YouTuberの方々の間では、屋外での音声別撮り道具としてTASCAM(ティアック)のDR-10Lということのようです。音声別撮りということでは、ICレコーダーという選択肢もあると思います。ここでは私の持っているSONY ICD-TX650をあげてちょっと比較などをしてみたいと思います。何らかの音声別撮りデバイスを検討中の方の参考になればと思います。
そのうち、両方の音声を同時に録音して比較などをYouTubeのチャンネルにあげたいと思います。作成してあげたらこちらで案内します。
TASCAM DR-10L
メーカー製品情報はこちら。
良いところ
- 32GBまでのmicro SDXCが使える
- 44.1k/48k HzのWAV(非圧縮)録音
- 128k/192k bpsのMP3録音
- 抜けにくいスクリューロックのラベリアマイク(ピンマイク)
- レベルメーター表示
- デュアルレコーティング機能(2つの異なるレベルでの同時録音)
困るところ
- 単4電池での駆動(アルカリで連続10時間録音、エネループなどニッケル水素電池で連続8時間録音)ということろ
- 音がちょっとこもり気味になっている、明瞭度は高いが不自然な音声。
困るところの理由
これは私の使い方での困るところで、使い方によっては問題になりませんので参考程度に。
どういうことかというと、日帰り外出での録画と音別撮りならあまり問題になりませんが、宿泊を伴う旅行のときはこの電池の持ち時間が中途半端です。初日はアルカリ電池でもエネループでもおそらく問題なく持つと思います。しかし、問題は翌日。電池の減り具合次第では、エネループでは電池を充電する必要があります。しかし、モバイルバッテリーやUSB充電器は持っていても、エネループの充電器まで一緒に持つのはめんどくさい。さりとて、半端な状態の単4電池を交換するのももったいないし交換しなくて途中で切れるともっと困る訳です。
結局、こういう奴をさらに荷物に追加することになります。
ICD-TX650
メーカー製品情報はこちら。
良いところ
- スマホと同じUSB(micro USB) なので、旅先でも一つはもっている充電器が使える。
- 16GBまでのメモリ内蔵
- リニアPCM(44.1kHz/16bit)録音対応
- マイク内蔵のスティック型
- 本体表示側を体側にくるようにポケットや襟元に刺すと正しくLRが録音され、本体スティックのみなのでつけ外しが超楽チン
- 襟元に挿しても音はクリアで、こもらず伸びがある音声が録れる
困るところ
- 今の所あまり感じません。PCMでも24時間分は録音できますが、それで足りないと手に負えない。
どちらが良いのか?
一方的にどちらが優れているということはありません。荷物を極力少なくしたいならICD-TX650がいいでしょう。録音レベルに不安を感じるシチュエーションが多いなら、デュアルレコーディングのあるDR-10Lです。
電池駆動時間はDR-10Lが先の通り充電式エネループで8時間、ICD-TX650は12時間だそうです(カタログスペック)。これが長いか短いかは何とも言えませんが、交換用充電済みエネループがすぐにあればDR-10Lのほうが簡単、一方で空になってもTCD-TX650はモバイルバッテリで充電可能ですし、何より充電しながらの使用もできるので、大容量のモバイルバッテリーがあれば事実上は時間制限なしに近くなります(先にメモリがフルになる)。おっと、DR-10Lもバスパワーで使えますね。でも、マイクへのケーブル、モバイルバッテリーへのケーブルでダブルケーブルになりますけどね。
私自身はICT-TX650が好みです。余計な荷物を少しでも減らしたい(ただでさえデジタル・録画系ガジェットを持つのに)、DR-10Lの明瞭ですがこもった感じの声がどうにも好みではない(誤解があるといけませんが、非常に聞き取りやすい音声です)のですが、時によってはやはりDR-10Lでしょうか。しかし、確実に録りたいときはDR-10Lを使います。
どちらを使うにしても、気づいたらバッテリーがなくなっていた!なんてことは避けたいですね。なので、朝持ち出す時にはフル充電必須だと思いますね。
いかがでしょうか?
どちらも相手にない特徴があるので、片方が一方的に優れているわけではありません。なーんだ、と思われるかもしれませんが、特徴を理解して自分の使い方に合う方を選ぶべきです。無駄な買い物をしないお役に立てばと思います。