ヘッドホン・イヤホンはSONYがメインの筆者ですが、オーディオテクニカ(audio-technica)も好きです。SONYの名刺サイズラジオSRF-R356で使うのにお手頃価格のカナル型イヤホン「ATH-CK350M」を買いましたので、そのレビュー記事です。
オーディオテクニカのイヤホン
カナル型に絞りますと、マイナーシリーズや耳掛け型を除くと大きくはCKS、CKR、無印CKなどがあります。
CKS:
SOLID BASSシリーズで重低音が出る低音大好きな人向け。筆者も低音ファン(笑)なのでCKSのシリーズの音は好きです。一方で何じゃこの低音は!出過ぎだろう!とおっしゃる御仁も少なからずいらっしゃいます。SONYのEXTRA BASSシリーズと同類です。
CKR:
Sound Realityシリーズでフラットな感じの音作りとなります。
伸びのある中高音域が放つきらめき、繊細なニュアンスまで逃さない高解像度の音づくり、響きの豊かさで表現された迫力ある低音域といった「音本来の豊かさ」を追求したシリーズです。
出典:オーディオテクニカ https://www.audio-technica.co.jp/series/sound-reality
CK:
あえて言えば普及価格帯のモデル。現行ではATH-CK350S、ATH-CK350iS、ATH-CK350Mの3種類のみのようです。ATH-CK350Sは0.6mのY型ショートケーブル、ATH-CK350iSは1.2mのY型ケーブルでスマートフォン用の4極プラグ、ATH-CK350Mは1.2mのY型ショートケーブルでユニットは共通です。
ATH-CK350M
概要
前述のとおり、オーディオテクニカのイヤホンで実売1,000円台半ばで買える普及価格帯のイヤホンです。この価格ランクでまともなものは唯一SONYだけだと思っていますが、ATH-CK350シリーズはその例外です。
普及価格なので高級イヤホンのように使うのに気を使うこともなく手軽です。
リモコンが無い3極プラグなので、ステレオミニのイヤホンジャックさえあればパソコンでもスマートフォンでもオーディオプレーヤーでもラジオでもなんでもOKの万能選手。
下の写真は同時にかったSONY SRF-S356(昨日の記事で紹介済み)と一緒に撮影。
カナル型イヤホンって、買ってから時間が立つとどこにも型番が書いていなくて、イヤーピースを買うのに型番がわからなくなったりします。
こんな風に型番が印刷されているのは始めてです。
仕様
型式 | ダイナミック型 |
ドライバー | φ10mm |
出力音圧レベル | 102dB/mW |
再生周波数帯域 | 20~23,000Hz |
最大入力 | 40mW |
インピーダンス | 24Ω |
質量(コード除く) | 約5g |
プラグ | φ3.5mm金メッキステレオミニ(L型) |
コード | 1.2m(Y型) |
付属品 | イヤピース(XS,S,M,L) コード巻き取りホルダー |
別売 | 交換イヤピース ER-CKM55 |
使ってみての感想
装着感
カナル型で耳にガッツリハマって遮音性抜群なのはSONY MDR-XB55のシリーズなのですが、それに比べると手頃なフィット感です。
筆者は耳の穴が大きめなのでイヤーピースはLサイズを使います。ATH-CK350MでもすぐにLサイズのイヤーピースに交換しました。
遮音性はMDR-XB55ほどではなく、SONY MDR-EX255と同程度。カナル型としてはごく普通です。
音質と適した用途
エージングすることで変わると思いますが、高音は伸びすぎず低音もなりすぎず非常に聞きやすいというか聞き疲れしない音です。
CKSシリーズはSONYのEXTRA BASS同様に低音ボンボンですが、それに比べると低音が足りなく聞こえなくもないですが、逆にいえばごく普通の低音の鳴り方。
長時間聞いても疲れしないフラットで適度に高音と低音を落とした(鳴りすぎないというほうが正解)感じなので、何か仕事をしながら、しかし余計なノイズは聞きたくない、ラジオか音楽でも聞きながら….というときにぴったりのイヤホンです。
ケーブル
買うまで知らなかったのですが、「絡みにくい溝入りウェーブコード」ということで、実際非常に絡みにくいです。
普通の細いケーブルだと茹であげて時間がたったスパゲティみたいになることがありますが、これはそんなことはありません。
さらに上の写真のとおり黒いコード巻取りフォルダーがついていますので、手頃な長さにまとめることができます。
ケーブルが長すぎるという方ら0.6mコードのATH-CK350Sでもいいかもしれません。
まとめ
ATH-CK350Mは実売1,000円台の普及価格カナル型イヤホン。
音はフラットで高音と低音は無理に伸ばさず聞きやすい音にまとまっている。
聞き疲れしないので、「ながら」用途にぴったり、名刺サイズラジオで内蔵イヤホンを使いたくないときには抜群の相性の良さ(ただしラジオがステレオミニジャック装備のものに限ります)。