたほうがいいと思います。
内部の作り
リュックとして肝心の内部構造です。これは普通のリュック構造のIntasafeとは全く異なり、スーツケースっぽい作りなのです。
内部構造はミニサイズスーツケースのように左右に大きく開くので、荷物をきちんと入れることができます(写真下)。
メインファスナーはスーツケースのように三方が開きます。そして右側のメインとなる収納部にはスーツケース同様に荷物を止めるバンドがついています。
右側には、トラベル用仕分けケースみたいなやつを使って綺麗に収めると良いと思います。
左側下部はメッシュポケット(写真上)。
左側上部は左右に2つのポケット。右側はフラップ、左側はファスナーですが、方向をよく見てください。これは横長方向に手提げとしても使えるのでそのときの配慮です(写真上)。
右側と左側の蝶番部分にもメッシュポケットがあります(写真上)。
もちろんPCポケットもあります。厚めの保護材が入っています(写真上)。
右側の収納部は特になにもありません。先に書いたように、仕分けケースなどを使うと良いと思います。
手提げとしても使える2WAY
このリュックは、ストラップを外して収納することで手提げとしても使えます。
ストラップの片側は盗難予防の目的で外して戻してロックできますが、反対側はロックはありませんが、外せるようになっています。
両方を外して背中の部分にストラップを収納できます。
ストラップの収納部は本体収納とは独立した背当てクッションの内側なので、ストラップを収納することで、本体の収納が微妙にせまくなったりすることはありません。
このように普通の手提げバッグとしても使えますので、黒とか無難な色であればビジネスシーンでもOKですね。
動画で紹介
Vibe 28については、写真だけではわかりにくいところもありますので、動画でも説明しております。ぜひご覧ください。
(YouTube)旅行で荷物盗難のリスクを減少させるリュックを紹介
まとめ
- Pacsafe Vibe 28はIntasafeより5cmマチが大きいので、格段に収納力が高くなる。
- Intasafe同様のセキュリティ機能に加えて、Intasafeにはないストラップの南京錠ロックにも対応している。
- ファスナーは3方に大きく開き、メイン収納部はスーツケースっぽい作り。
- ストラップを外して収納することで、横長手提げとしても使える。
- 機内持ち込みOKサイズ。(寸法だけみると100席以下では縦が2cmオーバーしますが、実際に物を入れたりするとソフト素材なのでそれ以下になるので、基本的に問題ないと思います)