この記事を書いているのは11月の終わりですが、来年(2020年)こそ修行しようと思っている方は多いと思います。そこで来年こそJALのサファイア会員資格をゲットするんだとJGC修行を決意された方へ、短期集中修行でなおかつPP単価も安いという夢のようなプランの一例と、そうしたプランを作るヒントをお届けします。長くなりますので全3回連載の予定です。
まえがき
JGC修行については、当ブログでも多く触れております。特にJALのステータスとはなにか、修行とは等々については具体例とともに、下記の記事(当該記事は連載第1回目の記事でして全10回連載、番外編を入れると15回の大作になりますが、基本知識や考え方はすべてカバーしていると思いますので、これからJGC修行を考えておられる方は是非お読みになってください)に詳細に記載しております。
以下、上記記事に書いてあるようなJGCに関しての基本的な用語等は説明しませんので、必要に応じて上記記事やGoogle検索などしてみてください。
回数修行とFOP修行
私はJGC修行を50回搭乗の回数修行で解脱しました。理由はANAのSFC修行をJALでいうところのFOP修行で行った(というかANAには登場回数でステータスを得られるシステムがない)ので、JALでは違う方式を経験しようと思ったわけです。
ですが、正直言って結構辛かったです。一泊二日の空港ホッピング修行二回はとても楽しい思い出になりましたが、羽田/成田-セントレアの1日4往復とか結構精神的に苦痛でした。羽田-伊丹往復のほうは梅田や京都に行ってみたりもしましたので救いがありますが、とにかく往復は飽きます。
仕事で近場の伊丹とかだけど年間2~30回はJALに乗るなぁ、という方であればあと2回搭乗で解脱できる回数修行を勧めますが、仕事で飛行機には乗らない、プライベートでも家族で年に1回乗るだけという方はFOP修行のほうを勧めます。
今回は題名を見てお分かりの通りFOP修行のほうで話を進めていきます。
プランを立てるにあたって
国内線と国際線
FOP修行に関して言えば、国内線は概して効率が悪いです。例外なのは羽田-那覇/石垣です。それも通常の普通席では効率は悪くて、羽田-石垣であれば1区間(片道)で先得系運賃ですと1,836FOPしかたまりません。50,000FOPにするには14往復必要です。
それに比べると、国際線のアジア・オセアニアは効率が良いです。特にJALはクアラルンプールのプレミアムエコノミーやビジネスで安い運賃を打ち出してきますので見逃す手はありません。
クアラルンプールへ往復ビジネスを使えば単純往復で13,318FOPになります。これを那覇-羽田を国際線の国内区間(この場合はいわゆるOKA-KUL)として4,736を加えますと、一撃で18,054FOPとなります。
FLY ON ポイント換算率は国内線JAL便は2.0倍、JAL便日本発着アジア・オセアニア線が1.5倍、それら以外は全て1.0倍ですので、国際線ならアジア・オセアニアがお得です。その中で一番遠いのがオーストラリアのメルボルン線となります。メルボルンをビジネス(X)で往復すると一撃で19,892FOPとなり、プレエコ(R)でも16,074FOPとなります。
こと修行に関しては、欧州線はよほど安いプレエコ(100%積算に限る)かビジネス(125%積算)ででもない限り全くメリットはありません。北米も同様です。
国際線のJGC修行に関してはアジアでは距離(すなわちFOP)を稼げるクアラルンプールかシンガポール、オセアニアならシドニーかメルボルンです。
特にJALの場合、ビジネスでのクアラルンプールがお得な運賃で出されることが多いので豆にチェックしておくと良いです。
日本発券と海外発券
JALやANAに関しては、上記修行域において海外発券によることも可能です。
海外発券ですが、ANAに比べるとJALの海外発券のほうがお得度が高いです、というか、ANAのほうが割安感がないんですね。
海外発券は両端の日本→海外、海外→日本の区間を日本発券の別切りで手配する必要があり、これをいかに安くかつFOPの多いチケットで取るかが勝負となります。
ANAはこの両端があまりお得なもの(=単に価格が安いのではなくFOP[ANAはPP]高いかがポイント)がないし、海外発券もあまり割安感がありませんが、JALの場合は前述のようにクアラルンプール線のセールが頻繁にあるので、JALはクアラルンプール線の海外発券向きと言えます。
今回ご紹介コースの方針
今回、題名にうたっている内容ですが、以下の方針でコースを探しました。
- JALはクアラルンプール線の海外発券がお得なのでそれを利用する。
- JAL得意のビジネスクラスでのクアラルンプールのお得な運賃を、海外発券の両端に利用する。
- クアラルンプール発の海外発券では東京(成田/羽田)ストップオーバーとし、那覇または石垣への路線を国際線の国内区間として利用する。
長くなりますので、今回はここまで。
次回(明日)は実際に2020年度の時刻表と運賃に従って具体的に考えてみた例を紹介します。
お楽しみに!
<続く>