筆者がバイオリンを始めたのはコロナのちょっと前。自分の楽器として始めたのはヤマハのサイレントバイオリン(YSV104)です。バイオリンは普通に綺麗に音を出すのが難しいと言われますがほんとうに身にしみています。ギ~とかぴ~とか音がして嫌になりますね。これはどうすれば解決できるのか?
きれいな音を出すのが難しいのがバイオリン
ピアノは単音を鍵盤一つをペダル操作なしに叩けば、プロでも子供でも打鍵の強さが音に左右するくらいのもので、叩いた音が濁るとかそんなことはありません。
ギターにしても単音を弦を抑えずに弾けば、誰がやってもひどい音にはなりません。
しかし、弓で弦をこするバイオリン族(ヴァイオリン、ビオラ等々)の楽器は違います。
単に弦を弓でこすればいいだけじゃんって話じゃないです。
バイオリンは開放弦で単音をひいても初心者とプロのバイオリニストでは同じ楽器とは思えない違いがあります。
まず、これでがっくりするというか悩んじゃいますね。
最初に思うのか、自分の楽器は不良品なのではないか?ってこと。
いやいや、そんなことはまずないと思いますよ。
よほど格安バイオリンで無い限りは、自分が悪いのです。
普段のトレーニング
上手な演奏をたくさん聞く
バイオリン上達のコツの一つは、とにかく美しい音のきれいな演奏を沢山聞くこと!
と聞いたことがあります。
綺麗な音を耳と頭に染み込ませるのですね。
そして自分の音との差を日々感じるわけです。
確かに間違いなく差を感じますが、その差は断崖絶壁のような差…..。
しかし、練習を重ねると少しずつ差が縮まる….はずです。
最初は習う
筆者も教室に通っていますが、最初に書いたように単純に一音だけ弾いても綺麗な音がなかなか出せないのがバイオリン。
後述しますが、その要素はいくつかあります。
独習で変な癖がつかないようにするためにも最初は習うべきです。
目の前にいる先生に言われるままやるだけではなく、自分で練習してうまく行かないところをバンバン質問して、聞いてもらい、直してもらうことが大切です。
独習だと悩みは永遠に悩みのままになる可能性があります。
YouTubeの活用
昔と違って今はYouTubeのバイオリン指導動画が沢山あります。
しかし、多くは動画の作り方が非常によろしくない。というか、ナレーションとバイオリンの音量バランスが悪いのです。
ラベリアマイク(ピンマイク)もつけず、カメラ位置のマイクだけで撮っているようで、バイオリンの大きな音に音量が合わされていて、ナレーションがろくに聞こえないのです。ナレーションの音声に聞く側の音量を合わせると、いざ演奏のときにバカでかい音になってびっくりします。
バイオリン教習動画を撮って公開していただくのは大変うれしいのですが、動画の作り方、音の収録などについて勉強していただきたいです。
見てもらって聞いてもらってナンボだと思います。
筆者オススメのバイオリン教習チャンネルは以下の二つ。
残念ながら埋め込みが無効になっていますので、このままで再生できません。
出てくるメッセージをクリックしてYouTubeをアクセスしてください。
MioQさんの指導動画は非常にわかりやすくて、ナレーションもとてもクリアです。
YouTubeで初心者指導動画を探すならイチオシです。
こちらも説明がわかりやすくてナレーションも聞き取りやすいです。
こちらの動画も、特に弓の使い方は絶品?のわかりやすさ。
これを見て、なーるほど!と思いましたもの。
きれいな音が出せなく悩んでいても悩んでいなくても、まずはこの動画を見ましょう!
ナレーションは入れずにすべて画面のキャプションだけなので、バイオリンの音になっていきなり大きな音でびっくりなんてこともありません。
鏡の前で練習
ひはひチャンネルの動画にありましたとおり、きれいな音を出すためのコツは弓の動かし方そのものにあります。
ひはひさんが動画の中でおっしゃっているとおりなんです。
・弓と弦は直角に。
・弓が傾いたりしない(この場合の傾くというのは弓の軸を中心として右回りや左回りに回転するように傾むくこと)
・弓はまっすぐ(人間の手は自然には弧を描くので、二の腕をほぼ固定し手首を使って弓が直線に動くように)
・弓が弦に当たる位置はコマと指板の端との中間地点。これがずれるとキ~とかギギギとかなることがある。
・弓をまっすぐ引くためには右肩は猫背にならない(猫背になるとどうしても弓が弧を描く)
このような点に注意して大きな鏡の前で弾いてみます。
ここでは開放弦で練習しましょう。
とにかく4つの弦でまっすぐ直線にひいた弓が定位置で弦にあたるようにするわけです。
経験的にはE線(一番細い線)が腕の造りの関係で弧を描きがちで猫背の影響が大きいようです。
一番へんちくりんな音になりやすいのもE線だと思います。そしてE線(に限りませんが)のへんちくりんな音はほぼ全て弓のひき方や当て方が原因でしょう。
E線だけ、きーとかぴーとかなったりして、なんか高調波が出ているような感じがして、左手の押さえ方が悪いと思っていました。
しかしいくら強く押さえてもだめなんです。
そうです、原因は弓と弦の関係でした。
猫背にならないようにして、鏡のまでE線の場合の弓の動きをみて理解しました。
きーーーと甲高い音がなるときはほぼ間違いなく弓が斜めになって横滑りしていました。
鏡でわからない点
鏡では気づかないのがひはひチャンネルの動画にあるとおり、弓は弦に押し付けないことです。
押し付けると「ぎぎぎぎ—–」です。
あと、弓の手元側を使いすぎないこと。プロは知りませんが我々初心者の場合は「ぎぎぎ—–」です、経験的には。
まとめ
というわけで、初心者である筆者が悩んでいた点というか、それに気づいて直しているところみたいなポイントを触れました。
多分筆者だけではなくて、始めたばかりの人はきーとかぎゃーとかぴーが嫌になるときかあると思います。その参考にでもなればと思います。
では、いい音目指して頑張りましょう。