あまり報道されていないのですが、7月2日にHANEDA INNOVATION CITY(HICity)がオープンしました。筆者はまだ訪問していませんが、入手できる情報から紹介します。
HANEDA INNOVATION CITY(HICity)に至るまで
この新しい商業施設は旧羽田空港跡地再利用ということで整備が始まりました。
まずは羽田空港の歴史を簡単に振り返りましょう。
羽田飛行場時代
1931年(昭和6年)8月に羽田飛行場として開港しましたが、当時は管制塔もなく野原に滑走路だけがあるような状況だったそうであります。
その翌月には税関が設置され海外との窓口としての役割を期待されるようになりました。
1937年7月に日中戦争が始まり翌年1938年から拡張工事がおこなわれ滑走路2本を持つ、当時としては本格的な空港になっていきました。
第二次大戦(1939~1945年)終結後に連合軍管理下となりましたが、当時の米軍から見ると羽田飛行場はちっぽけなすぎるということで米軍の手により拡張され、2000mの旧A滑走路と1650mの旧B滑走路が整備されました。
しかし、占領下の日本は自分で民間機を飛ばすことが出来ず、飛来するのは全て連合国籍の旅客機ばかり。
1950年GHQにより日本の航空会社による運行禁止が解除され、日本航空設立準備が始まりました。1951年8月に日本航空株式会社が設立されました。
東京国際空港
1952年(昭和27年)7月に日本に変換され東京国際空港の出発となりました(当時はまだ管制権は米軍が持ったままでした)。
本格的な空港整備のきっかけはもちろん1964年の東京オリンピックです。旧A滑走路を3000mに延長、3,150mの旧C滑走路整備が行われ本格的な国際空港としての顔を整えるようになりました。
それからさらに空の混雑は進みましたが、東京西部方面は米軍横田基地の完成空域にかかることから、現在の成田空港に空港新設が決まり、長い間の成田闘争を経て1978年に開港にこぎつけました。
成田空港が計画されたときには、羽田沖埋立による拡張というのは土木技術がそこまで進歩していませんでしたが、その後技術も進歩し沖合展開が決定され工事が始まり、1993年9月に現在の羽田空港となりました。
便数は更に増加しターミナルが足りなくなり2004年12月には第2ターミナルの供用開始、2010年10月に国際線ターミナル(現第3ターミナル)の共用開始となり現在に至ります。
HANEDA INNOVATION CITY(HICity)について
どこにある?
駅名で言えばモノレール・京急の「天空橋」直結です。
天空橋って今は降りる用事があまりないので降りた人って少ないと思います。
筆者も降りたことがありません。
京急・モノレールともに地下駅です。
何がある?
公式サイトはこちらです。
CULTURE & ART
- Zepp Haneda (TOKYO)– ライブホール
- 足湯スカイデッキ — 屋上で空港を見ながら足湯
- 体験型商業施設
- ARTIST VILLAGE — 屋外の芝生広場
- アート&テクノロジーセンター – 2022年開業予定
EAT & DRINK
歩行者用デッキ(2F)を中心に展開、詳細は後日公開とのこと。
BUSINESS & CREATION
- 先端モビリティセンター
- 先端医療研究センター
- 研究開発拠点
- 区施策活用スペース
- 会議研修センター
- Innovation Salon
まあ、一般観光客には関係ないです。
EVENT & CONFERENCE
- Zepp Haneda
- コングレスクエア羽田 — 多目的ホール・カンファレンスルーム
- イノベーションコリドー — 来訪者のメイン動線
- 足湯スカイデッキ
- ARTIST VILLAGE
- Innovation Salon
足湯スカイデッキって入ってみたいですね。
AMENITIES & SERVICES
- 先端医療研究センター
- 京急EXイン 羽田イノベーションシティ
- 水素ステーション
京急EXイン 羽田イノベーションシティは興味をそそります。
羽田早朝便を利用時は前泊を余儀なくされますが、空港にあるホテルは高い!さりとて離れると不便(バス送迎はありますが)。
まだ料金等は出ていませんが、料金次第ではいいかも。
新しい施設だから高いかなぁ。
先行オープンで使える商業施設は?
- 羽田バル HANEDA SKY BREWING 8:00~23:00
- デイリーヤマザキ 11:30~13:30(平日のみ)
- DEJIMA by 1→10 10:00~16:00 (平日のみ)
- 足湯スカイデッキ 5:30~23:30
ありゃま、まだなにもないですわ(笑)
まとめ
旧羽田空港跡に羽田イノベーションシティ(HICity)がプレオープンした。
グランドオープンは2022年の予定であり、現在はごく一部の施設のみ。
空港を見ながら足湯が利用できる施設が現在でも利用可能。